2021年春アニメを
編注:これを書いたのは7月辺りで、最後らへんの結びの言葉でダルくなってサボってました。今更ですが投稿します……。
今期も見た。通話勢で毎週集まってアニメを見るという会もこれで半年以上が経過したと思うと感慨深いね。
前期は合計10本とかなり大変だったんだが、地味に今期も候補詰め込んだら10本くらいになって「これはキツイ!」と通話勢と話し合った結果、幾つかの候補を削って今期は計7本となった。削られた「Vivy」、「ダイナゼノン」、「ゴジラSP」が押しなべて高評価でかなりおれの価値観がオワってることを示してしまい悲しいですね。
そんなおれらの見守った7本と、特別編が最近放送されたワンエグも含めて8本。あんま変わんなくね?
一応総評としては「悪くはなかったけどなんとなく惰性感が否めなかった」そんなクールだった。本当に興奮して見れたアニメ、バックアロウくらいじゃないかな?
とりあえずなぐり書きベースでどんどん書いていくのでよろしくおねがいします。
ゆるキャン シーズン2(ドラマ)
ドラマじゃんッッッッッ!!!でもゆるキャンロスに耐えるにはこれしかなかったから……
まあ結局どう評価しようともゆるキャンなので面白いよねって話にしかならないんだけど、やっぱロケーションが実写だと違うよね~という。アニメナイズドされた風景を見るのとカメラ越しの風景を見るのとでは、ほぼ同じ脚本でも見え方が全く違ってて、実写のほうがよりロケ地への解像度が高まって評価が高い。セリフは大体そのままだけど見た目自体はギリギリ実写でも出来る範囲でアニメに寄せるキャラ造形してたのもよかった。リンちゃんの城盛りヘアー、ガッツリ再現しててすげえ。
総評としては、とか言うまでもなくゆるキャンを実写でやったってだけで100点です。この手の実写化にしてはかなり出来が良いし、無理にアニメに寄せないで実写の強みをしっかり活かしてていい仕事だなと。つかまいんちゃん、思ってた以上にかなりのハマり役なんだな……!大垣のインパクトに隠れてて気づかなかったぜ。
ところでアニメ二期は伊豆キャン終わりまでやったと思うんだけど、ドラマの方は露骨に各キャンプでの尺稼ぎが多くて間延びしてる感じがあったね。多分これは制作陣の問題ではなくコロナ禍のせいでガツガツとロケが出来なかったというのがあるとは思うのだけども……。
アニメと進捗が食い違った問題をどう解決していくのかと言われればまあ、三期は伊豆キャンからやるのだろうが、しかし気になっちゃうよね。流石に三期やれるくらいにはハネてるだろうからそこは心配してないんだが、しかしコロナやっぱ許せねえなという気持ちを新たにしました。
BLUE REFLECTION RAY/澪
おれはブルリフのゲーム自体は遊んだことがあって(PS4版を中古で4000円ほどで買った)、クリア後に評判や売上もちょろっと調べた記憶もあるんだけど、別に評判がめっちゃ良いわけでもめっちゃ爆売れしたわけでもなかったと思ってて。
だからこそ2クールアニメ化と次回作の報が流れてきたときは流石に困惑したよね。いつの間にかブルリフがライザくらいハネた世界線に来ちまったのかおれは?ガストってそんなライザと三國無双でメイクマニ出来てたのか?
正直上のPV見た段階だと圧倒的に不安しか無かったんだけど、そういう経緯もあって正直事を見守りたい気持ちがあったので通話勢に視聴を進言しました。結果は……2クール目まで見守りたいね。
ゲームの方のブルリフは放映中におさらいも兼ねてsteam版も買ったんだが、いろんな意味でPS4のゲームとは思えない出来だったことを思い出した。ゲームシステムが概ねソフィーのアトリエだったんだけど、別にソフィーのアトリエのバトルシステムってそこまで凄くもなくない……?的な。ぶっちゃけ心力技でゴリ押しすれば難易度上げても通用するバランスだったしな。
とはいえキャラデザが岸田メルの3Dキャラがそこそこ動いてくれるのでキャラゲーとしてはまあまあの出来ではあったかな。ストーリーも凡庸と言える類ではあったけど、まあ百合ゲーなら許容範囲内でしょう。なんだっていいがおれのやる百合RPGのバランス崩壊度高いな。メアリスケルターといい。
んでアニメの方は……ぶっちゃけゲームとあんま変わらないくらいの出来だと思う。作画は正直ちゃっちいのがずっと続いてて、戦闘も棒立ちの鍔迫り合いみたいなのが多くてあんま迫力もなければ、日常風景とかの作画に何かしらの魅力を感じた場面も少ない。
脚本もちょっとむずかしい感じ。12話まで見てかつゲームのブルリフやってるならまあまあ燃えるんだけど、肝心の3話までが「専門用語のオンパレード」「敵方の目的が明かされない」「主人公やヒロインの抱えてるものがよくわからないので感情移入がしづらい」という典型的なあの感じになる。というか今でもあんまり主人公には感情移入がしづらいな。
ゲームの方は「バレエをまた踊れるようになる」「思い悩むクラスメイトを守る」という目的が提示されてたから、謎が多くてもすんなり入れたんだけど、アニメの方はなんのためにリフレクターやってるのかがフワフワしててイマイチな~。「想いを守る」というのはそりゃそうなんだけど、動機づけとしてもうちょい欲しいよね。
ぶっちゃけ出来はそれほど良くない、良くないのだが、正直おれはそれほど嫌いではなく、ブルリフへの愛着も込みでまあまあ楽しみになってる。斎木有理さんも出てきたし……。一番好きなキャラです。
あとOPが3拍子で妙に中毒性高いのが好きだな。でもゲーム版のOP、さよならポニーテールでめっちゃ良かったんだよな~~~。アニメでも流れないかなと思ってるんだが、流石にダメかな。ダメだよな。せめてサブスクに入れてくれ……。
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
あんま好きそうな見た目じゃなかったけど、まあY.AOI主演の百合アニメだし……ということで視聴。結論としては後半からは結構楽しめたけど、それはそれとしてこういうノリの作品はやっぱ苦手だな……とか思ったり。4人で同時視聴した結果、最終的に全員無言だった防振りよりかは確実に楽しめた。
とにかく頭を使わず画面で起きる現象にだけ目を向ければいいので、そういう意味では今期で一番肩の力を抜いて楽しめるアニメではあった。こういうのが一つは無いと疲れるだけなんだけど、能動的には中々見ないので新鮮な体験ではあった。それはそれとして別に深みはなく、「来週をお楽しみに!」とはそこまで思わなかったかな。アンパンマンとかサザエさんとかと同じ箱に入ってる感覚はある。
とはいえベルゼブブが出た辺りから地味に面白い感じはあって、ほんわかチート転生系から百合風味の疑似家族ものになってからはおれたちの好きなアニメっぽくなってきてて。
最初はぶっちゃけあんま面白くなかったのでずっと今週の呪術廻戦の話ばかりしてたのだけど、ゲームっぽい部分のしゃらくささが薄まってきてからは結構画面から目が離せなくなってきて良かったね。Y.AOIとゆかり王国の長のレズ痴話とかもう何度も見れるものでもないのでそれだけでも二期をやってほしいというモチベーションになる。
この作品ならでは!という魅力は案外薄い印象なんだが、見終わってから結構好きだったんだな~って思い返しちゃう、そんな複雑なロスを抱えてしまった。通話勢的にもそんな感じで、文句たらたらの割には終わってみたら寂しいという感想が多かったように思う。
あと個人的にはOPが結構スルメで好きです。後述するように一番ではないんだけどね。なんとなく口ずさむたぐいの曲ではないんだが、聴いてみたら何度かリピートしてしまう感じだったかな。ハネるビートにあまり華美じゃないテンションコードの使い方がクールだ。
86-エイティシックス-
ぶっちゃけ興味はなかったのだけどヒトリエがOPだと聞いて流石に?という感じで。これが放送されている間にヒトリエのライブへ行き、最高になった。最高です。
んで内容なんだが、最初は結構面白かった。差別階級と上流階級との交流というのはありがちなテーマでありつつ、現実においては割と再認識を迫られつつあるものだったので身近に感じられたし、少佐の帰属意識と公正にあろうとする心の矛盾は見てて痛々しく、物語に厚みがあったように思う。
ただ、徐々に話がワンパターンかつ進みが遅くなっていくのは本当に気になった。特に3話辺りから概ね、
少佐が86しんじつを突きつけられる
→そんな……って崩れ落ちる
→シンとかがなんか冷めたことを言ったりする
とかがずっと続き、またか……ってかったるくなったりもした。というかこのクール、小説の1巻で11話やったらしい。そりゃ見ててだるいわな……。
少佐の覚悟が決まった最終盤と、スピアヘッドの5人があてもない旅に出た下りは結構好きだったので単に構成の問題だとは思うけど、これで1クールだったら結構な減点だったかな。でも終わり方は2クールに向けて大きなバネになるという確信は得られるものだったし、個人的には総合的に見ても結構楽しかったかな。
あとメカデザインは好きだった。おれたち押井守ファンボーイ、四脚戦車のかっこよさには抗えないんだよな……(結局プラモは買いませんでした)。
スーパーカブ
おれ含めた通話勢もみなジェネリックゆるキャンとしてチョイスした本作品。ツイッターのフォロワーの一部がこぞって猛プッシュするのを横目に「まあそこそこ楽しめる程度っしょ」と舐めていました……。
儚げな少女の孤独な生活をスーパーカブによって再生する、そんなさもしい作品だと思っていたのは束の間、礼子というキャラクターの登場により徐々に主人公の小熊が大暴れしていく展開となり、最終的には「概ね東京リベンジャーズとそれほど大差なかった」みたいなよくわからない感想に落ち着いた。ゆるキャンという小綺麗な作品とは間違いなく比べてはいけない。
とはいえ激しい展開や(百合的に)美味しい掛け合いもあってか実況はかなり盛り上がったと思う。毎週「何やらかすんだ……」ってビビってたし、実際お出しされるものが当初日常系だと想定していた作品からまさか繰り出されるわけないものが大半だったので、一番次週が楽しみな作品だったかも。
原作もぼちぼち買っちゃったので二期もいずれやってほしいですね。とはいえ割と一本調子な作品ではあるし登場人物も少ないので、キャラ商売を踏まえるとそれほどハネないたぐいの作品なのかな……。結構インターネットでも話題にはなったので、繋がってくれると嬉しいね。
結城友奈は勇者である ちゅるっと!
「鷲尾須美は勇者である」を見てからソシャゲ始めつつ、外伝作品をスピンオフの漫画含めて全て購入し、果てにはG'sMagazineのバックナンバーで勇者史外典を読み漁るようなゆゆゆバースへのハマり方をしていたところ、当時から見ていたオタクから「ハマり方がキモすぎる」と言われるくらいには沼に入門してしまったおれだが、当然ながらちゅるっとも楽しんだ。というか毎話10回以上は確実にリピートし、一時停止を何度もしながらどうでもいいことを分析してた。エプロンの模様とかね。
アニメ的にはそれほど言うことはない……というか、90秒のソシャゲアニメに多くを語れという方が難しくない?なんか急にぐんちゃんの重めのエピソードが特にうどんと関係なく挿入されたりとか変な回は多かったけど。
個人的にはアニメ以外のキャラをもうちょいフィーチャーしてほしかったんだけど、実際の視聴層を考えるとこんなもんかなというところ。のわゆキャラ回結構多かったからそれだけでも満足かな。
10月からの3期もとても楽しみです。大満開、どうなるんでしょうね。大満開しないでほしいですが……(これ以上友奈ちゃんに辛い運命を背負わせないで)。
バック・アロウ
話題になってんだかなってないんだかよくわからないまま2クールを駆け抜けたアニメ。やたら強気な商品展開が特徴でしたね。どこでも売れ残ってる気がしますが……。
個人的にはレッカの馬鹿が出てくるたびに盛り上がるので楽しめた作品ではあるんだけど、1人で見るアニメではないかな……というのが感想。目につく粗に比べて良いところがあまり無かったかな。所々でかなりの盛り上がりがあるものの、なんでもかんでも勢いで突破しようとする中島かずき脚本の悪い部分が出過ぎてる感じはあった。主要人物は同じことしか発言しないし、毎話同じような展開ばかりだし。あとロボがそれほど魅力的ではなかったかな……。
まあつまり大体1クール目と同じ感想ですね。オチもなんか無難に抑えられちゃった感あったのでそれほどカタルシスがあるわけでもなかったし。記憶の中のバック・アロウ、悪い部分だけ出てきちゃうな~。見てるときは結構楽しかったはずなのに。
終わりに
これ書いてる時点で大分遅刻していて、もう既にかげきしょうじょやブルリフRの一話を見てるんですよね。本当に出不精ですみません……。
編注:これを投稿してる時点ではもう既に10月ですが、当時の空気感を出すために残しています。ちなみにバックアロウ辺りは本当になぐり書きベースだったので少し加筆しています。
とりあえず今回のアニメの通話勢によるグランプリ発表です。わー。
オリジナル枠:結城友奈は勇者である ちゅるっと!
原作枠:スーパーカブ
まあオリジナル枠がそもそもバックアロウとブルリフRなので、それならちゅるっとですねという。原作枠は結構競ったけど、カブが一番楽しめました。あまりに激しい展開が多くて……。
あと恒例のOPEDのベストですね。OPは当然ながら86。EDは結構悩んだけど……スーパーカブで。
またまた今期も付き合ってくれた通話勢ありがとう。もうじきこの営みも一周年となりますね。なんだか盛り上がったり盛り上がんなかったりするクールでしたが、総合的には結構楽しかったかな。記憶に残らなかったような気もするけど。
来期はまずはゲッターロボ アークでしょう。かげきしょうじょと白い砂のアクアトープにも大きな期待。
そして、このようなご時世でも素晴らしい作品を作ってくださったアニメスタッフの皆さんに、本当に感謝します。いつもありがとうございます。