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士業にとってのゾーンの維持と出口戦略

今回は、士業事務所運営ネタです。

なんだかカッコ良さげなタイトルですが、ただの徒然。ずっと頭の中でぐるぐる巡っていることがありまして、乱文ですが書き綴っておこうかと。

私は基本、士業なので、経験してきた10人上限の士業事務所の運営に基づいての思考の範囲にとどまっている話ではありますが、その辺、ご了承ください。

士業事務所の代表者には、
・右も左も分からずがむしゃらに走る時期
・スタッフと一緒にがむしゃらに走る時期
・片腕ができ一緒にがむしゃらに走る時期
・フルスロットルではなく、ある程度余裕を持って走る時期
・歩くこともできるようになる時期
など、いろいろなステージがあるように思います。

そんな中で士業事務所の代表は、走ることができる期間と、走れないほどモチベーションが下がる時期が来ることがあります。実際、私には走れない時期がありました。半年ほど。

代表者に一定のやる気があって士業事務所の運営に関わり続けられる時期を、どういう言葉で示したら良いか迷いましたが、「ゾーン」と名付けるならば、その「ゾーンを維持できる期間」は限られるのではないか?とも感じます。

昭和、平成中期まで、60~80歳で引退するまでは生涯、士業事務所の代表として生きる、というのが一般的だったかもしれませんが、令和の今は違うのではないか?と思います。

昔は、ゾーンを維持できる間には士業事務所をやり、体制を整える。ゾーンが維持できなくなったら、自然と士業団体の役員や他の経済団体の活動をやる。

それらの活動に区切りがついた頃には、ゾーンが維持できていない状態でも、つまり、士業事務所内は代表がいなくても回ってゆく体制が自然と(というか必然として)できている、という、まあ事例の一つでしかありませんが、そんなルートもありました。いわば「勇退までのルート」です。

身内の後継者が育っておれば、絵に描いたような勇退ルート、と言えますね。

今は、IT化のおかげか、士業の仕事に昔ほど人数が必要ではないため、片腕、両腕の存在を掘り起こすほどの頭数が揃いにくい。

また、子供が継がない時代であり、そしてそもそもですが、士業自身がこのルートを望まない人が多いのではないでしょうか。実際、士業事務所の代表さんと話すと(私の周りが偶然そうなのか分かりませんが)、多くの方が違うように思います。

つまり、ゾーンを維持できない状態になった時のルートが従来の形とは違っているし、そもそもルートが不明確、または見つからない。
士業としての出口戦略に迷いが生じやすい。

身内に事業承継できる状況なら話は分かりやすく、権限移譲を進めてゆけば良いことになりますが、全体から見れば少数派であると感じます。

ゾーンが維持できなくなる前に、事業を水平展開するか、新事業への進出をするとスムーズなのですが、準備できていない間に、つまり、片腕、両腕の存在を含めた体制が整っていない間に、ゾーン維持ができなくなってしまうことがあります。

そうなった時にどうすればいいか?
明確な答えを持っているわけではありません。
ただ少なくとも私自身が通った道なので、遠くない時期には言語化できる気はします。

…てなことをつらつらと考えています。

気合いと根性でゾーンを維持し、組織を拡大化できれば良いのですけど、そうは問屋が卸さないのが実際でして。難しい問題です。


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