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Rollei 35.


ふと日付を見たら8月1日で、「え、もう8月なの!?」とちょっと動揺していました土曜日。ちょうど1年前に撮影した写真があって、その時の記憶がわりと鮮明に覚えているものですから、余計に時の流れって早いなと痛感しました、しぐれそうです。


本題。


早速ですが、皆さんはRollei(ローライ)という名前を聞いて最初に何のカメラが思い浮かぶでしょうか。

ローライと聞いてまずパッと思い浮かぶとすれば、二眼レフカメラの始祖「RolleiFlex(ローライフレックス)」か、元祖高級コンパクトカメラ「Rollei 35(ローライ35)」のどちらかではないかと思うのです。

今回はその中のひとつ、「ローライ35」についてのお話です。


ローライ35との出会い

ローライ35は、ドイツのカメラメーカー、Rollei(ローライ)社より製造・販売されたフィルムカメラで、発売開始されたのが1967年と、何と50年以上前になります。とはいえ、そのクラシカルで小柄なルックスと、それとは裏腹にカールツァイスを筆頭に搭載されたドイツ製レンズのキレのある描写に現在でも根強い人気のあるカメラです。

ところで、ローライ35というカメラを皆さんはどこで知りましたか。
正直、カメラ界隅のあちこちで紹介されたり話題に上がることが多々あり、どこかしらで知る機会の確立が高いカメラだと思います。
後はTwitterをやっていると「ローライ35ブーム」の波が定期的にやってくるのでSNS上で知ったという方も多いのでは。(僕はインスタやってないのでそっちの方は分かりませんが流行ってそうですね)

では僕が初めて知ったのは何がきっかけかというと実はアニメからで、「たまゆら」いう作品に登場する主人公の女の子が使っていたカメラがシルバーの「ローライ35S」であり、このアニメで初めてローライというカメラメーカー、そして「ローライ35」というフィルムカメラの存在を知りました。

初めて観たのはもう5年くらい前になります。当時はNEX-3Nで写真を撮っていた時期(NEX-3N note記事参照)でフィルムカメラには手を出していませんでしたが、最初にフィルムカメラに興味を持ったとすれば間違いなくこのアニメの影響です。

「たまゆら」は広島・竹原を舞台に写真が趣味の高校生の女の子が、友人や周りの人たちとの触れ合いの中成長していくストーリーで、終始優しくて穏やかな作品なのでアニメが好きな方はもちろん、アニメを普段観ない方、そして写真が好きな方にもおすすめしたい作品です。個人的にNHKの朝ドラ枠で放送して欲しいくらい大好きな作品です。(笑)


余談を挟みましたが、フィルムカメラの事を全く知らなかった当時の僕は、たまゆらのヒロインが使うローライ35Sが欲しくなってネットで中古を探しまくりました。(すぐ影響受けやすい)が、こちらのローライ35S、とても人気のあるカメラ故に当時からなかなか良いお値段でして、すぐに断念してしまいました。特に、ドイツで生産された初期のローライ35(後にシンガポールで生産)と解放F2.8の明るいゾナーレンズが搭載されたこちらのローライ35Sの完動品は今も昔も高値で取引されています。


ローライ35がやってきた.

そんなローライ35ですが、縁あって遂に5年の月日を経て僕の下へお迎えしました。

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実物は何度か中古カメラ店などで観たことがあるのですが、いざ自分の下へやってくると本当に小さいと再認識させられました。そして、可愛い(←重要)

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僕のローライ35はカールツァイス・テッサー40mmF3.5を搭載したブラックペイントボディでシンガポール製。因みにレンズは沈胴式です。

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RICOH オートハーフと並べるといかにローライ35が小さいかわかる。これでフルサイズなのだから驚き。


実際にローライ35で撮影した写真↓


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フィルムは富士フィルム・PRO400Hで撮影。


ピント合わせは目測式でそこだけは不安でしたが、絞って撮ればある程度勘で撮影しても割と何とかなってました。

ですが、やはり解放・近接での描写も観てみたくなりますよね。
そこで、メジャーで被写体との距離を測って撮ってみました。

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解放F3.5、最短撮影距離0.9mで撮影。ピントの合っている面はきりっとシャープながら、周辺の落ちすぎない減光感がたまりません。


また、今回ローライ35で初めて40mmという画角を体感したのですが、この距離感がまた絶妙で、50mmより少し広い画角は撮影的にも気持ち的にも余裕が持てます。個人的に35mmの画角が一番実用的で好きだったのですが、今では40mmが一番好きな画角な気がします。


実際に所有・撮影して感じたことは、ローライ35はスナップシューターな側面が強いという事。ピント合わせは目測ですがF16くらいまで絞って撮影すれば、被写体が近距離でなければフレーム内に入る絵は基本パンフォーカスとなりますので撮影したい瞬間を逃すことが少なくなります。
そのためにはフィルムはISO400以上で出来れば1/125秒以上のシャッター速度、晴れた日に撮影といった条件付きにはなってきますが、光の少ない曇りや雨の日でもカラーネガフィルムはラチチュードが広いのである程度の露出のズレはカバーしてくれます。


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そしてこの軽量さとコンパクトさがスナップシューターたる最大の要因で、すぐに取り出せて手のひらでがっちりとグリップして撮影できるのは本当にありがたいのです。(手が小さい方の僕でも余裕で握れるので女性の方も非常に握りやすいと思います。)
それでいてテッサーの描写を35mm判フルサイズで撮影できる、本当にすごいカメラです。


今現在、ローライ35内には雨の日が続いていたことと、室内でも少し余裕を持って撮影できたらと思い、ヴィーナス800を入れています。まだ撮りきるまで時間がかかりそうですが、今から現像する日が楽しみです。


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ちょっとでもローライ35の魅力が伝わる話であったら嬉しく思います。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。  しぐれそう



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