被災地への派遣について思うこと
あけましておめでとうございます。元旦から地震、事故等続いており落ち着かない毎日ですね。新年初めての投稿は、今年の抱負についてにしようと思ってたんですが、年始の地震で色々考えたのでその話です。作成までちょっと時間がかかりました。
今回はお留守番
仕事始めから、やはりお役所は派遣の話と現地の話でもちきりです。部署によっては発災直後から対策本部を立ち上げていました。お正月からお疲れ様です。
私は所属では保健師チームとDHEATにエントリーしているのですが、今回は派遣に行かずお留守番をすることにしました。発災後すぐの派遣は照会から回答までの期間が非常に短く、私含め家庭の調整が必要な人はなかなか参加が難しいところです。また、家庭の調整がなんとかついたとしても、今回は雪道の運転など本来業務以外の場面でも技術と体力を要するところがあり、そこでかなり足を引っ張りそうという心配が…というわけで参加はせず、留守を守ろうと思います。
若手のうちに1回行くといい
そして私が行かないことを決めた一方で、お子さんが大きくなった先輩や若手職員が派遣を希望していました。「行ける人が行って、行かない人はしっかりお留守番をする」というのが大切なのかもなあと思ったりしました。ライフスタイルの上での優先順位は変わります。今は私は家庭を優先している時期ということです。
被災地への派遣は、若手のうちに1回行くことをおすすめします。下っ端な分、俯瞰して見られるし、行くまでと行ってからのギャップでとても勉強になると思います。あの「やるぞー!」みたいなテンションで行って、思ったより大して何もできずに無力感を抱えて帰ってくる、という経験は貴重だなと思うので…行く前と行ったあとで印象はかなり違うと思いますし、そのギャップから学べることは非常に多いです。
派遣行ったよアピールについて
逆に帰ってきてからがんばったアピールをしている人もよく見かけます。胃腸炎が起きて大変だった、マスコミ対応が大変だった、住民トラブルが…等々。忙しいとアドレナリンが出て、トラブルが起きるとテンションが上がるんですよね。わかります。でも派遣は基本はお手伝いです。一番大変なのは現地の職員さんだし、大変なエピソードだけもらって、戻ってきてからアピールをするのはちょっと違うかなあと。
避難所の業務はトラブルが起きないようにするのが大切なので、なんか大してなんもできなかったな〜くらいの方が良いと私は思っています。いつもの公衆衛生と同じですね。手洗いしてくださ〜いという地味な声かけが、胃腸炎や風邪の蔓延を防いでいるはずです。
これから行く方へ
今はまだ発災後1週間程度しか経っていませんので、現地はまだまだ大混乱、しかし職員はご自身が被災して限界な中、発災当初からぶっ続けで働いていてかなり疲労が蓄積していると思います。かなり長期間での対応となりそうなので、現地の職員の方がご自身の体調も大切にできるよう、派遣に行く方はぜひそのあたりも気にかけていただけたらと思います。かなり寒そうなので、現地の方も派遣に行く方も、あたたかくして過ごしてくださいね。