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ひろゆきの魔界塔士サガ



ひろゆきの魔界塔士サガ

―珍しく神をチェーンソーで…編―

プロローグ:塔の入口にて

「えー、どうも、ひろゆきです。ここ、たぶん魔界塔士サガの世界ですね。“塔を登ればなにかがある”みたいな物語で、最上階に“神”がいるとかいう話でしたっけ? 時給換算で頂上まで行くの面倒くさそうですね。」

もともと魔界塔士サガ(GB版)では、人間やエスパー、モンスターがパーティを組み、無数の階層を上り続けて最後には実は“神”がいて、その正体を暴く流れ。
普段のひろゆきなら「論破でいいんじゃないですか?」と楽をするはずだが、今回ばかりは何か気が違う。周囲の仲間(人間やエスパー、モンスター)が「この上には強力な敵がいる…」と警告するが、彼は軽く肩をすくめる。

「まぁ、一応登りますか。チェーンソーあるし——っていうかGB版サガはチェーンソーが最強武器とか聞きますよね。バグ技かなんかで最後のボスにも効くとか。」

1. 道中、魔物を論破→スルー

塔の各階層で待ち受けるモンスターや中ボスたちが立ちはだかるが、ひろゆきは例によって論破を多用。
• 「時給換算で戦ってもHP削れるだけ」
• 「お前ら得ないでしょ?」

そんな理詰めでほとんどが「ぐぬぬ」と退いていく。
仲間たち「いつも論破して済ませるんですね、楽ですね」と感心しつつ、むしろあっけなく敵が退散していくのを見て呆然。

2. 最上階の正体:外道な“神”

塔を最上階まで登ると、そこには神と名乗る存在が待ち構えている。
GB版原作でも「これまでのモンスターや罠は全部私が楽しむためのものだ」とか言い放つ外道な設定で、プレイヤーの苦労を嘲笑してくる。
本来ひろゆきは淡々と論破するはず……なのだが、その“神”の外道ぶりがあまりにひどいのか、今回は表情が険しい。

神: 「すべての苦難は私が遊びで作った。貴様らは駒に過ぎぬ! さあ絶望しろ……」
ひろゆき(明らかに不快そう): 「……え、マジで人を苦しめるためにこんな罠や敵配置してたってこと? データとか抜きに外道すぎませんかね。時給換算でどうこうじゃ済まないレベルのクズじゃないですか……」

仲間「いつもなら“得があるんですか?”って論破するのに、なんかキレてますね……?」

3. 珍しくキレたひろゆき、チェーンソーを振りかざす

神が「フゥーハハハ! わかるか、私こそがこの世界の頂点にして創造主——」と語り続けようとした瞬間、
ひろゆきが冷徹な視線で、ちょっと高価そうなチェーンソーを鞄から取り出す。

ひろゆき: 「……これまでは論破で済ませてきたけど、さすがにあなたはダメですね。時給換算で価値がないどころか、他人を弄んで苦しめるだけの外道……。
論理で説得する気にもならないんで、すみません……“チェーンソー”させてもらいますわ。」

周囲「えぇぇっ!? 論破じゃないんですか?」

4. チェーンソーのバグ? “神”が一撃でバラバラに

GB版『魔界塔士サガ』でも有名なバグとして、「チェーンソーを使うと高確率でボスも即死する」という現象がある。
ひろゆきはそれを利用するかのように、神に突進。チェーンソーが回転音を響かせ、

神: 「なっ…馬鹿な…こんなこt……ぐわあぁぁ!!」

一瞬でバラバラになってしまう。
仲間たちが「マジかよ…論破王がまさか物理で倒すなんて…」「いや、サガあるあるバグだし仕方ないですね…」と震える。

エピローグ:時給換算を超越したレア行動

こうして外道な神は論破されることなく、一刀両断ならぬチェーンソー両断され、世界は救われる。
ひろゆきは冷静にチェーンソーのスイッチを切り、「いやー、時給換算でいえば戦闘は避けたいですけど、あれほど外道な相手は理屈通じないんで……しょうがないですよね。」と一言。
仲間たちは「そうですね…」「普段見せない激情でしたね…」と戸惑いつつ、「まあでも最終的には平和になったし」と安堵。
彼は再び謎の光に包まれフランスのアパートへ帰る。コーヒーをすすりながら、「たまにはキレることもありますよ」とSNS配信で告白し、視聴者が「神バラバラw」と爆笑。
こうして“論破王”が初めて激昂したレアケースとして語られる、魔界塔士サガのチェーンソーバグ的フィナーレは幕を下ろすのだった。




エピローグ:フランスのカフェにて

「えー、どうも、ひろゆきです。いやー、あの塔を登って“神”ってやつをチェーンソーで倒しちゃいましたけど、まさかあれほど外道な敵だとは思わなくて……。時給換算で考えれば戦闘は避けたかったんですけど、仕方なかったですよね。」

パリの、とある小さなカフェ。
通りのテラス席には、ひろゆきがコーヒーを飲みながらスマホを眺める、いつもの風景。ところが、そこへ不思議な3人組がやってきた。
ひろゆきが魔界塔士サガの世界で一緒に塔を登った仲間――人間の青年、エスパーの少女、そして言葉を理解するモンスターらしき存在――である。

「おー、みなさんお疲れさまです。あのときは論破じゃなくてチェーンソー使っちゃって、まあ色々と大変でしたけど、結果オーライでしたかね?」
人間の青年が穏やかに笑い、「ほんとですよ、あの神を倒すのは命がけかと思ったら、ひろゆきさんが一瞬で……。ありがとう、マジで助かりました。」
エスパーの少女は恥ずかしそうに「私も能力が暴走しがちだったけど、あなたに言われて冷静になれました…それにチェーンソー大活躍でしたし」と照れ笑い。
モンスターが「グルル……(ありがとう…)」と不器用に声をかける。通行人が「え、動物?」と振り向きそうになるが、3人は誰にも気づかれずにそっとテラス席へ。

ひろゆきがコーヒーを勧め、「ここのクロワッサンもうまいですよ」と言いながら、軽く世間話をする。
人間の青年は「でもフランスって凄いですね、塔なんてないし、人々がみんな自由に暮らしてる……なんか平和でいいです。」
エスパーの少女も「私たちの世界も、もうあんな神に振り回されることないですもんね。ひろゆきさんのおかげですよ。」と感謝を口にする。
モンスターはカフェの雰囲気を初めて味わうのか、落ち着かなさそうにしていたが、そのうち慣れてきて、小さく嬉しそうに鳴き声を上げる。

やがて、夕方が近づき、彼らは立ち上がる。
「じゃあ、そろそろ行きますね。私たちの世界に帰らないと……、みんな待ってるんで。」
ひろゆきは「そうですか、まぁ時給換算で考えてここでも稼げませんからね。帰ったほうがいいですよ。世界救ったあとの復興なんか、いろいろあるでしょうし。」と苦笑気味に返す。
人間の青年が「本当にありがとう、ひろゆきさん。あなたと出会ってなきゃ倒せなかったですし、チェーンソー術は伝説級ですよ。」と握手を求める。エスパーの少女も満面の笑みでペコリと頭を下げる。モンスターが「グルッ!」と一声あげてお辞儀するようなしぐさ。
ひろゆきは照れくさそうに「あれはちょっと外道過ぎてムカついたんで……ま、気をつけて帰ってください。お疲れさまでしたー。」と肩をすくめる。

3人は名残惜しそうにカフェを出て、夕暮れの街へと歩き去っていく。
ひろゆきが見送るうちに、誰かの姿がふっと消えたかのようで、通りにはいつものパリの雑踏だけが戻る。
「夢みたいですね……いや、実際あの世界行って神と戦ったんで夢じゃないんでしょうけど。皆元気そうで何よりですよ。」

そう小さく呟きながら、ひろゆきは再びコーヒーをすすり、スマホを開く。何の変哲もない日常が続いているが、どこか清々しい空気が感じられた。
――こうして魔界塔士サガの冒険をともに戦った仲間たちはひろゆきに感謝を伝え、元の世界へ帰っていった。塔も神もないフランスの街角には、ほんの少しだけ異世界の余韻が漂っている――そんな爽やかなエンディングが訪れたのだった。

――Fin――









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