呼吸に必要不可欠なもの
はじめに
皆さんは、呼吸を意識したことがありますか?
私は、学校で身体の仕組みを習うまではほとんど意識などしていませんでした。
強いて言えば、プールの授業では、息継ぎの仕方を習った時に呼吸というものを意識はしたはずです。水中では息を徐々に鼻から吐き、水面から顔を出して息を吸うことにより、長く泳ぐことができます。
あと、鬼滅の刃でも、「〇〇の呼吸」と言って、呼吸の様子がイラストで表現されているところで炭治郎のように意識するかもしれません。
呼吸は、自然とできているように思えますが、筋力が弱ってくると、呼吸がしづらくなり、息苦しくなってきます。そのようになってきた時、人工呼吸器の使用を提案されます。
では、呼吸とは、ただ単に「息を吸って吐くこと」なのでしょうか?
呼吸のしくみ
呼吸とは、口や鼻から息を吸い込み、肺から空気を吐き出すことです。
(※これから出てくる図は、勉強のために個人的に書いたものになりますので、下手な字や絵であることはご了承ください。)
空気の流れ
口や鼻から吸う
↓
咽頭
↓
喉頭
↓
気管
↓
気管支
↓
肺
↓
肺胞
↓
空気中の酸素は血液中へ
↓
酸素を含む血液が心臓を通って身体中へ
↓
細胞が酸素を使った後、二酸化炭素が血液中へ
↓
二酸化炭素を含む血液が心臓を通って、二酸化炭素は肺胞へ
↓
肺
↓
気管支
↓
気管
↓
喉頭
↓
咽頭
↓
口や鼻から身体の外へ吐く
この繰り返しにより、生きることができています。
呼吸には換気も必要
前述の空気の流れは、酸素と二酸化炭素がうまく入れ替えられている換気が良い呼吸状態です。
身体の細胞は皆この酸素が必要で、酸素が足りなくなると身体のバランスが崩れてきて何らかの症状が出てきます。
この換気は、見た目には胸の膨らみによってわかりますが、これは筋肉が動くことによって可能となっています。
ただ、筋疾患にかかるということは、筋肉が弱っていくので、自然と呼吸するための筋肉も弱くなっていきます。
どこかに不具合が生じただけで、呼吸運動に問題が起き治療が必要となってくるのだそうです。
そこで、呼吸運動を助けるために必要不可欠になるのが、人工呼吸器です。
人工呼吸器とは?
このコロナ禍で、多くの人が知ることになったであろう人工呼吸器。
人工呼吸器を使った人工呼吸療法には大まかに2通りあります。
侵襲的人工呼吸療法と非侵襲的人工呼吸療法です。
呼吸器を使用するというと喉に穴を開けて呼吸器を使う気管切開がよくイメージされやすいかもしれません。
今回は、気管切開ではなく、旦那が使っている鼻マスクを使ったNPPVについて説明します。
NPPVとは、非侵襲的人工呼吸療法と言われ、気管切開をすることなく、口や鼻を通して自発呼吸を補助してくれます。
自分で呼吸はできるものの、吸って吐く力が弱いため、人工呼吸器が自発呼吸に合わせて圧をかけて空気を送り込むことで、肺に十分な空気を送り酸素を取り入れることができます。
換気の機能も弱い場合は、呼吸器+酸素ボンベなどが使われるようです。
呼吸器の設定は医師の管理下で、病院では臨床工学技士(ME)が呼吸器のお世話をしてくれます。
下の写真は、外出するために車椅子にセットした人工呼吸器です。
人工呼吸器から直接空気を送り込む際に、埃や小さいゴミなどが入りかねない為、呼吸器に空気を取り入れる側と身体に空気を送り込む側にフィルターがついています。
そして、送り込まれる空気は乾燥しており、痰が固くなったりするので、普段は加温加湿器というものを通して、空気を少し湿らせることで、身体に取り込まれやすくしています。
さいごに
人工呼吸器は、自腹で買えば相当高額なものです。
でも国の制度により、在宅医療可能だし、呼吸器に関わる備品を定期的に補充できるのでありがたいことです。
進行性のこの病気は、20代で呼吸器を使いはじめて、ずっと呼吸器と共に生活します。その中で、呼吸器も進歩してきたと思います。これからも、進んでほしい分野です。
今回の内容は、あくまで自分が勉強したもので、専門職から見ればツッコミどころがあるかもしれませんが、大目に見てください(笑)
不慣れな文章をさいごまで読んでいただきありがとうございました。