「スタンフォードの学生売ります」を読んで
今日はこちらの本の中からひとつお話を読んだ感想をお伝えしようと思います。
スタンフォード大学のある授業でこんな課題がだされました。
5ドルを2時間で出来るだけ増やしなさい
ルール
いくつかのチームに分かれる。考える時間はどれだけ使っても構わないが、一旦封筒を開けたら2時間以内に出来るだけお金を増やす。
これだけです。
あなたならどうしますか?
5ドルといったら500円より少し多いくらいです。
なので、元手を増やすための資材も十分には買えないでしょう。
そうです。5ドルとはあってないようなもの。
大金を稼いだチームはまったく5ドルに手をつけてなかったそうです。
あるチームは週末に人気のいくつかのレストランに予約をいれます。予約の時間が近づくと、他の並んで待つ人々へその席を売ります。
特に待っているお客さんに無線端末を持たせ、席が用意できると知らせるタイプのレストランでは持っている無線端末を交換し、新たに得た無線端末をそれよりも遅く並んでる人へ売ることで連鎖的に稼ぐことができました。
結果、数百ドル稼ぐことができました。
しかし、一番多く稼いだチームは650ドルもの利益を出していました。
その方法は本来ならば自身のチームの結果発表をする3分間を企業に買ってもらうというものでした。学生が自主製作した企業のCMを上映したのです。
スタンフォード大学はエリート校であり、その生徒をとりたい企業は沢山あります。このチームは自分たちのブランドに着目したのです。
スタンフォード大学では「イノベーション・トーナメント」と題して現在でも似たような授業が続いています。
こうした授業の狙いには「T型人材の育成」があります。
T型人材とは少なくとも一つの専門分野で深い知識をもつと同時に、イノベーションと企業家精神に関する幅広い知識をもっていて、異分野の人たちとも積極的に連携して、アイデアを実現できる人の事です。
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こんな楽しい授業があるなんて、スタンフォード大学の生徒が羨ましい。。。
自分も専門的な勉強を日々していますが、それと同時にビジネス、金融、芸術、医学、法律などなど異分野を少しずつ学び自分の殻の外側からアイデアを出せるような人物になれたらいいなと思います。