📄市政報告185号 - 第9期介護保険料について -
今月号は、記事が2つ+4コマ漫画。
その中から、今回も表面の記事を中心に報告します。
第9期介護保険料について
昨年度末まで、本市は守口市と門真市との3市でくすのき広域連合(以下、「くすのき」と言う。)を組織し、介護保険事務を共同で処理していました。
しかし、介護保険料が低くなる広域化の最大のメリットが、第6期以降はあまり反映されているとは言えず、私は第5期の終わり頃から「くすのき」の解散を訴えてきました。
そして令和3年度、くすのき広域連合長に本市の東市長( 守口市長と門真市長は副連合長)、 事務局長に本市の職員、くすのき広域連合組合議会議長に私が就任し、組織内役職全てのトップを本市が占めたことで「くすのき」の実態が把握できました。結果、本市として「くすのき」を続けられない旨を2市に理解頂き、令和6年3月31日付けで解散しました。
下の表は、大阪府内43市町村における第1号保険料(65歳以上の被保険者の保険料)基準額の月額で、第9期の高額上位市に北河内7市を加えたものです。但し、各期の3年間は同一の基準額、赤字については「くすのき」時で3市は同額となります。
改めて、第9期の本市と守口市や門真市との基準額(青字)を比較すると、本市は長きにわたり2市に対し負担をしていたとしか思えません。
下の表は、第1期から第8期までの「くすのき」における第1号保険料基準額の月額と、大阪府内での順位です。
この第5期の4,998円が、後の「くすのき」に大きな影響を与えることとなります。
当時、全国的に5,000円を超えることへの抵抗が大きく(全国平均は4,972円)、「くすのき」も基金を取り崩したり、新たな介護施設整備計画の凍結等の措置を行い、5,000円未満に抑えることに成功しました。ちなみに、第5期に大阪府内で5,000円を超えたのは、43市町村中で19市町です。
しかし、第5期の対応が「くすのき」の財源悪化を招き、第6期には大阪府から借入をするしかありませんでした。加えて、第5期に3年間止めていた新たな介護施設整備計画の凍結も解除するしかなく、同時に大阪府への借入金返済も始まりました。それら全てが基準額に反映されるため、上の表に示した通り、第6期以降の「くすのき」は大阪府内で高額上位に名を連ねることになったのです。
《 追記 》5月14日、厚生労働省は介護保険料(月額)が、全国平均で6,225円になったと発表しました。また、その額は過去最高を更新しています。
都道府県別の平均では、大阪府の7,486円が最も高く、市町村別では、最初の表のトップ3が全国のトップ3となっています。つまり、全国で最も高かったのは大阪市で、2位に守口市、3位に門真市と続いています。また、4位は岩手県西和賀町の8,100円で3位との差が649円もあり、もし「くすのき」を解散していなかったら、高額順位の全国2位は「くすのき」になっていたと思います。
市政報告の画像
データ
PDFのリンクです。上記画像がダウンロード出来ます。
http://nagahata.jp/pdf/Vol185.pdf
<了>