📄市政報告188号 - 新池の都市公園化について -

今月号は、記事が2つ＋4コマ漫画。
その中から、表面の記事を報告します。

6月定例議会における質問②

・新池の都市公園化について

【長畑質問】新池は「防災重点ため池」に含まれているのか。
【都市整備部長答弁】指定されている。
【長畑質問】具体的にどういう対策を取らなければならないのか。
【都市整備部長答弁】ため池下流域に対する防災・減災対策のため、耐震診断やハザードマップ作成等ソフト対策を中心に取り組むこととなる。

【長畑質問】仮に線状降水帯が新池を襲った場合、決壊することはないのか。
【都市整備部長答弁】200年確率、1時間132㎜の降雨を想定し、水理計算を行い設計している。
【長畑質問】地震により決壊することはないのか。
【都市整備部長答弁】耐震診断の結果、大規模地震が発生した後も直ちに決壊しないのを確認している。
【長畑質問】では、線状降水帯と地震が同時に起こった場合でも決壊はしないのか。
【都市整備部長答弁】同時発生の計算は行っていないが、ため池の決壊は堤防から水が越流することで発生する。想定外の状況には、運用に支障のない範囲で水位の調整をするなどの対策が考えられる。

【長畑質問】そううまく行くとは思えない。改めて本市「ため池ハザードマップ」を見ると、大雨か地震かで新池が決壊すると浸水深は1.0m 以上3.0m未満、1階の軒下まで浸水となる箇所がある。最悪の場合、1階は天井まで全て水に浸かると言うこと。
つまり、新池の西側が危険であるのは間違いなく、これは問題でないかと思うが。
【都市整備部長答弁】ハザードマップは、自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設などを表示した地図となっている。
このハザードマップを通じ、日頃の備えなど地域防災意識の向上をめざすものと考えている。
【長畑質問】そこは理解している。しかし、ハザードマップで危険な地域と指定された箇所を減らしていく、それも行政の務めでは。
【都市整備部長答弁】危険に対して物理的に対策するハード対策は重要であり、それと同時に、日頃の施設の維持管理、並びに情報発信や意識醸成などのソフト対策も重要であると考える。

【長畑質問】新池の面積、そして、比較するために市立岡部小学校グラウンドの面積はいくらか。
【都市整備部長答弁】新池の面積は28,310㎡、岡部小グラウンドの面積は8,553㎡。
【長畑質問】新池は岡部小学校グラウンドの約3.3倍もある広大な土地。この大きさなら他市の都市公園と比較しても見劣りすることはなく、整備をすれば自慢できる公園になるのは間違いない。しかし、放っておくとこれほど危険なものはない。
新部長として、新池の都市公園化については今後どう取り組んでいく予定か。

【都市整備部長答弁】関係者との協議内容は別とし、過去の答弁から、公園施策の観点において拠点となる公園整備の推進、農業施策の観点において適正なため池の維持管理など新池の一部を都市公園にすることで、両施策の推進や課題解決には非常に有効な手段と認識している。このように、現段階において事業の効果は認められることから、今後は事業の実現可能性を検討する。
【長畑要望】これまで、水利組合との協議を盾に本市の考えは出さないように対応されていた。しかし、新部長になり市としての前向きな考えを聞く ことができた。東市長も現時点の最善手であると認識していることからも、市の今後の動きに期待する。
ただ、今回の質問において、本市の安心安全な環境がおびやかされる可能性については残念ながら消えることがなかった。事業を行うには費用対効果が重要となるが、新池の都市公園化については、それ以前の問題が明らかになったと思う。市民の生命と財産を守るのが市としての最大の使命であるのなら、早急に新池を都市公園にすることを要望する。

市政報告の画像

データ

PDFのリンクです。上記画像がダウンロード出来ます。

http://nagahata.jp/pdf/Vol188.pdf

＜了＞