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翻訳本の邦題の話

榊つかさ著『駄菓子屋の娘』って本、わかりますか?
もしかしたら題名はちょっと違っていたかもしれませんが誤差の範囲内です

さて、本屋の店員ではなくなりましたが、まだ本の周辺でお仕事してます
で、昨日のミッションはDeepLが未対応な言語の国の本で、日本の本を翻訳したものの原題を探れ! というもの

たぶんまとまったデータベースはなくて、その国の取次から入手したのかな? その時点でそこにあった本、みたいなリストから検索、検索、そして推理
書誌データは向こうの題名、向こう風の発音で書かれた著者名、向こうでの出版社名といつかわからないけどその時の値段と在庫数
内容紹介はなし
いちおうエクセルの形にまとまっていて、なおかつ先人が書き込んだと思われる邦題っていうか原書の名前が所々書いてある——タイトルと同じセルの中に(ありがたいけど少し邪魔:分離するのが面倒)

いや、去年の今頃も同じことした記憶があるから、その一部は自分の成果かもしれないということはさておき

まずは著者名らしき列をガーッとGoogle翻訳にぶち込みます
伊坂幸太郎とか江戸川乱歩とかに混じって、東野警護や有川ヒロなんて名前があったりします

なんかGoogle先生、ChatGPTのシレッと嘘つく悪いとこ真似してない?
これはたぶんあの人かな? って目星がつくのはとりあえず直して、わかんないのはセルに色をつけて後で調べることにします

で、次にタイトルは一件ずつ検索します
人名と違って、意味を繋げて変な翻訳されても困るから

とりあえずパッと見でわかったのは、「牟礼洋子の『パンとスープと猫の機嫌がよい日』」
はい、群ようこの『パンとスープとネコ日和』ですね

著者名の音と代表作的な本のタイトルから推理していきます
Google先生がどんなアルゴリズムを使っているのか知りませんが、人名は割とそれっぽい名前が出てきます
それっぽいから微妙に字が違ってても違和感が少なくて気持ち悪いです
佐野徹夜が哲也とか、誰だっけ? 聞いたことある気がする、みたいな

そうそう、去年と比べてライトノベルが増えた感じがしますね
ラノベ、好きですけど、著者の名前を覚えていないことが多いんですよね、あと名前が普通の名前っぽくないケースが多いし
「利夫人な孫の手」は正しい綴りは一発でわかったんですけど、でも何書いてる人だったっけ? ってなったり
なので、著者名で書籍データベースにヒットしないけど、題名で「これか!」ってなったのが多かったです、直訳に近いし

そしてどうにも途方に暮れていたのが最初の本
俺妹の伏見つかさでもないし

で、もう一度著者名をかな入力してる時に気がつきました、漢字に引っ張られすぎていたことに
「さかき つかさ」 is 「坂木司」先生だったのですね
『和菓子のアン』だったのですよ!
これ、駄菓子屋って訳はどうなのよ? Google先生
いや、向こうに適切な単語がないせいかもしれませんけれど

あと、昨日時間切れでタイトルまで辿り着かなかったのだけれど、著者名に「しめさば」ってあったので、ひげひろがどんな訳になっているか、今日の仕事が楽しみです

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