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冷たい雨の中、効率よく完走〜2023つくばマラソン

2023年11月26日(日曜日)。
家を出た時は、曇り空ながら空は明るかった。降水確率20%。
気温は3℃と低いものの、風がほとんどなく、さほど寒くは感じない。
防寒対策は軽めに、タイツ、アームウォーマー、手袋、Buff、キャップ。

つくばマラソン。スタート会場の筑波大学に着いたのはスタートの1時間ほど前。
朝出たときよりもかなりどんよりとした空模様になって、今にも雨が降りそう。
周囲を見れば雨対策のビニールカッパを着ている人も多い。防水パーカーを着てくればよかったか?

トイレに行って早めにスタート地点に。
やはりさほど寒くはない。そう思っていたら風が吹いたわけでもないのに急に気温が下がって、細かい雨が降り始めた。

幸い土砂降りになることはなかったが、レース中、終始降ったりやんだりを繰り返して、昼になっても気温が上がらない寒い1日だった。

ともあれスタート。
最近の走力を考慮して、今日の目標は4時間半。
単純計算では平均ペースは6’23”/kmとなるが、給水などのロスも考慮すると6’15”/km程度だろう。

レース序盤はゆっくり入ることにしている。
最初の10kmまでは6’40”/kmくらいでもでいいと思っていた。
10km走っても足がフレッシュなままと言うのが理想。
ところが思ったよりも速くなってしまい、10km時点での平均ペースは6’16”/km。
それでも足の疲れは全くないので、よしとする。
ただこれ以上速くすると後半バテるので、気持ちを抑えて、このままのペースを維持する。

やまない雨で体温が冷えて、序盤からトイレに並ぶ人が多数。
私も我慢できなくなって12kmあたりのトイレに並ぶ。3分半のロス。

その後はひたすら6’10〜20”/kmを維持。
15kmくらいまでは全く疲れを感じていなかったが、20kmあたりから一気に疲れを感じて来た。
右の足首が痛くなってきた。
だが目標達成には時間的に余裕がないので、痛みを無視してペースを守る。
幸い、ほどなく痛みは消えた。

半分走ったところではかろうじて目標タイムの半分以下をキープできていた。
単純に2倍するとギリギリだが、前半のトイレのロスを考えれば、同じペースで行ければ無理なく目標達成できそうだ。

だが30kmが近づくと6’20”/kmを超えるようになってきた。

このままだと30kmを超えてからは確実に6’30”/kmあたりまで落ちるだろう。
仮に30kmからの12.2kmを6分半のペースで走ると、79分18秒必要だと走りながら算出して、30km地点で設置された大きな時計で、4時間半までの残り時間を確認。
78分20秒。…足りない。
1kmあたり5秒くらい足りない。キツい。

さらに1km走ってみたが、やはり遅い。6’28”/km。
ダメだ。もっと頑張らないと間に合わない。
疲れた足に力を込める。
何とか6’20”/kmを切るようになったが、それも続かず34-35kmでは、ついに6’30”を超えてしまう。

あと7km。
とりあえず給水を取るのはやめることにした。
時計を見るのもやめた。
その時間が惜しい。
とにかく40kmまで脇目を振らずに頑張って走ろう。
無駄のないフォームを意識する。腕振りもしっかりする。

スピードを上げると、すぐにまた右足首が痛くなってきた。右の足裏も皮が捲れているんじゃないかと思うような痛み。
だが痛みは全て無視する。ここまでくればどこかしら痛いのは当たり前だ。

40km時点で14分あれば残りも頑張ろう。14分ないようなら目標達成は諦めよう。
そう決めてようやく到達した40km地点に設置された時計で残り時間を見て、4時間半まで17分弱あることを知って、少なからず驚く。
これなら残りを7分ペースでも4時間半切れる。

あとから見ると35-40kmは6分/kmを切るペース。
心拍数も160を超えているが、頑張った。

結果、少し余裕をもって目標達成。
後から見直すと、ほぼ安定したペース。
前半と後半のタイム差はトイレの時間を差し引くと25秒しかなかった。

同じペースで走るのが最も効率が良いとはよく聞くが、こんなに上手く行くとは自分でも信じられない。
だがそのおかげで雨で冷えた身体でも何とか目標を達成できたのだろう。

フルマラソンで自己ベストを出すのは難しくなってきたが、まだまだ色々な発見もあって、楽しめるなと感じたレースだった。

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