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Aqours EXTRA LoveLive!<Valentine's Day Concert>~デジタルとリアルの邂逅~
2023年2月11日、12日に開催された、ラブライブ!サンシャイン!! Aqours EXTRA LoveLive! 2023 ~It's a 無限大☆WORLD~ <Valentine's Day Concert>。
私は2日目の2/12に現地参加しました。
まさに高いレベルのエンターテインメント。
グループでもソロでも、Aqoursは会場中を魅了してくれました。
そんな最高のパフォーマンスに、今まで押さえ付けられていた思いをぶつけるような声援で応える!
ああ、ライブって体を動かして声を上げて、日頃溜まっていたものを発散する場だったよな…と思い出させてくれた最高の時間でした。
開催日の前週、虹ヶ咲のユニット「A・ZU・NA」のライブより、ラブライブ!シリーズのライブでもマスク着用を条件に声出しが解禁。
このライブも配信で見ていましたが、ようやく本来のライブが戻ってきたと感じられる会場の熱気が画面越しからも伝わってきました。
それを受けてのAqours。
9人でのライブでは、2019年の5thライブ以来。
ユニットでは2020年2月に開催されたCYaRon!の1stライブ以来。
そして私にとって、2020年2月のGulity Kiss!の1stライブ以来の、声を出して楽しむことができるライブ。
会場は武蔵野の森スポーツプラザメインアリーナ。
奇しくも、最後に声出しライブに参加できた時と同じ会場で堪能できる。
そのリスタートがAqoursのライブ、というのがうれしい!
席は昨年9月の虹ヶ咲5th同様、なんとアリーナ最前エリア!
上手(かみて:ステージ向かって右側)のやや端の方ですが、キャストの表情までわかる距離感。
通路のすぐ脇だったので、ひょっとしてトロッコが目の前を通るかも!?
そんなことを考えていると会場が暗転。ライブの幕が開きます。
(実際トロッコが通ったのはひとつ隣の通路でした)
Aqoursのラヴ・ソング
オープニングのSEに乗せて、ライブのイメージ画と同じ、赤とブラウンのチェック柄が映える衣装で9人が登場。
イメージはまさにバレンタイン。シックで落ちついた印象ですが、各キャラとキャストの特徴をよく捉えています。
オープニングナンバーは、「少女以上の恋がしたい」。
ノリのいい曲でブチ上がるのではなく、ちょっと落ち着いた可愛いラブソングでライブはスタート。
メンバーの手にはバレンタインのプレゼントが。
それぞれのメンバーカラーがあしらわれた大きなハートのパッケージ。
ルビィちゃんが持つのは真っ白なくまさんのぬいぐるみ。
彼女らしくて可愛いです。
続けて「待ってて愛のうた」。
1stライブから歌い継がれるミディアムバラード。
バレンタインらしく、Aqoursの想いが詰まった選曲。
オープニング2曲が終わると、メンバー紹介。
メンバーとのコール&レスポンスで声を出せるのは本当に久しぶり。
トップバッターのあいきゃん(津島善子役の小林愛香さん)が、あまりのうれしさに何度も「おはヨハネ!」「おはよしこ!」のやりとりを繰り返す。
客席の我々もうれしい!
なんどもやりとりしたコーレスですが、こんなにうれしいことはありません。
続いて楽しくてポップなナンバー「Pops heartで踊るんだもん!」。
この曲も初期からのナンバーで久々の披露。ハネたリズムで体を動かせて楽しい!
しかも曲の中でコーレスがある!メンバーもオーディエンスもひとつになって「う~OK!」
序盤から声出し解禁になったことを心から喜べるセトリ!
そして定番の「青空Jumping Heart」も外せません。
シックで落ち着いた衣装でも、いつものフォーメーションで躍動するAqoursメンバー!
1stソロに見たエンターテインメント性とメンバーの成長
ノイジーなサウンドとビートに乗って、「Black or White」のフレーズと共にあいきゃんが登場。
善子ちゃんのソロ曲「in this unstable world」。
ここから、各メンバーの1stソロのコーナーへ。
1stソロはアニメ1期のBDの特典曲として、3rdライブで初披露。
私も初日に会場で堪能しましたが、生で見たのは千歌ちゃん、花丸ちゃん、善子ちゃん、梨子ちゃんの4人。残りのメンバーは2日目に披露となったため、生で見ることはできませんでした。
2020年のGuiltyKissのライブでも披露され、そこで鞠莉ちゃんのソロ曲も生で見ましたが、残りのメンバーの1stソロを生で見るのは初めて。
善子ちゃんのソロはパワフルな曲に大きな椅子を使った象徴的なパフォーマンス。
白と黒の羽を背負った衣装で、ハードなダンスと圧倒的なあいきゃんの歌唱力が魅力的。
続いて花丸ちゃんの「おやすみなさん」。
3rdライブではかなりステージに近い席だった分、内野側を渡るトロッコを遠目で見つめるだけでしたが、今回はステージから近く、かなり至近距離で楽しめました。
ステージに机が置かれ、そこで居眠りのポーズをするいつもの制服姿のきんちゃん(花丸役の高槻かなこさん)。
すると、バックに横長の大きなビジョンが現れ、一面に本棚が!
穏やかな文学少女の花丸ちゃんが図書室で静かな曲を歌い上げる。アニメの世界観を忠実に再現した驚きのパフォーマンスでした。
続いてルビィちゃんの「RED GEM WINK」。
キュートだけど派手な衣装のふりりん(ルビィ役の降旗愛さん)がステージ上段に登場。
この曲を生で見るのは初めて。ルビィちゃんらしいキュートな曲。
ルビィちゃんと言えば、TikTokでも注目された「コットンキャンディえいえいおー!」のイメージが強くなりましたが、この曲こそ原点。パフォーマンスもルビィちゃんそのもの!
続いて3年生。最初に鞠莉ちゃんが登場。「New winding road」。
歌唱力ではグループ1、2を争うあいにゃ(鞠莉役の鈴木愛奈さん)が歌い上げるロックバラード。
驚いたのは、高い歌唱力が進化している点。
CDの音源でも、生で聞いた時もパワフルに歌い上げているイメージでしたが、今回はやや引いた感じの歌い方。サビのフレーズもパワーは感じられないものの、落ち着いた印象を与えてくれる。
これは彼女の経験の積み重ねなのだと思います。
ソロ活動も充実しているあいにゃ。歌う機会が増えた分、新しい表現を見せてくれました。率直にすごい。
続いてダイヤさんの「WHITE FIRST LOVE」。
3rdライブでも素晴らしいと定評だったこの曲。初めて生で堪能できました。
純白とシルバーの美しいドレスに身を纏ったありしゃ(ダイヤ役の小宮有紗さん)が美しい!
冬と雪をイメージしたビジョンに合わせるパフォーマンスも素晴らしく、曲のイメージも彼女にぴったり。
トロッコで間近を通った時、彼女の魅力が何なのかがわかりました。
彼女の立ち姿の美しさ。姿勢の良さです。
バレエの経験があると聞いているので、それがいい影響を与えているのでしょう。「Perfect SEKAI」の袴姿も美麗でしたし。
「ワン、ツー、スリー」のウィスパー。
キュートな姿ですわわ(果南役の諏訪ななかさん)が登場。
果南ちゃんのソロ曲「さかなかなんだか?」。
クールな果南ちゃんとは裏腹なかわいい曲は、どちらかというとすわわのイメージに近い。
ワルツから4拍子に途中でリズムが変わる、Jazzyで特徴的な曲もさることながら、キュートな衣装で魚をモチーフにしたバルーンを持つすわわの姿もようやく生で見ることができました。
流れる美しいピアノの旋律。梨子ちゃんの「Pianoforte Monologue」。
ステージ下段のビジョンにもピアノの鍵盤が映し出され、流れる音符の美しい映像に合わせて、サクラピンク一色のワンピースに身を包んだりきゃこ(梨子役の逢田梨香子さん)が美しく舞う。
ミディアムテンポの心地いいグルーヴ。ピアニストである梨子ちゃんのイメージがとてもよく表現されていて、本当に好きな曲です。
新しい振付にも挑戦したというりきゃこ。梨子ちゃんのキャラクターや世界観を本当によく表現した素晴らしいパフォーマンス!
静寂を突き破る元気いっぱいのイントロ!
曜ちゃんの「Beginner’s Sailing」。
疾走感のある爽やかなポップソングは曜ちゃんのイメージそのもの!
白を基調に赤と青のワンポイントが映える、トリコロールカラーのパンツルックで躍動するしゅかしゅー(曜役の斉藤朱夏さん)。
トロッコでライトブルーのブレードが輝く海へ!
その姿を間近で堪能!
この曲もとても好きで、ようやく生でパフォーマンスを見ることができてうれしい!
最後はやはり千歌ちゃん。
「One More Sunshine Story」。
3rdライブではトップバッターで出てきて驚いたのを思い出します。
会場中を興奮と歓喜の渦に巻き込み、その場にいた全員が伊波杏樹に恋をした、あの「Miracle Wave」でのバック転のパフォーマンスの直後。
動揺の色ひとつなく、元気に歌い踊り、躍動する姿に心から驚きました。
今回は同じ衣装で、アリーナ最後方のステージに登場。
私の位置からは一番遠いところでしたが、ビジョンを見ると一面のオレンジ色に包まれている。
その中で歌って踊り、パフォーマンスする杏ちゃん(千歌役の伊波杏樹さん)。
まさに「彼女だけのステージ」。圧巻でした。
通常では2日に分けて披露されるソロ曲ですが、1日で9人すべてのパフォーマンスを堪能できるとは思いませんでした。
MCで「最近ファンになった方も楽しめたのではないでしょうか?」という話もあった通り、懐かしさと新鮮さを一度に楽しめたコーナーだったと思います。
ようやく陽の目を見た「タイムリープ・プロミス」
ライブは続いて学年曲へ。
車の形のトロッコが出てきたと思ったら、3年生の「予測不可能Driving」。
ロックナンバーで予測不可能なルートを疾走する3年生!
続いて1年生が最後部のステージに登場。おなじみの「Waku-Waku-Week!」。小さなステージを所せましとパフォーマンス。
そして2年生の「Marine Border Parasol」。
中心、下手、そして上手に分かれた3人。
目の前にはしゅかしゅーが!!
キレのあるステップを目の前で堪能!
5thではかわいい柄のパラソルでしたが、今回は黒一色にメンバーアイコンがあしらわたシックなパラソル。
りきゃこの「みんなの声が聞こえた!」というアドリブも素敵でした。
3組とも、黒を基調としたクールなイメージの新衣装。
そう、これは雑誌の企画で生まれた「タイムリープ・プロミス」。
コロナ前に企画され、衣装のイメージは決まったのですが、今まで陽の目を見ることはありませんでした。
そんな気持ちを吹き飛ばす、梨子ちゃんの「ぷんぷん!」が炸裂!
かわいい…けどそれをネタにしていた某お姉さんを思い出す…といっても20年ぐらい前か…。
そしてこの衣装のモチーフとなった曲「SKY JOURNEY」も披露。
久しぶりのパフォーマンスでしたし、衣装のイメージもぴったり。
短い時間でしたが、今回だけの披露だったらもったいない。
今後もクールな曲で着てほしいですね。
#Aqoursとバレンタイン_Day2
— 電撃G's magazine編集部 (@gs_magazine) February 12, 2023
時を経て…✨#タイムリーププロミス#SKYJOURNEY#忘れないでくれてありがとう pic.twitter.com/viZcVcCqkd
幕間は、「きょうのAqours」のふむなさんのイメージ画がフィーチャーされたアニメでしたが、なんとも奇想天外なお話。
謎のサスペンス番組を延々と善子ちゃんがツッコむ。
しかし、番組内で殺されたのも善子ちゃん。
難事件にメンバーが挑むのですが、結局「松浦果南、探偵さ」と現れた名探偵カナンにすべて丸め込まれた印象。役得すぎ!
個人的には、花丸ちゃんが一生懸命寸胴でチョコをかき混ぜている隣で、大きな袋いっぱいのピーナッツをザーッと流し込む善子ちゃんの表情がジワって面白かった!
ようちかコンビの悪そうな顔も会場の笑いを誘っていました。
イメージ画だけでもSNSにアップしてほしいですね。
デジタルの象徴「初音ミク」とのパーフェクトなコラボ
愉快な幕間が明けると、いよいよ新曲「BANZAI! digital tippers」。
初音ミクとのコラボ曲。衣装もジャケットと全く同じです。
ビジョンにキュートなMVが流れる中、パーフェクトなフォーメーションとダンス!
MCを挟んで「DREAMY COLOR」。
この曲は何度見ても圧巻。完璧なダンスとフォーメーションが華やか。
そしてラストナンバーは、昨年からのAqoursCLUBイメージソング「ユメ+ミライ=無限大」。ゆったりしたミディアムバラードで心が温かくなりました。
アンコールもようやく手拍子だけでなく、声が出せるように。
誰が始めたかわかりませんが、皆口々に「Aqours!Aqours!」の声。
再び姿を現してくれることを望み、名前を呼びます。
するとビジョンにはSound Onlyと書かれた映像が。
なんと、初音ミクからのメッセージが始まりました。
楽しいライブに、思わず遊びに来てしまったとのこと。
そして流れはじめるノイズとビート。
新曲「KA-GA-YA-KI-RA-RI-RA」。
スクールアイドルのイメージをいい意味で壊す、ハードでノイジーなダンスチューン。
激しいダンスをものともせず躍動するメンバー。
それ以上に、ビジョンに映ったクールな映像。この曲のために用意された新たなMV。
もちろん、映像には初音ミクも登場。
新たな一面を見せてくれるAqours!
すると、ビジョンには進路についてひとり考えるダイヤさんの姿が。
展望水門びゅうおの中で空を見つめていると、初音ミクが飛んできて…。
「BANZAI! digital trippers」のMVが流れ始めると、ステージ下段背面のビジョンに初音ミクが現れた!
フォーメーションを組むメンバーと共に真正面から見ると、Aqoursと初音ミクの見事なコラボが実現!
初音ミクの楽曲を全く追ってこなかったので、ライブでその姿を初めて見ました!
しかもMV通り、ユニットごとに分かれたフォーメーションの中にミクが寄り添う。ちゃんと一緒に映るように場所を空けてあるのです。
まさに神出鬼没のデジタルな姿。ぱぁっと消えたと思ったら、別のユニットの中に!
デジタルの海の中でAqoursメンバーと楽しそうに遊ぶ初音ミク。
そんなビジョンの中の彼女と完璧なフォーメーションを見せてくれるAqoursメンバー。
2次元と3次元のパーフェクトなコラボ。こんなライブ、見たことありません!
楽しい時間はすぐに過ぎてしまうもの。
最後のナンバーは「勇気はどこに?君の胸に!」
声出し解禁のタイミングに合わせたのか、ぴったりなナンバー。
この曲といえば、何といっても大サビの合唱。
トロッコに飛び乗り、会場中を駆け巡るメンバーとオーディエンスがひとつになって歌う。
私も声を上げて歌いました。
この3年間の思いを吐き出すように、そして今まで楽しんできたライブの本来の姿がようやく戻ってきた喜びをかみしめながら。
おわりに
久々のAqoursライブ。
しかも2021年のDREAMY CONCERTに行けなかったので、初めてのExtraライブでした。
「BANZAI! Digital Trippers」をフィーチャーしたライブであることは予想していましたが、あんなにすごい演出を見せてくれるとは思いませんでした。
バックのビジョンも綺麗で、縦横無尽に駆け回る初音ミクの姿も印象的。
ライブの形はどんどん変わっていきます。
アニメをフィーチャーしたライブのその先に、様々な可能性を感じさせてくれる。
それは、パフォーマンスもステージングも成熟したAqoursのメンバーだからこそ表現できるライブなのかもしれません。
最後のMCでは、遂に「幻日のヨハネ」の詳細情報が発表されました。
7月からTVアニメとして放送されるそうです。
一体、どんな世界観を見せてくれるのか今から楽しみ!
思わずTwitterで「TVアニメ」と先走ってしまった、劇伴を担当するカトタツこと加藤達也さんをあいきゃんがイジっていたのも面白かったですね。
さて、今回のExtraライブは2か月連続開催。
次は3月のホワイトデーライブです。
私も今回同様、2日目に現地参加する予定です。
先日、ロックリアレンジアルバム「The Blue Swell」がリリースされたばかり。
是非バンド編成でのライブが見たいですね。
その時は今回以上に盛り上がるに違いありません。
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タイトル画像は、今回のツアーグッズだったAqours×初音ミクとコラボした不二家のハートピーナッツチョコレートのパッケージより。
幕間で一生懸命メンバーが作っていたこのお菓子は、私が幼少のころからあるロングセラー。
もっと大きくて、薄いハート形のチョコにピーナッツがぎっしり、というイメージでしたが、一口サイズのものもあるんですね。
食べてみたらあの味でした。普通のパッケージも売ってたら買ってみようと思います。
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昨年9月の虹ヶ咲5th以来の飛田給でした。
ちょっと暖かすぎて拍子抜けでしたが、天気も良くて気持ちよかったです。
今回で4回目の来訪ですが、隣の味の素スタジアムにも行ったことがないですし、奥の公園や飛行場も見てみたい。
時間ができたらゆっくり散策したい場所です。