個人的プリキュア完走【スイプリ編】
プリキュア完走マラソン③
※個人の感想です
※割とすぐに忘れるタイプなので若干うろ覚え
【事前情報】
・二人で変身する
・白キュア
・主人公二人は夫婦と言われがち
(なんか人気の百合ランキングで上位だったっぽい?)
・ギスギスした序盤
【一言で】
シリーズ1の「人間不信」のプリキュア。
【大雑把な感想】
「スイート」って「甘い」の方じゃなかった……。
「え???なんで「スイート」ってタイトルで音楽???」
としばらく思ってた……。
(奏がお菓子作ってるけども!)
個人的には響の気持ちが分かるので、非現実的な百合だと感じませんでした。(リアリティのある百合と言われたらまあ、そうかなーって……)
むしろこれより生々しい等身大の女同士の関係性を描いたプリキュアは他には無いと思います。
(ドキプリのメンバーとかあくまで二次元のテンプレキャラチックな印象だし、ゆかりさんやあきらもある種のテンプレを感じさせます。初代の二人もどちらかというとモテモテな超人側の二人なので、あまり「等身大」って程でもないと思います)
というか、奏がめちゃめちゃ生々しい女。
髪型含めてこういう女子、クラスにいた気がするもん……。
リアリティがすごい……。
「ちょっと男子ー」の女子を究極的にリアルにしたのが奏ですね。
また、これほどに「孤独」を表現した作品は、他アニメ作品と比べてもあまり数多くないと思います。
忍者と極道とかいう某プリキュア漫画(違う)ではおもくそイース様っぽい「サビシーナ」という女幹部が作中劇のキャラクターとして出てくるのですが、そのキャラは「全ての孤独の味方」という設定です。
そんな彼女のことを、女子供を少ししか殺さない極道sをまとめる腐れ外道きわみさんが共感を覚える推しキャラなんだよね^^と作中で言ってるんですけど、まあそれはさておき……。
「孤独さ」があるのはプリキュアだとイース様より、セイレーンもといエレン、そして響の方が印象強いよなーとスイプリを見ていて思いました。
イース様って別にさほど「孤独」ではないと思うんですよね……だってメビウス様という「絶対神」が心のうちにいるので、その神を信じ続ける限り彼女は孤独を知らないハズです。
その点、セイレーンはガチで孤独です。描写はギャグチックですが、ハミィがいなかったらこの子どうなってたんだろ……ってくらいには孤独な存在です。ギャグチックじゃなかったらイース様とはまた別方向の重いキャラになってそうだな……と思います。(というか元の姿に戻れなくなってる時点で既にかなり重い)
あとキュアリズムが何故かスタスタ去って行くのシュールで好きです。
(「指揮者の去る姿モチーフ説」を見て、手を打った)
見ててずっと思ってたんですが、「キュアリズム」と「キュアメロディ」という単語を聞いてパッとイメージできる見た目が、なんか、逆なんですよね……なんとなく……。キュアメロディのがリズムっぽいし(運動も得意だからリズム感良さそう)、キュアリズムのがメロディっぽい(「奏でる」と言ってるし。「リズム」はきざむもので「メロディ」こそ奏でるものなのでは……???)
だからこそ、なのか……???
王子先輩は別に奏のことを好きなわけでも、エレンのことを好きなわけでもないので、どっからどう見てもポジションとしては当て馬なんですけど、「当て馬」と呼ばれるほど何もないよな、と思わんでもない。
親との付き合い考えると、一番可能性あるの響ですよね。
「僕を特別扱いしない面白ぇー女……」トゥンク……展開起こせそうですしね。
まあそうならないわけだが。
つか小説版さぁー……。
大人プリキュアよりある意味余程”アダルト”でしたね(´・ω・`)
中3時空なのに……。
ここから更に「大人」になったらどうなっちまうんだ……。
ベタ過ぎるくらいベタかもしんないけど46話の
「伝説の楽譜は真っ白ニャ!どんな曲でも作れるニャ!」
「私達の鼓動はまだ生きている!」
と言ってラスボスに立ち向かうシーン好き。
音符入れのドレミファソラシドが結構自我持ってる上に結構喋るし個人回もちゃんとあるの珍しいなと思わなくもない。
音符入れ、毎回描くの大変そうだな……とちょっと思った。ハミィの頭の模様、なんか淫紋っぽいなと思って死にたくなった(でもこれセイレーンにもあるな?)
【良い所】
①美麗なキャラデザ
②音楽がテーマな所
③音楽が素敵
④主人公の町の雰囲気
⑤変身バンクが美麗
⑥技が豊富
⑦玩具がなんかすごい
⑧ツンデレしかいない
⑨ハミィ
⑩21話
⑪セイレーンのストーリー
⑫醸し出る「孤独」
⑬北条響というキャラクター
⑭音楽で施された美しい心理描写
⑮不幸のメロディと幸福のメロディ
⑯メフィストとアフロディテ
⑰奏アコキテる……
⑱過去アコちゃん可愛い
⑲ノイズの存在
⑳セイレーンの手下のトリオ
①美麗なキャラデザ
繊細過ぎる程、繊細なこの物語とよく合っているビジュアルだと思います。
地獄フリル!
やっぱキュアリズム&キュアミューズかわええのぉ~。
②音楽がテーマな所
音楽がテーマってやっぱアニメ映えするねぇ~~!!!
プリティーシリーズ(アイカツは崖登りしか知らない)若干噛んでるんですけど、やっぱ歌とアニメって相性良いよなぁ~~~と見ていてよく思うんですよね。RLとかプリパラとかはソロ曲がイイ感じにストーリーとマッチしているんですが、スイプリはまた別方向でイイ感じにストーリーとマッチしているなぁ~と感じます。
家事しながら聴くプリキュアおすすめランキング一位です。
(まあ、作中に出てくる曲のセンスが終わってると、他がどんだけ良くても曲悪いだけで見る気が失せる危険なジャンルでもありますが。諸刃の剣って感じ)
③音楽が素敵
良く褒められてる気がしますが、あんまりOPもEDも好きって程でもないんですよね……私個人はね……。5とかフレッシュとかのが好きかな……あと魔法OP。
私はいまだにドレミファソラシド分からない程音楽センス死滅してる人なんでまあ……。
ですが、そんな私でも、他プリキュアよりなんとなく作中BGMが好きだなーと思うのがスイプリです。(音楽知識/ZERO。というか、音階を言葉でしか認識できてないくらいに音楽を聴き取る力がない)
OPは後期版(歌詞二番目?)のが好き。
でも「犬も歩けばハモりだす♪」の作中に出てくるの猫なのに……と思いくすりとなる歌詞が一番好き。
④主人公の町の雰囲気
オブザ・音楽の街!って感じでとっても好きです。
ウィーン?お父さんドイツ語話すし、ドイツかオーストリアモチーフなんでしょうか。
クソつよ強キャラ感漂うパイプオルガンがあるのも大好きです。映え!
パイプオルガンって池袋にあるそうなんで、もしかしたら舞台池袋かもしんないね(え)
ここで生まれて、音楽能力絶無だと生きるのしんどそうだな……と、音楽能力絶無の私は思わなくもないのですが。音楽好きな人は天国でしょうね。
⑤変身バンクが美麗
4人そろうと「ドレミファソラシド!」になるの美しすぎる。
このバンクを越えるバンクが個人的に無いです。
単独だと可愛いのはいっぱいありますが、4人揃っていることに意味があるバンクはこれくらいな気がします。
⑥技が豊富
めっちゃ可愛い~~~。えぇ~かわいいぃ~~~。
え、あ……かわいいぃ~~~。
個別技×3で、メロディ&ビートはジャンプしてるのに、低テンション気味のリズムじわります。な、なんですたすた去って行くの……??すたすた去るシーンはあんま回数無いけど、インパクト凄いです。
ミューズの影分身も好き。
そもそも「3拍子!1,2,3,フィナーレ!」が好き過ぎる。
「セパレーション!」の時のリズムと、すたすたリズム以外結構技が理解の範疇内に収まる可愛さなのも好きです。
(デカい羽根生えた音符入れの生みの親が巨大化してそこに内包されるのも割と理解の範疇)
⑦玩具がなんかすごい
「頭、ええなぁ?!」となります。
響のヤツと奏のヤツ、取り外して入れ替えれるの「え?!すごい……」と思いました。おもちゃのギミック一番凝ってる気がします。
ギターがずごごぉ!となるのも「すげぇ!」となるなった。
あとストーリーと玩具のかみ合わせがめちゃくちゃ良いんですよ!
ここまでガッツリ玩具をほどよくストーリーと噛み合わせられているホビアニ珍しい気がします。ジュエペサンシャインの強制労働ぐらいしか他だと思いつかないな(なんか違う)
それはさておき「1,2,3」のときに、あのギター振り回すの!?と思わなくもない。
⑧ツンデレしかいない
「ツンデレ」に「多様性」を見出した、ある種画期的なメンバーです。
よく考えたら爺さんもツンデレな気がしますし、メフィストもアフロディーテ様もツンデレだし、その娘もツンデレだし、その娘と仲いい男子もツンデレだし、その男子の姉もツンデレだし、その姉の友達もツンデレだし、その二人の飼い猫の友達猫もツンデレだし、友達猫の手下共もツンデレだし……。
ここまで来ると「キャラクターのレパートリーが少ない」というより、ツンデレ過激派なんじゃないかな、と思わんでもないです。
また「ツンデレ」とは、個人のキャラクターの属性ではなく、あるキャラが特定の相手に対しとる行動を意味しているんだな……と改めて考えさせられます。
めちゃめちゃどうでもいいですけど、響と奏に誰かと既視感あるな……と思ったら多分ヒプマイの二郎と三郎ですね……。二郎&三郎好きな私が響&奏を好きになるのは当然か……などと。
⑨ハミィ
珍しくツンデレじゃないキャラです。
このボケ猫好きすぎる。
い、いや、そ、そんなにボケてるかな……???
ちょっと抜けてて、ボケた口調なだけじゃない!
ギスり過ぎるメンバーをまとめることができるの、歴代を含めても大分リーダーシップのあるキャラなのでは……???
なんとなくなんですけど、これ、メインライター?の人のある意味理想の人(猫)格というか、「友達」の在り方なのかなーと勝手に思いました。自分が相手を友達だと思っていても、相手はそうは思ってはいないかもしれない……、という微細メンタルの真逆こそがハミィです。
この猫、まぁ~じで心が強いんですよ。
「マジで何言ってんだこの猫」とたまに思うんですけど、心が鬼強いんですよね……。
鬼強いんだけど、でも別に喜怒哀楽が無い訳じゃなくって、感覚が鈍いとかでも無くって、けれどそれら以上に心が強いだけなんですよ。
47話で「ハミィだって、今まで、時々は、悲しいこともあったんだニャ」言う所で、セイレーンに裏切られていた頃のシーンだけが映っていて、やっぱりセイレーンに冷たくあしらわれていた時、ハミィは辛かったんだな……、と分かって涙出ます。
ハミィのようなメンタリティになれるんならなりたいです。
21話以降、出番減っちゃって、ハミィが足りない……ハァハァ……となっていたんですが、47話で響の言葉を受けて死地に向かうハミィ大好き。
ハミィ、好きだ。
男キャラなら西さん、女キャラならハミィがあまりに最推し過ぎる……。
大好き。
⑩21話
見ろ。
でもこの話の大事な部分は20話まで見ていないと意味をなさないので、20話まで見てから21話を見ましょう。
⑪セイレーンのストーリー
洗脳されていたからあの言動なんだろう、と思ってましたが、1話と23話で言ってることほぼ一緒なので、あんま思想は変わってないんですね。なんなら23話のが悪役っぽいまである。
ネガトーン召喚して悪いことをしていたのは洗脳されていた……というより、感情のタカが強制的に外されていた、って感じなんでしょうか。
高貴さは変わらないとはいえ、ガッツリ別人格だったトワ様は洗脳具合が高かったんですね。だからかあんまエレンって洗脳されてたって印象ないんですよね。まあ洗脳云々言い出すと、敵キャラノイズ以外全員洗脳されてたわけですし。
セイレーンのここの台詞一から十まで共感しかなくて死にたくなるので危険ですネ……。
そのあとのまもるの「お姉ちゃんにもいるんでしょう?大好きな人、大好きになりたい人!」って言うセリフになんか心が無からの解放されます。
今現在「大好き」じゃなくて、大好きに「なりたい」人でもいいのか……、と思えて、絶無の寂寥から、ひとしずく海が垂れ流され頬を伝う熱へと移り変わり、大地に落とされました。雫の先が芽吹くか否かは知りえませんが、救いのあるエピソードだったな、と感じます。
⑫醸し出る「孤独」
「人は一人で生きて死ぬ」みたいなテンションが若干漂ってます。
でもきっと、この物語の原案?構成?考えた人は、途方もない孤独を抱えながらも分かち合える人と巡り逢えたのでしょうね。
(出逢えてもいないのに、こんな物語描いてたら逆に怖いので、多分出逢えたんだと思うんですけども…)
巡り逢えたからこそ「(寂しさを零すあなたなら)絶対に逢えるよ」という23話の結末がえがけたのでしょう。
絶賛孤独真っ只中の若い人では絶対に描けない話だったと個人的に思います。
薄れない「孤独」を乗り越え生きてきた生き様を感じさせる48話分のストーリーでした。
⑬北条響というキャラクター
いろんなスポーツを掛け持ちする活発でボーイッシュさを見せておきながら、弟とわーわー揉めている奏を見て「いいなぁ……」と小さく呟き、「サクラソウって可愛いよね」とほほ笑む、繊細さが伺える少女像という、一見相反していそうな属性にもかかわらず違和感なく両立している不思議なキャラクターです。
本編でも十二分に彼女が繊細な少女であるのは分かるんですが……
小説版さぁ~~~。
ハミィと響はマジでこの作品でしか見れない無二のキャラクターだと思います。
⑭音楽で施された美しい心理描写
シーンに合わせて良い感じに幸福のメロディが流れたり、不幸のメロディが流れたり、BGMが流れます。美しいです。
また、涙をまず流す代わりに雨の雫が頬を伝う21話の描写がめちゃくちゃ好きです。
⑮不幸のメロディと幸福のメロディ
なんかマジで音符が全部同じらしいですね。
不幸のメロディが結構好きなんですけど、もしかしたら私は既に闇に堕ちているのかもしれません。
(ガチでハミィの声優の人が歌ってんのかなと思ってた私)
(声違い過ぎるやろがい!)
⑯メフィストとアフロディテ
どう見てもポニョのぱっぱ。
響と奏がモールス信号で連絡を取りあっているあたり、もしかしてマジでポニョリスペクトなのか???
なんというか、こういう別世界のなんか偉い人、的存在が好きなんです……。
あとメフィストの演技めっちゃいいなーと思いました。
おちゃらけているのに「怖~」と感じさせる所すごい。
CV誰だろ~と思ったら、ペインと卑劣様で、「え?!ペインと卑劣様ってCV同じだったの!?!」とめちゃめちゃ驚きました。
この二人の関係性は離婚寸前夫婦を子供向けでお出ししたような感じだったんだろうか……と思わなくもない。
⑰奏アコキテる……
キテる……。マジでキテる……。
大人版出たらこの二人のラブコメが始まってしまう……。
⑱過去アコちゃん可愛い
可愛い。キュアミューズも可愛い。
通常アコちゃん、いつ見ても灰原さん思い出すんですよね……なんでだろう……。
どうでもいいんですけど、ゲートインって漫画の合法ロリデータキャラ、口調あいまりアコちゃんにしか見えないの私だけですかね……。服装も似てる……。
⑲ノイズの存在
「こういう悲哀感じる悪、好きだろ?」と言われたら「すーき♡」と答えます。アコに拾われた時点だと改心も何もしていないのビビる。アコに心動かされる描写とか合っても良かった気がします。……けど、これって初期セイレーンムーブと同じなのか……。結構強情ですよねスイプリの敵……。
まあプリキュア側が言ってることは俗に言う「綺麗ごと」なんですけど(キュアビート&ミューズは言葉の重み違い過ぎんだろ!ってくらい重みありますが)、最近こういうのを見ないと死にたくなるんで、やっぱこういうヒロイックさが見たいです。
地味にコイツ、親と子に殺し合いをさせるカスでもありますがね……。
ギャグチックな表現が多いけど、地味にハードな部分多いっすよねスイプリ。地味に街の皆も殺されかけてるしな……ドクターストーン始まる。
⑳セイレーンの手下のトリオ
音楽に知識無さ過ぎて、わざわざ調べて「あぁ、マイナーってそういう意味か」となりました。
年下女上司の愚痴をぐちぐち言ってる様、あまりにもリアル!
敵キャラが全員人間体のおっさんってもしかしてスイプリだけじゃないですか???
バスドラとかどう見ても女児向けに出てくる見た目してねぇだろ!!!
セイレーンとの掛け合い好きなんですよねー。まあ西さんからイース程のテンションでもありませんでしたが、エレンから呼びかけをしている姿好きなんです。
【気になる点】
①喧嘩が鬱陶しい
②「ハミィ」というキャラクターが難解
③21話以降見る気が失せる
④音符の出現する規則不明過ぎる
⑤安定しない?エレンのキャラ
⑥セイレーンがハミィを友達と思ってるのか思ってないのかよく分からない
⑦物語の根底に存在する「孤独」に共感できないと話の意味が分からない
⑧響パパと爺ちゃんの鬱陶しさがリアルで胃痛がする
⑨水色頭の影が薄い
⑩「プリキュア」としての使命感が強すぎる(?)
⑪後に出る小説版
⑫「いつか必ず、君も心を通わせる人と巡り逢えるよ」というメッセージ性
⑬キュアビートの髪の毛の音
①喧嘩が鬱陶しい
序盤はいいよ、序盤はね。もうちょっとレパートリー欲しいけど、まあいいよ。
なぁ~~~んで、16話になってもまだ喧嘩してんだよ!!!!!!
そろそろセイレーンだって気付けや!!!!!!
あまりに奏、響のこと信用してなさ過ぎじゃない?!と感じました。
1クールまで来てなお信じていないのか?!と。
ただ、小説版読むに、奏→響も響→奏も、心のどこかで相手を信じれていないのかもしんないですね……。
誰もかれもハミィみたいな強心臓じゃないんでね……。
②「ハミィ」というキャラクターが難解
20、21話で「このボケ猫、なぁに言ってんだろうなぁー???」と思っていたんですが、21話を何回も何回も見返してようやく理解しました。
フレプリではピーチがイースに対し
「悪いことをしても、もう一度人間はやり直すことができる、だから自分の幸せをつかみ取っていいんだよ」
というヒロイックな励まし方をしていましたが、ここでのハミィは
「あなたが世界を滅ぼすような悪いことをしたとしても、自分は必ず隣にいる。自分は必ずあなたの友達であり、味方でいる」
というある種退廃的にもなりかねない、絶対的な友情をセイレーンに説いています。倫理的な善悪の話はしていません。
このシーン、初見で理解できる人ってそんなにいるんでしょうか?(私ができないだけかもしんない……)
しかもこのエピソードのすごい所は、コミカルに表現しているとはいえ20話までずっとセイレーンは敵であり、響と奏をずっと騙すし、なんならハミィのことだって容赦なく騙してます。
客観的に見ても「セイレーンを信用してどないすんねん……」となりますし、他ならぬセイレーン本人が「アンタばかぁ?!」と言って(そんな台詞ではない)ます。
でもそれをひびかながアフロディテ様にチクったら「あなた達はどちらかが悪の道に進んだとしても、信じるのを止めますか?」と言うんですよね。
ちょっと、ハッ!とさせられました。
③21話以降見る気が失せる
21話以降は言い過ぎた、24話以降見る気が少々失せます。
21話から23話まで良すぎて、満足しちゃうんだよね……。
ここらへんでリタイアしがちです。
キュアミューズの正体とかまあ知らんくてもええやろ(え)
エレン+奏響が仲良くなるシーンは必須ですよね。分かります。
でも見てるの割としんどいです……。
つまんない訳じゃないんだけど、響と奏の喧嘩シーンよりも余程見てるのキツイのは何故なのか。
多分「キュアミューズの正体はよ教えろ!!!」って思うからかもしれませんね……。ミューズの正体分かったくらいからは結構テンポよく見れます。
(ミューズにも悲しき過去・現在………本当に悲しい過去じゃねぇか……)
④音符の出現する規則不明過ぎる
別に音楽いっぱいある所に出るわけじゃないんですよね。
えぇ……???
かといって、幸せの音がある所!という感じでも無く……。
バストラがわざわざ「音楽会を開いて音符集めだ!」と言った回では何故か音符は集まってきません。
つまり、音楽がある場所=音符が集まる
……ではないのです。
え、どういう規則で集まるん……???
⑤安定しない?エレンのキャラ
洗脳されてる期間は気が強い感じ、しかし人間になってから人間生活になれないためか天然ボケに、かと言ったら小説版だと一人でバリバリ生活しているし、キャラがすごい掴みにくいです……。
トリオザマイナーを手下にしており、ハミィとは親友ということしか分からない……。
もしかして天然ボケなんじゃなくって、単純に人間界に慣れてなかっただけなのか……???
ついでに人付き合いってのも慣れてなさそうなので、慣れないことづくしで混乱していたのが、3クール目のエレンだったのかな……?
個人的にまほプリのみらいってキャラ掴めなさ過ぎて話にのめりこめなかったんですけど、エレンも大分掴めません。小説版読んで更に疑問符飛び交いまくりました。
みらいとエレンの違いは、エレンはめちゃくちゃ本人の掘り下げがしっかりあるんですよね。
そしてその掘り下げも一貫性があります。
なのにキャラが掴めない。
小説版読んで余計分からなくなりました……。
分かんないって言うか、序盤のエレンに戻ってるな……感が……。
メインライター的には「エレンの性格は猫の時から一切変わっていない」ってことなんですかね……。
声優さんが演技上手すぎるのもあるのかなーと思います……(ロンパのえのじゅんの声の人!)(レヴィとかヒカリとかも)声色めっちゃ違い過ぎて、セイレーンってこんな感じだったっけ???とちとなります。
⑥セイレーンがハミィを友達と思ってるのか思ってないのかよく分からない
セイレーンって絶対SNSで「私友達いないから……」って病みツイしてるタイプですよね。
21話を踏まえてもなお、孤独な心は特別癒えてはいなかったの「ううぇ!?」となりました。
アフロディテ様が「ふたりは親友なのだから」って発言や、小さい頃から一緒にいた過去編は一体全体なんだったんだ!!!!!!
しかし残念なことにこの気持ちクソほど分かるんですよね。
二次元でわざわざ見たいムーブなのかはさておき、分かる人には死ぬほどこのセイレーンの言動の全てが分かると思います。
(エッセイ系でもないのに創作物でこの言動取るヤツは初めて見た気がする)
そしてだからハミィみたいな友達が「理想の友達」像なのかなと感じてしまって辛いです。
ハミィみたいなやつは現実にはいませんッッッ!!!!!!
それはそれとして、やはり「私友達いないから……」とSNSで呟くムーブは客観的に見るとカスだし、大分意味不明だな、ということを思い出させてくれます……。
こんな最強アニマルセラピーハミィがいるのに、このムーブはうせやろ……と23話とか見てると思います。
孤独な人ってのは自ら孤独に向かっているのでしょうね。
⑦物語の根底に存在する「孤独」に共感できないと話の意味が分からない
脳噛ネウロに出てくる歌姫アヤ・エイジアは「私は私の脳を震わせるためだけに歌う。そしてそんな私の歌は私と同じ脳の形を持っている孤独な人にだけ刺さる」と語ります。
まさにそんな話です。
この「孤独」に共感できる人はこの作品ドツボで、他のプリキュア作品は微妙に感じると思います。
つまり逆に言い換えれば、プリキュアを見る人の大半は「孤独に共感するからプリキュアを見ている」訳ではないので、この作品が評価されづらいのは想像に難くないです。
ざっくりいうと、スイプリは万人受けしない作品です。
脳が揺さぶられる側の人は終始楽しめると思います。
「百合厨だから」でこの作品に耐えれるのかは定かではないです。
百合厨は百合厨でも百合姫系が好きじゃないとキツイと思う。
(百合姫は結構ギスギスした内容多いイメージなんですけど、偏見かな……
私の百合はお仕事がド修羅場心理バトル物で、他にも浮気GLなどが連載されているのは知っている…
「繭、纏う。」「割り切った関係ですから」好きです。。。)
(百合姫じゃないけど「ともわか」「まほあこ」もよろしく!!!)
⑧響パパと爺ちゃんの鬱陶しさがリアルで胃痛がする
「うーん、音楽を奏でていないねぇ~!
君がプロになりたいなら自分で考えなさい♪」
「……ズレとる」
こいつら……嫌だ……。
⑨水色頭の影が薄い
第二の南さんかと思いましたよ。
魔法の方でそこそこメインキャラに再利用されてる(違う)から多少はね。
しょせんセイレーンのオマケじゃけぇ……。
トリオザマイナー見た後だと、フレプリの敵もとい西さん&南さんってイケメンだね^^ってのもあるけど単純に年齢が若いんだな、となんかしみじみしました。「若いんだから君達はまだやり直せるよ」って話でもあったのかなフレプリ。ミユキさんが17歳なら西南も精々20行くか行かないんかくらいなのかね。
水色頭は変にイケメンな感じなのが余計影薄い要因になってる気がしないでもない。
バスドラとか一度見たら忘れられないもんね。
⑩「プリキュア」としての使命感が強すぎる(?)
「プリキュアだから」「プリキュアなんだから」みたいな使命感を抱く台詞が多い気がします。
だからハピチャが生まれたのか……???と思わなくも。
ある意味小説版の前振りと言えなくもないです。
⑪後に出る小説版
好きなんだけども(笑)、本編のこのラストで、この小説版を出すのちょっと笑う。
ハピチャ修羅場とか言いますけど、スイプリ小説版が一番エグくないです???一番酷いな、と感じたのは本編を踏まえると響は王子先輩のことそんな大して好きじゃない所ですかね……。多分もっと別の人のことが好きですよねこれね。
本編の後半あたりから、やたら響が「もう私達は家族だよ!」「私達にできないことなんてないよ!」うんたらみたいな言葉を吐きまくるの、急にどうした??と思ってたんですが、全部ブーメランに……。
そんな響だから、ノイズに共感を示したし、説得できた、と考えると割と納得できてしまう……かも?
⑫「いつか必ず、君も心を通わせる人と巡り逢えるよ」というメッセージ性
病んでる時に見るとキツイです。
元気な時でも私はそこそこガチめなぼっちなので改めて突っ込まれるとちょっとキツイです。
理解のある彼くんよりかは現実的な話をしている気はします。
それともハミィは「理解のある猫くん」だったんか……???そうかもしれん……。
⑬キュアビートの髪の毛の音
え、アレ、ガチで物理的に音鳴ってんの?????
なんか心理描写(?)というか抽象的な表現(?)かなんかなのだとばかり……。
途中からなんか鳴らなくなりましたしね。
【総評】
人とのつながり全部が全部、気持ち悪い。
嘘くさい。
気色悪い。
なのに、誰かと誰かの軽やかな語らいに胃の底を持ち上げられる。
そんなとき──「孤独」な時に見ると傷口に良く染みるお話です。
私達は誰も。
相手のことを知らない。
相手のことを信じない。
相手のことが分からない。
ある少女達の「孤独」を描いた作品として見た時、この作品はかなり完成度が高いです。
……が。
「プリキュア」として見た時、どうなんだ???とも思います。
ぶっちゃけ「孤独」を描いた作品ってのは大抵、アーティスティック過ぎて万人に受けない訳ですよ(宝石の国とか宝石の国とか宝石の国とか。忍者と極道は個人的には「孤独」を中心にしてるって程ではないと思う。忍者側も極道側も組織立ってるし。悪役が好きなのはひしひしと伝わる漫画ではある)
そこを「プリキュア」という一定の様式美が内包された下地を踏み台にすることで、「孤独な物語」を見る心構えの敷居を下げたのが「スイートプリキュア♪」です。
プリキュア作品のストーリーはシリーズ構成の人の影響が一番大きいのかなぁーと思うので、大野敏哉さんが他に何を手掛けてるのかなーとウィキ見たら「宝石の国(アニメ)」出てきて笑いました。
絶対好きそう(偏見)
多分このスイートプリキュア♪以上に私が惹かれるシリーズ作品は今後一生出て来ないと思います。
「新作が見たい!!!見せろ!!!」っていう感情はフレプリの方が強いんですけどね。「好み」という点においてはスイプリのが好きです。
フレプリはほら……西東見たいし……いやもうフレプリのみんなを見たいんだもん……。
(カオルちゃんの中の方がね……だからって他メンバーも出てこない、はちょっと納得できないタイプ。マジレスすると小説版があるから大人プリキュア的続編には選ばれない可能性高し……)
あーでもハミセイ見てぇな……見たいわ……。
でも小説版(1年後)の時点でギスギスしてるのがスイートなんだよな……。
大人プリキュアになったらどうなってしまうんだ……。
まあどんだけギスギスしようがど修羅場になろうが
「それでこそ”スイート”だ!!!!!」
と思えると言えば思える。
フレプリもスイプリもどちらも生々しくて曖昧?な心理描写が多い、という点では似てるかもしんないです。フレプリのがもっと万人受けな気がしますが。
地味に初代を一番踏襲していた作品のように思います。
初代は孤独な人間がフューチャーされている訳ではないのですが、人と人とのつながりの難しさを感じさせる作風ですし。
「おっと心は硝子だぞ」な響が真っ先にノイズに共感して、そんな響の言葉を受けて心が強ぇ歌猫ハミィが真っ先にノイズを助けようと動く、という響とハミィのバディプレイがとてもとても好きなので、47話まで見ましょう。
ところでハミィお手玉、2022年に販売終わってて、今現在めっちゃ後悔しています。再販リクエスト出したけど、無理かな……無理かも……。