しぐんというnoterがいたらしい。

第120話

しぐんというnoterがいたらしい。

過去形だし伝聞だし。

ちょっと投稿を休んだだけで他人行儀感が出ちゃいました。

今回は私のこれまでのnote活動を他人目線という体で振り返り、
華々しく終わろうかな、と思っています。


しぐんというnoterがいた。

2024年4月29日にアカウントを開設。
これまでに記事を119本も投稿してきた、やる気だけはすごいnoter。

投稿主は高校3年・現役受験生。
この年齢ならではの環境と考えの変化を細かく伝えてきた。
本当に細かく、誰が読むねんってくらい。

つまりは日記である。
大きな日記。
楽曲付きの日記。

紹介順番が前後したが、
彼はnote上に自作曲を8曲投稿している。

歌詞が本編(記事)と対応しているところが多くあるのだそうが、
肝心の歌詞とメロディの対応がわかりにくい

というのも、
説明欄に歌詞が貼り付けてはあるものの本人や機会音声等による歌唱はなく、
「尖った音のピアノが歌詞が乗るメロディです。」と記載。
聴き手自身で1音1音に歌詞を当てはめて歌ってる様子を想像しろという
無理難題を課されていたのだった。


また、彼の記事投稿には約12話で1クールという単位が設けられており、
現在は第10クール。
自作曲も、第1から第8の各クールに付随するものであった。

第1クール:第1話〜第12話
第2クール:第13話〜第24話
第3クール:第25話〜第36話
第4クール:第37話〜第48話
第5クール:第49話〜第60話
第6クール:第61話〜第75話
第7クール:第76話〜第88話(第86話を除く)
第8クール:第86話、第89話〜第100話
第9クール:第101話〜第112話
第10クール:第113話〜

第6クールからがグダグダである。

また今更だが、記事を「話」という単位で読んでいるのも
しぐんの特徴であると言える。
彼は自分の人生を物語だと思っているのだとかなんとか。


ここからは、各クールごとに詳しく見ていく。


第1クール 〜最後のはじまりにしたくて〜

『「学びたいことがない」のではなく、「学びたくない」のだと気づいた。』
でデビュー。
すると、リアクションが予想以上に大きかったのか、
受験なんか捨てて「表現」を仕事にして食っていきたいと言い出す。

付随曲『夜明けの朝』というタイトルから分かるように、
noteを始めたことは彼の人生における"夜明け"であり、
「最後のはじまりにしたい」、すなわち
この新しい人生が続いてほしい、と詠った。

第2クール 〜「もうすぐ晴れると思うんだ。」〜

父親と会って諭されて泣いた(第13、14話参照)。
また、自分史を書いてみた上で、今は新時代だとした。
そのあたりの思いが込められた付随曲が『五月涙さみだれ』。

第3クール 〜このまま、突っ走って、 行け… たらな。〜

学校に遅刻したときに、このまま逃げ出したらどうなるのだろうと考えた。
また、彼自身の三大欲求についてまとめ、睡眠について、
「起きたってその時思っても、後からすると全然起きてない、
相対的『起きた』」ということに触れた。

これが伏線で、noteを始めてからのある種の"目覚め"が、
実は目覚めていないのでは?という暗示につながっている。
付随曲は『例外I am』。

第4クール 〜もう一度、進もうか 方角は何でもいい。〜

自身の世界観についてまとめたが、ついて来れてる人は少なかった。
このクールでは投稿の受け取り手について考え、
その上で「少なくとも自分がいる」という論理に落ち着いたからいいのだとか。

今思えば、第3クールで見えた崩壊の兆候を
見える。
付随曲は『無題群像』。

第5クール 〜有限性が嫌になるけど それに助けられたりもするんだ〜

期末試験とその先の受験勉強を前に精神を病んだ。

付随曲『雲泥共同体、その限り』に、
「あーあーあー 届かないんだ あーあーあー 変われないんだ」
とあるように、
受験から逃げて「表現」で食っていくことの不可能さを実感し、
その上での病みだったのだろう。

第6クール 〜虚構の強さは 自分を溶かして それでも自分が 望む幸せか〜

「この間の諸事情(志望校再設定と面談)」という事件があった。
この事件のキーワードは「虚」。
「虚数な理由」で志望校を決めたり、

付随曲『理由青リーゾナブル』の歌詞の「虚構の強さ」は、
責任から逃れるために別の自分を作ってたという意味で、
そのせいで褒められても受け取れないというのが
「それでも自分が 望む幸せか」にあたるのだとと思われる。

第7クール 〜進めるよ、僕は2ふた機能で〜

第7クールははっきり言ってまとまりがないが、
第82話『精神がおかしくなった事件まとめ』という大きな功績もある。

まとまりがないのをまとめた付随曲は『ルセグ』。
歌詞には「サヂヲルセグ」という謎の呪文があるのだが、未解読。
歌詞の内容は、「こだわること」の良し悪しについて。
その良し悪しを行ったり来たりすることが"自分"の進む原動力なのだとか。

第8クール 〜それでも確かにあるんだ。今。〜

夏の終わりという言葉がふさわしいクール。
花火のイメージで燃えたい・散りたい、
すなわち何かに全力を出したかった(ができなかった)のが第99、100話。

付随曲『クロスオーバー』は本人からの解説はないが、
そのタイトルは、歌詞から、
「常に背負った重いもので」(=十字架=クロス)「ここで尽きる」(=オーバー)と
「重ねていって」(=クロス)「超えていく」(=オーバー)の
正反対のダブルミーニングと読み解くことができる。

第9クール

さきの全力を出せなかった一件から衰退を実感する、秋の一幕。
忙しさを理由にこれまでの週6投稿をやめ、付随曲の制作も中止。
でも考えたことを書く"はけ口"を保持したくて活動は継続した。

考えたことの量と書く回数が割に合わず、
溜まったものを第110〜112話『9月の論理』でドバっと吐き出した。

第10クール

「自分が一つになること」と「受験」について触れた
『受験戦争とアイデンティズム』はしぐんの集大成。

悟りが何だかが分かったなどと言って、
受験への意志が固まったように見えたが、
最後に「勝った後どうするんですかね?(素朴な疑問)」と
残った自分が抵抗していた。


以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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