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「ベイビーわるきゅーれ」感想

鑑賞。
以下ネタバレ含む感想です。

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主演は伊澤彩織演じる深川まひろと高石あかり演じる杉本ちさとの2人の女の子が主人公。
2人は殺し屋協会所属の正規の殺し屋です。

正規の殺し屋?なんて突っ込む余地は無く普通に仕事として殺し屋やってます。まぁ、仕事ですから。

冒頭さっそくコンビニでの伊澤さんのアクションシーン。このアクションシーンこそ「ベイビーわるきゅーれ」の特徴。
アクションシーンを俳優本人がしっかり演じる、当たり前のようにやってるけどこれがめっちゃすごい。スタントマンに代わってもらうとか一切無い。
伊澤さんの凄さはYouTubeにもいくつかあるので是非観てください。


伊澤さんは日大芸術学部、なんで知ってるのかって言うと学祭で殺陣やってるの見たことあります。
すごい人がいるっていうのは有名でした。
これはちょっとした自慢です。世間に知られる前に知れた的な。

高石あかり演じる杉本ちさとも同じく殺し屋。
高石さんも伊澤さんと同じで今作が映画初主演らしい。
ちさとは本当に表情豊か、喜怒哀楽がすごく伝わってくるキャラクターです。
まひろが人見知りで内向的な性格に対して真逆でコミュ力も持ち合わせています。
ちさとの天職はメイド喫茶なのかもしれません。
メイド喫茶での黒ひげ危機一髪をやってるちさとの壊れたおもちゃ感に思わず笑ってしまいました。

この絵が撮りたかった説、ある
こちらは高石あかりさんのXより

結局このメイド喫茶でのアルバイトをきっかけに2人は喧嘩をしてしまうんですが、2人がネチネチ愚痴を言ったりとか険悪なムードとかのリアルさとか、仲直りする時にまひろが謝る時の言葉を選びに選んでる感じとか、この妙なリアルさがすごく刺さります。

本格的なアクションとまったりとした日常シーンのギャップがファンが多い理由かなとも思ってます。

個性豊かな登場人物たち
まひろとちさとの脇を固める殺し屋協会と下請け会社の人たちがまた個性が豊か。

須佐野さん
殺し屋協会の人、2人の保護者的なポジション。というより保護者。
殺し屋の保険プランとか殺し屋協会の登録とか常識のようで意味わからない話をわかりやすそうに話す人です。
2人の様子を一番親身に心配してくれてる人。

裏がありそうで、無い

田坂さん
殺し屋協会の下請け?の清掃会社の人。
殺しの現場の清掃を請け負うんだけども殺し屋の殺し方が汚いと清掃が大変になるのでチクチク。
ちさとが頭撃っちゃうもんだからチクチク言ってるけど、響いてなさそうだからイライラ。
なんかこの喋り方とかイライラしてる感じの立ち振る舞いとかが「本当にこういう人いるよなぁ」と思わされてすごい好きです。

こういう下請けの先輩ポジの人はいる


悪役
まぁ当然のように悪役はいます。
それが浜岡一家

親子3人

一平の親父(本宮泰風)をはじめ、娘のひまりと息子のかずき。
何の冗談も通じないどころか、おそらく慣用句も知らないから全てを文字通り受け取る親父。
明らかにラスボスの雰囲気を漂わせてました。
彼の見せ場はメイド喫茶での
「本当の冥土におくってやろうか?」
です。
まさかこの時点では彼が冥土に送られるなんて思ってもなかったな。
親父とかずきの死体を前に報復を目論むひまりですが、その死体どこから…?田坂さん処理してないの…?
なんてちょっと思いました。

今回のラスボスはひまりとひまりの部下のヤバい強い人。渡部って言うらしい。

ヤバい強い人(渡部)

まひろと渡部の格闘シーンは圧倒的見せ場。
素晴らしいアクションシーンでした。
これは語るより見て欲しい。
これを本人がスタント無しでやってるんだからすごい。

鋭いアクション

まひろの「死ぬかと思った」はちゃんと死にそうになってるやつです。
全力で戦い、勝ったあとに我に帰って疲れたを連呼しながら独り言喋りまくってる感じが内向的なヤバい人感出ていてこれがまたいいんです(語彙力)

戦いを終えて家路につく時に自転車が撤去されていたけど、回収業者は間違いなく銃を撃ちまくる音を聞いてただろうなぁ…なんて思ったりしました。

エンドロールでは撮影のオフショットからのまひろとちさとの何でもない日常のワンシーンで締め。
本格的なアクションと緩い2人の日常。この緩急がクセになる映画です。

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