こども家庭庁の大臣に面会・要望しました
2024.4.24
こども家庭庁の加藤鮎子大臣に面会し、こどもの自殺対策への緊急要望をさせていただきました。
大臣面会には、衆議院議員の宮路拓馬議員も同席してくださいました。
こども家庭庁の大臣へ要望したこと
加藤大臣には以下のようなお願いをしました(一部)。
・CDRの全国展開と心理学的剖検の導入を行ってほしい
・政策立案に、こどもを自殺で亡くした遺族を参画させてほしい
・「こどもの自殺対策緊急強化プラン」で自殺の要因分析をするにあたって、各省庁のデータの質を高めるよう、こども家庭庁から要請してほしい
・こどもの権利侵害を実生活と結びつけて考えられるよう、不適切指導などの啓発してほしい
・こどもの自殺でもスポーツ振興センターの災害給付制度が適切に活用されるよう、運用を見直してほしい
・いじめ調査アドバイザーの対象をいじめ以外の自殺にも拡大するか、こどもの自殺の対応窓口を作ってほしい
心理学的剖検に関しては、精神科医の松本俊彦先生にも要望書を書いていただきました。
大臣と面会してみて思うこと
加藤大臣からは、自殺する以前に不適切指導によって苦しんだこどもの気持ちや、不適切指導がなければ死ななかった命があることに想像を巡らせて、重く受け止めてくださっているのを感じました。
こども家庭庁には今後も、不適切指導を含むこどもの権利侵害から、こどもたちを守っていってくださることを期待します。
大臣の定例会見にて
記者さんが、考える会の要望について、大臣の受け止めを質問してくださいました。
大臣:今後、そのモデル事業を通じた課題等を検証し、関係省庁ともしっかりと連携をしながら、立法の必要性の有無も含めて、CDRの体制整備に向け、丁寧かつ着実に検討を進めてまいります。
子どもの自殺対策緊急強化プランに基づいて、要因分析を行う調査研究を進めてまいります。この調査研究では、子供の自殺に関する調査分析にあたっての課題も整理することとしておりまして、ご提案されました心理学的剖検による調査研究も含め課題を整理しつつ、子供の自殺の実態解明に向けてどのように取り組んでいくか、関係省庁とも連携をして検討してまいります。
不適切な指導による子供の自殺を繰り返さないでほしいという切実なご要望をしっかり受け止めて、引き続き子供の自殺対策緊急強化プランに基づく取り組みを推進してまいります。
関係省庁との面会・要望
加藤大臣にお会いする前に、こども家庭庁の担当の方々との面談のお時間もいただきました。
その他に、今回の要望に関係する省庁として、厚生労働省、警察庁、法務省、文部科学省の担当の方々にも面会し、要望書をお渡ししました。
各省庁の方々からも様々な事情を教えていただいたり、逆に私たちに率直な質問をしてくださったり、大変有意義な時間をいただきました。
さいごに
これまで、いじめや不適切指導の当事者の声は、文科省へ届けられることが多かったと思います。ですので今回、学校問題で自殺に追い込まれてしまったこどもたちの思いをこども家庭庁にも届けることができて、大変貴重な機会となりました。
また、関係省庁の方々にも様々なことを教えていただき、こどもの自殺を減らしていくためには、こども家庭庁だけでなく関係省庁の連携が重要だと改めて思いました。それは、関係省庁それぞれに、こどもの自殺を減すためにできることが残されているということでもあると思います。こどもの自殺を減らすために、まだまだやれることがある、やれば減らせる可能性が残されている、ということは、大きな希望だと思います。
これからも諦めずに、実効性のあるこどもの自殺対策を一緒に考えていただけることを願っています。
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