概念的過ぎる言葉たち
街で時折、概念的過ぎて全く意味が分からない言葉に遭遇することがあります。
例えば、有名アイスクリーム屋さんの「31」
のフレーバーにはホッピングシャワー、ラブポーションなど、味が一切分からないフレーバー名があります。
名前から直訳して想像すると私にはホッピングシャワーは、ホッピングが頭上から降り注いでいるイメージしか湧きません。
ラブポーションに至っては、きっとこのフレーバーを食べてしまった日には店員さんに確実に恋をし31に足繁く通う人間になってしまう事が想像できます。
こんなふうに激しく誤解を招いているフレーバー名だと私は思うのですが、31に限らず様々なところで訳の分からない名前やら紹介文をたびたび目にしては、意味わかんねぇなと思いつつその不思議なセンスに心を動かされる事がよくあるのです。
その最たるものが香水の紹介文です。
次に紹介するものは実際にある香水の紹介文です。
「まさにいま。自分の人生を自分で生きているという実感を体の奥深くで感じる瞬間。我々は、日本の茶道のような尊敬と感謝で溢れた儀式のように、一瞬の時に全神経で敬意を払う。」
本当にわけが分からないよ、どんな匂いなのか一切分からない。香水の紹介文としてはどうかと思うけど、文章自体はすごく美しいなと思います。
先に上げた文章が紹介文として成り立つなら、
「排気ガスの混じった空気を吸い、吐く。その動作は無意識に行われ、今日まで生きてきた」
という文章が自己紹介だっていいのではないでしょうか。ですがこの文章だと排気ガスという単語が入ってしまうから、国道沿いに住んでんのかな?くらいの自己はバレてしまいます。
しかし香水の文章はそれすらも感じさせません。紹介文なのに香りの自己が一切伝わらないように、逆に工夫された文章です。
このように世の中には全く的を得ないけれども、使われている言葉たちが存在しています。あなたが♡やフォローを下されば私の書く言葉たちもいずれ的を得てくるのかもしれません。