「グランメゾン・パリ」が最高に面白かった日記。【雑談 #2】
新年明けましておめでとうございます!
難病と、暮らしと。略してなんくらです。
いや〜、明ける明けるとは聞いてましたが、本当に明けるとは驚きしたね!
僕は新年早々、難病治療に使った薬の副作用で午前中寝込んでいたので初日の出を見逃しました…。
そのためAIに作ってもらった初日の出とおせち、”うせち”(嘘のおせち)の写真で強引に正月を済ませることでことなきを得ました。
突然ですが、みなさんは初夢を見ましたか?
初夢とは、元旦の1日の夜から2日の朝にかけてみる夢を指すそうです。
僕の初夢は親戚一同で闇鍋をしたところ誰かが入れたゾイドを一本釣りしてしまい、泣きながら食べる夢でした。ちなみに、親戚の子供は「ゾイドじゃ〜ん!」と喜んでいました。対戦よろしくお願いします。
難病日記:グランメゾンパリが神すぎた話
グランメゾンパリとは
そんなこんなで過ごした正月3が日ですが、3日に2025年初っ端であの話題の映画を見に行きました。
その映画とは…「グランメゾン・パリ」です!
そもそも、みなさんはグランメゾン︎・東京というドラマを知ってますか?
2019年に放送された、木村拓哉演じるフレンチシェフ"尾花夏樹"と鈴木京香演じる"早見倫子"が東京で日本人初のミシュラン三つ星フレンチを目指す、というスーパー激激オモシロドラマです。
一時期僕はこのドラマにハマりすぎて、全ての計算結果が3になるという三ツ星の呪いにかかっていました。
また、ことあるごとに木村拓哉を意識して行動していたところ妻から「おそれや」という”畏れ多いからやめろ”の略で怒られてました。
とにかく、このドラマ本当に面白いので、絶対に見た方がいいです。
現在ドラマ配信はNetflixかU-NEXTでしか見れません。僕はネトフリで見ましたので、利用中の方は↓からどうぞ。
このドラマ、キムタクの演技などももちろんいいのですが、一番の魅力はミシュランに挑む料理人とフレンチに対する深掘りが異常なまでに濃い点です。そもそもこのドラマにはモデルになった”岸田周三 シェフ"という方がいるのですが、この方の伝記的な側面があります。
この岸田シェフは"カンテサンス"というお店をやっているのですが、このカンテサンスで日本人初の東京ミシュラン三ツ星を現役最年少で獲得し、その後17年間も三ツ星を取り続けているアルティメット予約困難レストランの超有名シェフなのです。
もうこの方をストーリーにしてジャンプの連載狙えるくらいなのですが、ドラマではカンテサンスで実際に使われている料理や新たに岸田シェフが完全監修したスペシャリテ(その料理人が生み出した最も優れた料理)を用いているため、一つ一つの料理が本当に美味しそうでたまりません…。
カンテサンスのコンセプト同様、ドラマの尾花たちのレストラン”グランメゾン東京”でもこだわりの火入れや日本の食材のみを使った料理は最後まで魅力ぎっしりなので、ぜひ見てみてください。
あらすじ
さて、では今回の映画「グランメゾン・パリ」ではどんなあらすじなのかというと…
先に2つほど忠告ですが、この映画面白すぎます。。。
あとドラマまだみてない人はグランメゾンパリのホームページで公式ネタバレ喰らうことになるので気をつけてください。
今作ではカンテサンスの岸田シェフから打って変わって、フランスで初めてアジア人でミシュラン三つ星を獲得した"小林圭 シェフ"が監修しています。
(すごい人すぎて重要なポイント太字にしたら化学のテスト11点だった中学時代の僕のノートみたいになっちゃいました)
ドラマ同様、小林シェフのレストラン"Kei"で実際に出てくる料理なども使われているため、フレンチの頂点と料理ドラマ製作陣の頂点が本気で作った料理映画を見ることができます。
ちなみに、モデルになった小林シェフはこちら。
本作の尾花演じるキムタクが金髪にしたのは、この人をモデルにしたからじゃないかと思ってます。
ドラマ同様にフレンチの未来を切り拓こうとする日本人シェフに焦点を当てたドキュメンタリー性もあり、料理やフードのテーマなどもオマージュした内容になっている上、小林シェフのスペシャリテ(その料理人が生み出した最も優れた料理)も出てくるので、ぜひバックグラウンドを知った上で見に行ってみてください。
感想、と興行収入
映画の感想ですが…いや〜〜〜本当に面白かったな!!
早速ですが、2025年は最高の幕開けでした。
純粋に映画として面白い上に、どこを切り取っても絵になる構図とカメラワーク、そして料理一品一品を美麗に映し出すセンスが過去の料理ドラマ/映画を凌駕していました。
そして興行収入の方も順調です。
初週で約14億と、映画作品のボーダーである10億円を軽々突破しています。
ちなみに、邦画では10億がボーダーライン、30億が大ヒット作、50億でメガヒット、100億を超えれば歴史に名を残す映画と言われています。
同時期に公開されていた「はたらく細胞」が4週累計で40億突破という偉業を成し遂げているので、実は2024年末は邦画ラッシュでもありました。
年末の30日公開でこの動員数ですから、30億突破も夢じゃないでしょう!
なんくらジャパンはグランメゾン・パリを応援しています。
人種の壁という裏テーマ
フランスでフレンチ三ツ星を取ることは本当に素晴らしい栄誉であるとともに、アジア人がその星を手にすることは非常に稀です。
というのも、フランスでは思った以上にまだまだアジア人への抵抗感が残っています。それゆえに優れた食材の調達や言語の壁、信頼関係の構築といった課題があるのは事実です。
それゆえに本作では、人種の壁も裏テーマとして扱われています。その一つ
が、韓国人俳優の"オクテギョン"(めちゃくちゃかっこいい)の起用です。
昨今の日本ドラマにおける外国人起用は毎度SNSで物議を醸しますが、本作では意図的な配役・起用になっています。
ネタバレになるのでオクテギョン(まじでかっこいい)の演じる役の詳細は省きますが、国が違うだけなのに生まれる軋轢や葛藤、そういったみんなが口に出しにくい点も作品テーマとして扱われているため、ただ面白い作品を作るだけでなくメッセージ性も持たせている点に、僕は非常に熱いものを感じました。
尾花の料理がどうやって国境の壁を壊すのか、これも本作の見どころの一つになります!
グランメゾン東京 スペシャルドラマ
実は年末の29日に、ドラマ版の後日譚に当たるスペシャルドラマ版「グランメゾン・東京」が放送されていました。
グランメゾン東京の本編から5年後、コロナによる飲食業界への打撃をテーマにドラマと映画をつなぐ後日譚かつ前日譚に当たるドラマです。
ハンバーグで言うところのパン粉と卵ですね笑
(このコメントは完全に蛇足で不要ですが、今後の僕の成長のために見せしめとして残しておきます)
ちなみに、Tverでまだ見れるので、ドラマ本編を見ていない方は大急ぎで視聴してください。
そもそも今作の映画公開日ですが、実はコロナの影響で後ろ倒しになった背景があります。人気作だったので続編の話も出ていたのですが、実在のシェフ/レストランをモチーフにした監修が必要なため、企画を延期せざるを得なかったのだそうです。
その後、飲食業界におけるコロナの打撃や影響も物語の中で描く方針に切り替わり、本当の意味での料理ドラマ・映画を作ろうとなったそうです。
コロナといえば、会社の飲み会でコロナも落ち着いてきたし一度みんなで集まってみようか!と言う課長の部下を思う気持ちに参加した際、翌日に僕が感染して大惨事になったことがありました。
あの時は本当に申し訳なかったです。ちなみにかかったのは僕だけでしたが、おそらく2ヶ月ぶりの電車移動で感染しました。(そんなことある?)
ともあれ、映画本編でこの裏テーマがどのように影響してくるのかをぜひ注目してみてください!
それではまた次回
だいぶ熱く語っちゃいましたが、皆さんグランメゾンパリ、ぜひみてみてください!みんなで一緒にグラ泣きしましょう!
年始一発目の記事はゆるーく始めたかったので、日常回でお送りしてみました。次回の記事では指定難病の医療費助成など難病制度に切り込んで、僕ならではの経験を活かした内容にする予定です。
まだ難病に無縁の人にとってももしもの時に役立つ記事になりそうなので、フォロー&いいねしてお待ちいただけると嬉しいです!
それでは、最後は僕のスペシャリテでお別れです。
これぞ渾身の、ゾイド鍋でぇい!!!!!!
現場からは以上です。