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「人は誰でも作家になれる」 中谷彰宏
「作家とは、書く人ではなく、書いてしまう人なのです。」
「人は誰でも作家になれる」 中谷彰宏
「とにかく、いろいろなことがあった」
作家と呼ばれる人たちは作家に
なるために、どんな苦労や
紆余曲折があったんだろう?
どうして作家という道を志したのだろう?
そりゃあ、「とにかく、いろいろなことがあった」にちがいない。
この本は1996年に書かれたものですが、中谷彰宏さんの著作数は今やすごい量になっています。
巻末の主な著作リストを見ただけでも、よくこれだけの数の本を書けるなぁ、と感心してしまいました。
中谷さんはどういう経緯で
作家になったのか?
また、その技術とはどういうものなのか?
そんなことを考え、この本を手にしました。
中谷さんは作家としての能力よりも、とにかく書いてしまう人が、作家になれると語っています。
作家とは、書く人ではなく、書いてしまう人なのです。
すべての作家、また、文章を書くことを生業としている人の源には、自然に「書いてしまう人」だという考えが、本書には一貫して流れています。
他にも
作家に必要なのは、書く力ではなく観る力。
作家以外の人も、書くことで自分自身を見つめることができる。
素直に書く文章から、あなたらしい個性的な文体が生まれる。
大好きな1人に向かって話すつもりで書けばすらすら書ける。
最初は、ものマネでいい。それでも出てしまうあなたの個性がある。耳で聞いてわかる文章にしよう。そのために、声に出して読んでみよう。
当たり前のことでいい。
言葉にならないことを、言葉にしてあげるだけでいい。
まだまだ、いっぱい参考になることが書かれています。
この本にはリズムがあって、テンポがあって、「こうだ!」 と言い切る短い文章で構成されていますので、非常に読みやすく、1時間もあれば読めてしまいます。
能力とかなくても、何か1冊書くことができるのではないかという、ワクワクした気持ちにもなってくる本なんです。
あなたが書く文章は、あなたにしか書くことができない文章なのです。駄作でも量を書ける人が、作家になれる。毎日1行でも、書くことができる人が作家になります。
中谷さん自身は「書くことが好きだ」というよりも、「何かを書かずにはいられない人」なのでしょう。
中谷さんは書いているときに、書きたいアイデアがドンドン浮かんでくるそうです。その結果、これだけ多くの著作につながってるのですね。
まずは、何かを書くということからはじめてみましょう。
最後に、このように書かれています。
書くことで、人生が変わる。書き出しはこうだ。
「とにかく、いろいろなことがあった」
書き出しが思いつかなかったら、とりあえず、こう書き出してみましょう。
そして
こんな風にして考えて書くと、
もしかしてだけど…
素晴らしい作品を書くコツは、2つしかありません。
1つは、あなたの好きな人について書くこと。
もう1つは、あなたの好きな人に読ませるために書くこと。
そして、この2つが重なった時、最高の傑作が生まれます。
【出典】
「人は誰でも作家になれる」 中谷彰宏 PHP研究所