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体系性を確保するについて【noteレビュー】【2396字、90点、90分、抽象度やや高】
普段、製品としてのコーディングをしていると、そのコードが適切であるか、品質を担保するために批評してもらうことがある。文章を書いていても、それに対する様々な正解があり、目指すべき正解がある。
自分で批評してもらう価値のあるnoteについて、知人から意見を求めたので、採点に対する反応をまとめておく。
批評対象はこちら
最初に
批評を書き終えて記載しているが、充実した内容になったと考えている。批評を頂いた3氏には感謝したい。
① 体系性のある各評価点の基準を
各評価点がどのくらいだったら体系性があると言えると考えているのか? 独断でもいいので目安が欲しい。
思考の深化としてこういった反応をいただけるのはありがたい。(正直自分ではこの点なにも考えていなかったから(笑))
この点体系性をもつ目的に依存すると考えている。仮にテストがあったとして、「テストの合格点70点をとること」が目的であるとすれば、
網羅的であること 9割
有効的であること 9.5割
質が揃っていること 9.5割
くらいが基準になる。学習においては、個人的には有効性と質が揃うことを重要視したい。(生半可な知識のインストールは時として逆効果になることがあるから)
このように各々の目的により、各基準の求める評価点は異なってくるが、一応私の一般的な感覚から言えば、下記くらいのものができていればある程度体系的であると考えている。
網羅的であること 9割
有効的であること 9割
質が揃っていること 9割
② 体系性の定義の内どちらを取り上げているのか
例示されてるテストの問題は、体系性の定義1と2のどちらの話か?、一般に体系性は1だが、この例はどうであるか?
ちなみに体系性の定義1、2とは以下の内容である
1 個々別々の認識を一定の原理に従って論理的に組織した知識の全体。
2 個々の部分が相互に連関して全体としてまとまった機能を果たす組織体。
1の要素を重視した記述となっていたと考える。
1と2の定義の違いは、視点の違いであると考えている。テストの具体例から言及すれば、1は知識の秩序立ての視点、2は秩序立ての知識をどう活用するかと言い換えることができる。
2の内容は、タイトルにすれば、インプットした知識は、どう体系的に活用すべきか、と言えそうである。
余談ではあるが、ちなみに言語定義について類別すれば、「同一概念の別視点、異なる意味」の二つに類別できると考える。
③ ジャンル分けの評価として、この4つの評価点は最適であるか?
④ 体系性の基準として、この3つの視点は妥当ではないのではないか?
この二点は、重複する視点があるので、一緒に解答したい。
ジャンル分けや分野分けの評価として、この4つの評価点は最適であるか?最適ならばどう評価するか?、アニメや学問分野など。
体系性の評価ポイントとして、網羅性、有効性、質の粒度が揃っていることをあげているが、体系性の中に含めるには後ろ二つは不適格ではないか
その他、体系性への評価ポイントとして、順序的であること、網羅的でなくとも適切に捨象をすることなどがあるがいかがか
結論から言うと、体系性の評価ポイントとして、妥当ではない。体系性の定義として、下記を挙げるのであれば、有効性や質の議論は、必要ではない。
1 個々別々の認識を一定の原理に従って論理的に組織した知識の全体。
2 個々の部分が相互に連関して全体としてまとまった機能を果たす組織体。
この点、展開として、3つの論点が挙げられる。
1 体系性の定義に沿った評価基準の修正
2 1で修正するのであれば、元の文章は何を言いたかったのか
3 アニメや学問分野の分野分けに対する体系性の評価
全て議論するには記事一本分になるので、各所感を。
まず、1について。体系性については、先で指摘している通り、体系性を確保する上では、順序性を加味するなど、体系性を嚙み砕いて修正したい。その中では、人間が順序的である方が学習しやすいこと、二次関数をはじめとした不連続な指導要領などについても指摘があったので触れたい。
2について、元で書いている文章は、恐らく体系性を含んだ何か大きい概念を提供したかったものと考えている。そこについて掘り下げ、記述していきたい。
3について、"引用③"にある通り、実際のアニメや学問分野における評価をしてみるというのは面白い試みである。学問分野については、流石に大学などの研究テーマになっていて欲しいので、そのラインで研究してみるのも面白そうである。またアニメについては、歴史的に掘り下げることも重要であると考える。
⑤ 最後に締めの段落があった方が親切
最後に締めの段落があった方が親切
この点は、③、④の1,2の部分で修正したい。弁明すれば、発散的な議論の結果として、この文章になったといったところである。
⑥ 社会性のある学習について
本記事からの展望として、「社会性のある学習」が個人に与える効果と、個人の総体としての社会に与える効果と、を比較して掘り下げたい。
正直、研究者がその生涯をかけて研究するような社会学的なテーマであると考える。一方で、やりがいのある内容であるため、そのイントロくらいを生涯かけてできればいいかなと考えている。
最後に
繰り返しになるが、批評して頂いた3氏に特別な感謝を述べたい。また、その提供して頂いた視点から、先に提示した5つの展望を提示しておく。
1 体系性の定義に沿った評価基準の修正
2 1で修正するのであれば、元の文章は何を言いたかったのか
3 アニメや学問分野の分野分けに対する体系性の評価
4 インプットした知識は、どう体系的に活用すべきか?
5 社会性のある学習と、学習した個人の相互関係
2396字、90点、90分