シアのバトコン話 第3回:シーズン1で使っていたブライトフェザー最終編成の解説
これが私の出した答え。
●今回のポイント
1. 編成タイプはSRSRN。3体ナースコール2重掛けを活かすのが大前提。
2.銀侍で盤面を整えつつ、金天使で盤面を崩す or 双レーザーで逆転を狙う。
3.ネタと侮っていた金天使拳が実は想像以上のシナジーを持っていた。
4.全編成中最強とは言えないが、SR編成における一つの到達点なのは確か。
●前置き
私のバトコンnoteは2022年9月8日の記事が実質最後の投稿であり、
バトコン自体もグランドコンダクター戦があった2022年12月25日を最後に
引退している(正確には2023年1月に某交流会へ1回出ている)。
当時あった減台により継続的なプレイができなくなったためだ。
せっかくなら現役時代にもう少し記事を書いておけばよかった。
さて、10月30日は武装神姫における
「ブライトフェザー」&「ハーモニーグレイス」の発売日であった。
なんと今年で発売から15周年。
改めて昔のコンテンツであったことを思わせる。
ちょうど良い機会なので、
シーズン1の頃に使っていた私のブライトフェザー統一編成が、
最終的にどのような編成になったのかを記録として残す。
一部ではブライトフェザー統一編成の答えとも評されていたので、
バトコンの歴史におけるSR編成を考察する際の
参考資料となれば幸いである。
なお先に書いておくが、著者はシーズン1の環境しか体験していないため、
書かれている内容は基本的にシーズン1準拠であることに注意してほしい。
特にシーズン2で性能が変わった(あるいは判明した)装備を知らないため、
そこに間違いがあっても見逃していただけると幸いである。
●前置き2:記事内用語(造語)説明
どうしても説明内に専門用語(造語)が多いため、
先に解説を書いておく。長いので必要な所だけ読めばOKだ。
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・「維持」「崩し」「稼ぎ」傾向
ジェムバトルにおける役割or勝ち筋を私なりに3種類へ分けた呼び方。
当時はまとめて「KBE(カベ)分析」と呼んでいた。
それぞれの意味は以下の通りである。
・維持:ガードや高速の逃げでジェム等の変動を防ぎ、盤面を維持する。
・崩し:火力押し付けで相手を撃破し、出撃サイクルやジェム数を崩す。
・稼ぎ:スキルや近接でジェムを稼ぎ、次の神姫に繋げるor逆転する。
上記傾向には明確な三すくみが存在しない。
状況や手段によってどちらの傾向が優勢か変化する。
例:「金天使による崩し」は
「移動速度低下デバフによる維持」に有利。
一方「ガード耐久による維持」には不利となる。
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・「強襲」「迎撃」「射撃」傾向
神姫の攻撃傾向を私なりに3種類へ分けた呼び方。
当時はまとめて「SIA(シア)思考」と呼んでいた。
それぞれの意味は以下の通りである。
・強襲:速度差で相手を追い詰める。片手斬撃持ちの忍者型が代表的。
・迎撃:火力差で相手の強襲を拒否する。格闘打撃や近接RWが代表的。
・射撃:射程差で相手の迎撃を完封する。ライトガン系統が代表的。
上記攻撃傾向は三すくみで考えることが可能であり、
[「射撃」←「強襲」←「迎撃」←「射撃」] という有利関係がある。
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・金天使
ゴールド系武器が持つバフスキル「ゴールデンエンジェル」の俗称。
武器「バルムンク(夜)」が持っていた「デスナイト」も
類似した効果である。(レイシスの双斬撃もおそらく同じ?)
攻撃判定と踏み込み距離が倍増して、
ほぼ確実に相手へ攻撃を押し付けられる状態となる。
ただし攻撃の効率が意外と悪く、
高火力による迎撃とガード耐久にはかなり弱い。
後、両手斬撃以外の金天使は意外と相手に追いつきにくい。
見た目の理不尽さとは裏腹に付け入る隙は多く、
少なくともシーズン1においては
高速キャラを咎める必要悪であったと言える。
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・双レーザー
レイドボスである白(黒)ミラージュが落とす双ライト武器
「FB256 1.2mm滑腔砲二艇[W(B)]」にあるスキル「レーザー」のこと。
同名のスキルは他の射撃武器にもあるのだが、
この武器だけなぜか一度に2本出る。
たったそれだけなのだが、本当に性能そのままで2本分なので
驚異的な火力と稼ぎ(逆転)能力を持っているのが特徴。
武器自体は低火力且つスキル上昇&ジェム回収&近接耐性激減と
かなりデメリットが多い。
それでも「後天爆裂」と違い地リアに縛られず、更には
スタンさせてからレーザーを当てる芸当が可能なのもあって、
個人的には全盛期の「真・白拍子」に唯一張り合えるスキル(武器)だと
考えている。
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・高速神姫
単語の通りとても速い神姫を指す。基準が曖昧なので定義すると、
「Nの素体ダッシュ速度が660」(いわゆる低速)のUR神姫が空中ダッシュで
追いかけてきた際、N(R)でありながら追いつかれない速さを持つ神姫を
指すことにする。一番分かりやすいのが忍者型。
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・高レア
主に神姫レアリティの「SR」と「UR」を指す。
URはエース運用が前提で分かりやすいが、SRに関しては
場合によってエースになる時とならない時がありややこしい。
SR編成の難しさがよく分かる。
ただ、ブライトフェザーのように
一部神姫はUR編成よりSR編成の方が活躍できた可能性はある。
SR編成の研究が進まなかったのは個人的にかなり勿体なかった。
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・低レア
主に神姫レアリティの「N」と「R」を指す。編成に必須でありながら、
UR環境の考察を進めるほど高速神姫以外の選択肢が無くなる枠。
URすら放置orスキル強要できる低レアは盤面調整の点で優秀すぎる。
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・「地リア」「空リア」
飛行不可能なリアが地リア。逆に可能なのが空リア。
公式では前者が「通常リア」。後者が「飛行リア」と呼ばれている。
今回は著者が慣れている呼び方にした。
ちなみに、RW付は「地上RW」と「空RW」表記にする。
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・特殊やられ(状態異常)
特定の攻撃を食らうと蓄積していき、一定値で起こす特殊モーション。
完全行動不能になる「スタン」、吹き飛ぶが即復帰可能な「ダウン」、
地上か高所かで行動不能になる時間が変わる「よろけ」がある。
シーズン2では共通の値で耐性が管理されている(?)ようだが、
シーズン1では個別に耐性が管理されていた模様。
(例:桜装備は「スタン」耐性を上げるが「ダウン」耐性は上げない)
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・放置耐性
「意図的に自分が倒されず放置される状況」を動かせる性能の造語。
これを持たない神姫が編成に2体以上居ると、
最終盤面でエースを出すことがかなり困難になる。
UR編成の低レア枠が大体高速神姫に落ち着くのは
放置耐性を考えた場合必然と言えよう。
耐性を持つ基準は、相手へ「攻撃を食らって一方的にジェムを献上」か
「倒してこちらのタイムテーブル補助」の二択を押し付けられれば良い。
忍者型のような高速神姫は自然と耐性を持つが、それ以外にも
「リューベック・シュタイン」のように踏み込み&攻撃範囲が異常な
装備を持つことでも耐性が付く。
上記装備実装後にハーモニーグレイスやジュビジーの評価が上がったのは
間違いなく放置耐性が強化されたためだ。
今回紹介するブライトフェザー編成も正直放置耐性は少し不安だが、
銀侍に加えてスキル中なら金天使型も耐性を持てるため誤魔化しは可能。
〇ブライトフェザー統一最終編成について解説
ここからは、ブライトフェザー統一編成が最終的にどのような型で
構築されたのかをそれぞれ解説していく。
ブライトフェザー統一編成の成り立ちと構築コンセプトは
以下の過去記事内項目「4.ランキング戦使用編成について」を参照。
ざっくりまとめると、
「固有パッシブ(ナースコール)2重掛けを最大限に活用する」、
「どんな相手とマッチングしても打開策を模索できる」編成を目指した。
その結果が「SR,SR,N」編成である。
腕前が未熟で編成の強みを最大限引き出すことは叶わなかったものの、
編成自体のポテンシャルは想像以上に高かった。
もし最適解の立ち回りができたのならば、「耐久UR&高速N+R」といった
テンプレUR編成とも張り合える強さを持っていたのは間違いない。
ここからは各ブライトフェザーの装備構成を解説していく。
装備ごとに解説をするとかなり長くなってしまったため、
細かい解説は下記の補足記事に記載した。ここでは簡潔に記載する。
◆装備構成の補足記事リンク
●SR1:銀侍型SRブライトフェザー(Ssr)
R装備強制を利用して速度重視。武器は長所を伸ばす銀侍と射撃。
・「銀侍型SR」の役割
・速さを利用した相手へのスキル強要や削り。
・スキル中の射程と速さを利用した、バフやデバフに対する崩し拒否。
・射撃を用いた迎撃への削りや相手射撃への牽制。
●SR2:金天使型SRブライトフェザー(Gsr)
徹底して金天使用に性能を最適化。そして格闘打撃により型は完成した。
・「金天使型SR」の役割
・攻撃を押し付けることで相手の維持役を撃破する。
・事前に整えた盤面下で周囲を一掃し、確実な1位到達を行う。
・控えに居ることで相手からの撃破に対する圧をかける。
●SR2:双レーザー型SRブライトフェザー
機動力はそこそこにブースト効率意識。全てはチャンスを掴むため。
・「双レーザー型N」の役割
・強力なレーザースキルにより最終局面で一気にジェムを稼ぐ。
・ブースト効率の良さを活かして、相手の攻撃をガードで遅延する。
・スタン値を相手に蓄積させて、他SRの崩しを通しやすくする。
○編成の立ち回り方
●基本となる勝ち筋。
1.「金天使型SR」による盤面一掃(崩し)で勝利。
一番分かりやすい勝ち筋。対策されなければこれが一番安定する。
簡単に流れを言うと、
残り90秒辺りで銀侍型SRを出して盤面調整を行い、
残り30秒付近でやられて金天使型SRへ交代。
後は残り20秒を切った直後にスキルを発動して、
周囲を一掃することにより1位となる。
一掃する際は先に射撃持ちを倒せるとベスト。
金天使は攻撃中ジェムを横取りされやすいので、その前に倒しておくと
「1位を倒したのに後ろの射撃がジェムを吸ってて負ける」
パターンを防げる。
また迎撃型や防御デバフ持ちが盤面に居ると
金天使中に倒されやすいため、先に銀侍で削っておけるとベストだ。
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2.「双レーザー型N」によるレーザー(稼ぎ)で逆転勝利。
意図的なNラストとなるように出撃順と盤面のジェム差を調整して、
ラスト数秒で下位から逆転を狙う勝ち筋。
通せるかは少々相手依存になるものの、盤面の実力が拮抗していて
尚且つ金天使が通用しない場合は、こちらを狙った方が
むしろ勝てたりする。
こちらの流れとしては、
とにかく盤面のジェム数を均等にすることが理想である。
差が開きすぎるとレーザーを当てても逆転できないことがあるので、
SR2体のスキルを使って周りを倒し、ジェム数を平らにしていきたい。
そして残り60秒を切ったら、レアポッドを破壊しつつSRを落とす。
その後、N登場時点で1位と約600ジェム以下の差なら理想である。
後は盤面にジェム差の少ない状態で周りに1位を狙ってもらい、
残10~5秒前後で団子になったところにレーザーを当てて逆転する。
その際スタンにできればより当てやすくなるだろう。
場合によってはもっと早め(残23秒付近とか)に団子状態となることも
あったため、そこはマップ等を確認しつつタイミングを計りたい。
また、もしも勝ち筋を察した相手が先にこちらを狙いに来た場合は
ガードで遅延することをオススメする(シーズン1の場合)。
攻撃してくるのが1位ならば他の二人が1位を狙うはずだし、
それ以外ならば最終局面での時間浪費を嫌がって離れる可能性もある。
ブースト量さえ確保すればNはシステムを存分に活かせる立場なので、
それらを駆使して相手の狙いを反らし、生存していきたい。
注意点として、盤面が射撃だらけだとほぼ団子にならず、
レーザーを当てる機会が無いことに気を付けたい。とはいえ
その場合は金天使が有利なはずなので、そちらの勝ち筋を通そう。
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3.「銀侍型SR」による逃げ切り(維持)で勝利。
予めジェム差で有利をつけておき、銀侍型SRで1位になった後
スキルや持前の速度で時間切れまで逃げ切る勝ち筋。
タイミングとしては残50~30秒辺りで銀侍型SRに繋ぐ形となるだろう。
一見すると一番安定する勝ち筋に思えるが、実は
「スキル未使用の銀侍型SRはUR相手でも追いつかれやすい」、
「ジェム攻撃力が致命的に低いせいで巻き返されやすい」
「URと比べてかなり脆く、1ミスで倒されやすい」といった理由で
勝ち筋としては想像以上に細い。
意図しない銀侍型ラストだと大体上記の理由で負けていた記憶がある。
やはり銀侍は盤面調整に尽力してもらうのが良さそうだ。
もしこれで勝つ場合は、双レーザー型N以上に盤面管理が重要となる。
「スキルを使わず巻き返せる(突き放せる)ジェム差」であり、
「銀侍中でも追いつかれる相手が盤面におらず」、
「ブースト量が万全である」事を前提条件として、
そこからミス無く操作できればようやく勝てる程だ。
当時これで勝った時もジェム差はいつもギリギリだった記憶がある。
一応事前に周りを削っておけば、金天使型と同じ一掃勝利もあり得る。
しかし、大体その前に削った相手が倒れて交代するので
勝ち筋としては少々考えにくい。その勝ち方をした記憶もない。
●選出順について。
SR編成にとっては戦闘前の出撃順もかなり重要である。
この編成には大まかに2パターンの選出があるため、それを解説する。
基本的に初手は「銀侍型SR」or「双レーザーN」となる。
スタンショッカー装備なら「金天使型SR」初手も考えたものの、
結局実用化できるマッチングは思い浮かばなかった。
なおどちらの選出パターンにも共通することなのだが、
基本的に「銀侍型SR」をラストに添えてはならない。
この編成は慢性的にジェム不足となりがちなので、前提条件である
「ジェム数が大幅有利な状態でラストに繋ぐ」流れが
そうそう無いためだ。仮にそうなってもSRの耐久だと逃げはキツイ。
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・パターン1:基本パターン(金天使型ラスト)。
基本は「銀侍型SR」→「金天使型SR」→「双レーザー型N」の順。
盤面に崩しが多いと感じた場合は
「双レーザー型N」→「銀侍型SR」→「金天使型SR」にして、
Nを初手の時間稼ぎ要員にすることもあった。
このパターンでは「2巡目の金天使型SR」で終わらせるのを目標とする。
場合によっては前後の型で終わらせる場合もあるが、
相手が金天使への対策を明確にしていないかぎりは
金天使をどう通すか考えた方が勝ちやすい。
金天使の勝ち筋が「通しきれれば勝てる」レベルで頼もしいため、
ひとまず戦闘前の相手編成を見て困ったら
基本パターンのどちらかにすると立ち回りは安定していた。
最悪金天使が早期に倒されても、この選出パターンなら
双レーザーで無理やり逆転できる可能性もあるのが助かる。
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・パターン2:逆転パターン(双レーザー型ラスト)
基本は「銀侍型SR」→「双レーザー型N」→「金天使型SR」の順。
「双レーザー型N」→「金天使型SR」→「銀侍型SR」もあるが、
金天使を前半で押し付けても立て直されるだけなので
そこまで目立った利点を感じた記憶はない。
こちらは明確な選出意図がない限り使わない選出パターン。
不用意に使うとNが放置されて金天使SRを狙って出せない。
使う場面は「逆転勝利を前提にしなければならないほどの修羅マッチ」
もしくは「相手に金天使が2体以上居る場合」である。
前者であれば「先に銀侍で盤面を整え、後の金天使待機で圧をかける」
ことにより、ラストNを生存させやすくして逆転する。
修羅マッチでは金天使対策済みが普通且つ近接が多いはずなので、
Nで混戦へのレーザーヒットを狙う方がまだ勝てる可能性はあった。
後者であれば、相手の金天使を「銀侍による追い詰め」で先に発動させ、 「ガード時間の長いN」で効果時間を耐えつつ落ちてから
最後に自分の金天使を通す流れとなる。
他者の金天使が連鎖的に次々消費されると理想である。
★余談:カードの読み込み順について。
私の編成はカードの読み込み順を完全に決めている。
順番は左から「金天使型SR」「双レーザー型N」「銀侍型SR」だ。
これには目的が二つあり、
「戦闘前の相手画面で初手金天使と誤認させる」目的と
「タッチボーナスを選べる中央は有効な恩恵が限られるNにしたい」
目的がある。
前者は誤認せずともどの選出か結局予測できなくなる効果があり、
後者はNだと攻撃力orブースト量以外誤差の強化になってしまうためだ。
●後書き
ほぼ1年以上ぶりにバトコンの記事を書いた。引退して半年以上経っても
ブライトフェザーが一番好きな神姫であることに変わりはない。
そんな私が昔完成させた統一編成だが、今でもこれ以上の
ブライトフェザー統一編成は思いついていない。
もしあるとするならば、編成のコンセプトを完全に一から考え直す必要が
あるだろう。
少なくとも金天使を編成の軸とするかぎり、
これがブライトフェザーにとって最高の編成であるはずだ。
では最強の編成かと言われたら、Nと金天使型SRに付きまとう
「放置に対する耐性(手段)がどうしても不足する」点で
全ての編成中最強とは言い難い。そこは低速神姫統一編成の限界だろう。
とはいえ、「盤面に合わせて戦法を使い分けるタイプのSR編成」としては
一つの完成形へ至ったと言える。
最終的には実力(努力)不足で落ちぶれてしまった私ではあるが、
推し神姫の力を最大引き出す編成が実現したのはとても嬉しい。
ブライトフェザー一筋でやってきて本当に良かった。
ありがとうブライトフェザー
君は私のベストパートナーだ。
●シアのバトルコンダクター話 第3回:完
今後は今回の編成へたどり着くまでの歴史を投稿する予定だ。できれば11月中には投稿したいところである。2023/12/01追記:
11月中の投稿が叶わなかった。
来年には残さないよう、今年中に次を投稿する。
▽過去記事「某インタビュー補足編」へのリンク。
その昔「シーズン1:ランキング第5~6回直後」に書いた記事は
こちらからどうぞ↓