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若い時は旅に出ろ!②井上さんマガジン2月/2025

こんにちは!
今年の札幌の2月は、雪解けが早いです。
とは言っても、例年通りの雪の量に達し、道の脇に積もる雪はまだまだ
、視界を遮っています。

さて、今回は前回の旅の続きから。


ラップを使った作品。ほぼ完成に近いそうです。

前回の井上さんの旅のお話はこちら↓


こうして、どんどんオーストラリアの上の方、パプアニューギニアの方に、向かっていった井上青年。
ある町では、魚釣りをして、手を骨折。そこで少し療養のため、滞在しなくてはなりませんでした。
田舎町だったので、日本人が骨折したことがニュースになり、地元の新聞に載ったそうです。
なんて、のんびりした時代だったのでしょう!

オーストラリアでは、キリストに間違えられたり(笑)、骨折して、現地の新聞に載ったりと、色々な人達に出会いながら、旅を支えられ、遂に!パプアニューギニアに、たどり着いたのですが。。。。。

思っていたパプアニューギニアとは、違っていたそうです。
現代文明から切り離された、自然と調和した人々、、、、テレビで見た、井上青年の理想の楽園とは、違った、、、、ジャングルから町に出てきて、貧しく、最下層化した、現地の人々。。。それも、現実だったそうです。

若いときとは、感受性も若いのではないでしょうか。
純粋に色々なことを、受け取り、吸収していく。
前回、井上さんの旅を、双六のような旅と言いましたが、井上さんのサイコロは、「直感」というサイコロだったと、今回もう一度お話を聞いて、分りました。
「思っていなかったパプアニューギニアからも、感じることがたくさんあった。」
きっとそうでしょう。

『パプア・ニューギニアに行けば、何かを見つけられるかもしれない。』まさに「直感」で、そう思って旅立った井上さん。
辿り着いたパプア・ニューギニアでは、自然に溶け込み生活していた人々が文明社会に溶け込めない現実。
そしてオーストラリアを旅して感じた、井上さんの自然。
理想と現実と自分にとってのリアルとは?

結局、オーストラリアの自然を旅する中で、井上さんは、「これだ!」と表現したいことを発見したそうです。
それは、例えば、夜の砂浜で、テントの入り口をゆっくり開けていく、満天の星空が徐々にチャックが開くと同時に広がっていく。
それは、まるで、一人の自分の枠が溶けて自然との境界線がなくなるような感覚だったそうです。「自分は自然なんだ。」と身体で感じた、確信した体験の数々でした。

ペンの仕事。拡大した一部分。歪みは、上にビニールが反射して。
朝の井上さんの仕事。呼吸と身体。身体を軸にして。


実物の作品は、光の加減で色々見えてきます。それが、少しいい感じに写っていた。

「頭で考えるのではなく、身体全体で感じるということ」
今まで教わってきた既存のやり方、表現の仕方では、自分の表現したいことは、表現することができない。
それが、分かったのだそうです。

しかし、今の表現に辿り着くまでにはまだまだ少しかかったのでした。
それはまた今度。




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