【初心者向け】Stable Diffusion Web UIを簡単にローカル環境に構築する方法【Stability Matrix】
はじめに
画像生成をやってみたいけど、あまりパソコンに詳しくないからやり方がわからない…導入する上でPythonをインストールする必要があると書いてあるけど、Pythonってどうやって扱うんだ？といった理由で、環境構築で挫折してしまっている人もいるのではないでしょうか。
今回はそのように困っている人向けに『Stable Diffusion Web UI』を難しい知識なしで簡単に構築する方法をお伝えしていきたいと思います。
Stable Diffusionとは？
Stable Diffusionとは、画像生成モデルの一つで、特にテキストから画像を生成する能力が高いことで知られています。このモデルは、拡散モデルという技術に基づいており、ノイズを加えた画像を段階的にクリアにしていくプロセスを通じて、リアルな画像を生成します。
Stable Diffusionの特徴は、その高い柔軟性とカスタマイズ性です。ユーザーはテキストプロンプトを入力することで、特定のテーマやスタイルに基づいた画像を生成できます。また、オープンソースで提供されているため、研究者や開発者が自由に利用・改良できる点も魅力です。
この技術は、アート、デザイン、ゲーム開発など、さまざまな分野で応用されており、クリエイティブなプロセスを支援するツールとして注目されています。一方で、著作権や倫理的な問題についても議論が続いており、今後の発展が期待されています。
Stable Diffusion Web UIとは？
Stable Diffusion Web UIとは、Stable Diffusionモデルを簡単に利用できるウェブベースのインターフェースです。このインターフェースを使用することで、ユーザーは特別なプログラミングスキルがなくても、テキストプロンプトを入力するだけで画像を生成することができます。
一般的に、Stable Diffusion Web UIは、ユーザーがさまざまな設定を調整できるオプションを提供します。例えば、生成する画像のサイズ、スタイル、解像度などを選択できるため、ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズが可能です。
また、多くのWeb UIは、生成した画像を保存したり、他のユーザーと共有したりする機能も備えています。これにより、アーティストやデザイナーは迅速にアイデアを視覚化し、プロジェクトに活用することができます。
全体として、Stable Diffusion Web UIは、手軽に高度な画像生成を行えるツールとして、多くのクリエイターに利用されています。
Stability Matrixとは？
「Stability Matrix」とは、主にAI画像生成に関連するツールで、特に「Stable Diffusion」などのモデルを使用する際に役立つマルチプラットフォームのパッケージマネージャーです。このツールは、複数のユーザーインターフェース（UI）環境を簡単にインストール・管理できるように設計されています。
「Stability Matrix」の強みは、Stable Diffusionを中心としたAI画像生成のためのオープンソースプロジェクトであり、PythonやGitHubを使用せずに環境を構築できる点です。※既にGitやPythonの依存関係が埋め込まれているためです。
複数のUI環境のインストールや更新をワンクリックで行えるようにし、ユーザーが複雑な環境設定に悩まされることを防ぎます。
Stability Matrixを使ってStable Diffusion Web UIを導入する方法
githubから『Stability Matrix』をインストールする
①以下のページにアクセスします。
②ページ下部にOSごとのダウンロードボタンがあるので、合ったものを選択してインストールする
③対象のOSをクリックしてzipファイルをダウンロードする
対象のダウンロードボタンをクリックするとzipファイルがダウンロードされます。
私はWinsdows10を使用しているので一番左のWindows10,11をクリックしました。
④zipファイルを解凍・展開する
※解凍・展開に使うソフトは何でも構いません
※以下はあくまでも一つの例です
1.zipファイルの上で右クリックして、プログラムから開く
2.エクスプローラーを選択
3.StabilityMatrix.exeを適当な場所に配置する
今回私はドキュメントに配置しました。
StabilityMatrix.exeを実行してStabilityMatrixをインストールする
1.StabilityMatrix.exeをダブルクリック利用規約に同意する
2.利用規約に同意する
exeをダブルクリックすると上記のような画面が出るので、同意して続けます。
3.インストール場所を選択して問題がなければインストールを開始
デフォルトだと、C:\Users\ユーザーネーム\AppData\Roaming\
の場所にインストールされますが、特に問題がなければそのまま続けてください。
私はフォルダがまとまっていた方がわかりやすいと思ったのでPortableモードにチェックを入れました。
続けるをクリックするとこのような画面が出てきますが、匿名データの送信に関するものです。
Stability Matrixの改善に貢献したい人は肯定、プライバシーを守りたい人は否定にしましょう。
Stable Diffusion WebUIをインストールする
上記の画面が出てくるのでStable Diffusion Web UIをインストールするします。ここで注意点ですが、『AUTOMATIC1111』と書かれているものをインストールしてください。
選択すると推奨のモデルを紹介されますが、後でインストールできるのでここでダウンロードしなくても大丈夫です。（しても問題ありません。PCの容量は多少圧迫されます） 閉じる、ダウンロードを押すとStable Diffusion Web UIのインストールが始まります。
このようなダイアログが出てきますが、インストールが終わると勝手に閉じるので、そのまま待ちましょう。
Stable Diffusion Web UIを実行してみる
インストールが完了していれば、Stable Diffusion Web UIが正しくインストールされている状態となります。
実行するには青いボタンの『Launch』をクリックします。
クリックするとコマンドがたくさん出てきますが、起動時に必要なものなので待ちます。
このようにブラウザでStable Diffusion Web UIが開けば構築完了です。
お疲れ様でした！！！！
まとめ、次回の記事について
今回はPCにあまり詳しくない、プログラミングを経験したことがない人でもStable Diffusion Web UIを簡単に構築する方法を解説していきました。
後はLoRAやモデルの追加方法等、Stability Matrixの使い方を解説しようと思ったのですが、記事が長くなりすぎてしまうので、そこは近日中に別記事で出そうと思っています。
私も最初は、画像生成やりたいなー。と思っていながら敷居の高さを感じていました。この記事が少しでも困っている人の力になったらと思っています！！
※LoRAやモデルの追加方法の記事を投稿しました。こちらも合わせてご覧ください。
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