100均ジオラマ人間1/150 軍人
2024年10月製作。
100均で見つけた豆粒サイズの軍人フィギュア。
ちょっと手を加えてやれば飛行士になれるのもいるんじゃないか、1/150スケールなら1/144の飛行機模型と合うんじゃないか、と買ってみた。
飛行士というのは基本手ぶらだ。何も持っていないヒトは使えそう。
しかし銃を持っているヒトのほうが多い。どうしようか。
直立のヒトを航空隊にスカウトした。
レザーのロングコートを着せたい。胴周りの装備を削って、接着剤を盛って着膨れさせた(左)。膨れすぎたところは削る。
首には糸を巻いてマフラーにした(右)。塗装前は忍者みたいだった。
装備の色を資料で確認して、色付け。全体のバランスを見て少しアレンジした。
台座はやすりで表面をざらざらにして地面色(?)を塗った。
もうひとり、敬礼するヒトも入隊させてみた。
直立さんと同じく胴周りを削って、さらにズボンの裾とヘルメットのふちの段差も消す(左)。
こちらは軍服を着せたい。お尻周りに接着剤を盛っていく。
敬礼ポーズ、軍人らしくてかっこいいけど…考えてみれば百年前の写真で飛行機の横で敬礼している飛行士なんて見たことない。右腕を切り、別のヒトから左腕を拝借した(右)。飛行士のイメージに近づいた。
イギリスの航空隊の制服の色は「カーキ」。実物写真を見ると、ベージュ系からグリーン寄りまで幅がある。
今回はグリーン寄りのカーキを採用した。ベルトと飛行士バッジも一応描いた。帽子は斜めに被せた。
せっかくなので銃のヒトたちも活用したい。
どこかでアンティークのミニチュア兵隊さんオブジェを見たことがある。体長数cmくらいで、武器を構えていたり馬に乗っていたりする。材質はピューターか何かだろうか。鉄?
「アンティークのミニチュアを模したミニチュア」のイメージで、金属風に塗ってみる。まだ使いこなせていない銀色の絵の具を練習したい。
3人別々よりも、連結したほうが安定感が増して飾りやすいのでは。まとめて乗せられる台座を探してみた。
何目的で買ったか不明の、短冊形のアクリルパーツを発掘した(左)。1枚に3人乗れる。まるい台座ごと接着した。
黒く塗った(右)。影絵のよう。
そして銀色を重ねた。銀色だけでは不自然だったが、少しくすませたらアンティーク調の風合いと金属らしい重厚感が出た。
3人まとめるアイデアが意外と面白かったのでさらに3人、銃のヒトたちを召喚してみる。サボり中…待機中バージョン。ひとりは土嚢の山に座らせる。
こういうのは配置を考えるのが結構楽しい。
こちらも前の3人と同様に塗ったつもりだけど、微妙に違う色に仕上がった。
そして、全員につや消しニスで仕上げる。
イギリス航空隊(RFC)のふたりは飛行服と軍服を着せた。
写真で見ると肉眼とは違って見える……。軍服のヒトはもっと腹回りを絞ってもよかったなとか、飛行服のヒトはゴーグルのつもりがサングラスみたいだなとか。
顔を塗るのが一番難しかった。顔ってどこまで塗ればいいのか。ほんの少しでもずれると髪型が怪しくなる。
このふたりの身長は1.2cm。1/150スケールなら180cmのヒトだ。
百年前のイギリスの飛行士の身長については、180cm前後の人が「長身」と書かれていたりする。ならば平均はそれより低かったはず。
1.2cmの人形を1/144スケールとすると172.8cmのヒトになる。1/144の飛行機と並べてちょうどいいのでは。
当時の写真でよくある場面を再現してみた。伝わるのかこれ…?(※検索サイト等で「royal flying corps 写真」で画像検索するとこんな雰囲気の写真が出てくるのではないかと…)
三人組は塗り分けせずに金属風にしたから楽だった。
動きのあるポーズは、塗り分けしなくても背景がなくても、どういう場面かが明白。これだけでオブジェとして映える。
RFC隊員の1/144のフィギュアというのは存在するのだろうか。まだ出会ったことがない。スケール違いはたまに見かけるんだけど。
100円(税別)で気軽にアレンジを試せたのはラッキーだった。
おまけ。
敬礼君に左腕を貸したヒトと、なんか余ってしまった銃のヒトを、飛行機模型の乗り手に抜擢。操縦席に座れるように改造した。人体らしからぬ形状について突っ込んではいけない。1/144のコクピットには足を収容するスペースがないし、どうせ肩より下は見えない。
前にも似たような上半身人形を作ったが、こういうのは見失いがちでもあるし、余分に作っておいても良いと思う。後日、模型に乗せて遊びます。