『クロロ=ルシルフルの正体……?』


FFの方がふと呟いた。

やぎにでn(ry

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まあ画像の通り、これを見て🐐に電流が走った的なものが起こったわけである。

クロロがゾルディック家という仮説。荒唐無稽と呼ぶのは容易いが、そう断ずるには些かこれによって整合性が取れてしまうシーンが多いのだ。

例えば、キルアが父シルバから告げられた「旅団に手を出すな」というここのセリフ。

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これに込められた言葉の意味は一つではないのではないだろうか、という問題である。無論、キルアが口にした“相手への賛辞”という要素もあるだろう。だがそれ以上に、幻影旅団を率いるクロロそのものへの手出しを極力禁じている意味は、可能性として十分にありえるとわたしは考える。

例えば意味深な描写としては、ヒソカによる襲撃によって団員を一度に二人失った旅団の補充メンバーがゾルディック家の人間であったことだ。

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すなわち、カルト=ゾルディックとイルミ=ゾルディックである。

カルトは既にG・I(グリード・アイランド)編において登場しており、その後の蟻編においても旅団と行動している描写が為されているので違和感がないように見えるが、果たしてそうだろうか。

彼、あるいは彼女の目的は「兄さんを取り戻す為」というセリフがある。

この兄さんが果たして誰であるのかは、長らく考察の対象であると同時に疑問の対象でもあった。

すなわち、果たして誰を指しているのかと。

これに関してはアルカの登場までが長かったこともあり、目にしたものの中では、例えばコルトピが実はゾルディック家であり、アルカの正体(当時名前が順番であることからアルカの名前は早期に判明していた)なのではないかという考察まで生まれたほどである。

だが当然それが違っているのは、選挙編までの本編を見ていれば自明の理ではある。では改めて問おう。ならば兄さんとは誰なのか。キルアか、それともイルミなのか。

だが彼らではないことは明白だ。そもそもキルアもイルミも、本編において定期的に実家へ戻っている描写があり、契約や取引を用いている点などから家族の一員としてしっかり扱われていることが本編でもわかっている。また、仮に取り戻したいのがアルカであるならば、選挙編においてカルトが活躍しないことは物語として非常におかしいことになってしまう。

兄さんとは誰なのか。

わたしはその人物こそが、クロロ=ルシルフルなのではないだろうか、と思ってしまったのだ。

そもそもアルカは何故旅団に入った──否、入れたのか。カルトは念能力者であり、暗殺者としてもそれなりのレベルにあるのは間違いないだろう。だが旅団において戦力になるか、となるとまた違ってくる。カルト自身が認めている通り、彼から見ても旅団メンバーの実力はけた違いに高いのである。

では、なぜカルトが旅団に入ることが出来たのか。

旅団において欠けたメンバーの補充を行うのは、団長であるクロロの仕事である。それ以外の条件は、そもそもがヒソカのような特例を出迎える為の儀式的要素だろう。ゆえにカルトは、ウボォーギンやパクノダの死を知ってクロロに取引を持ち掛けたのではないだろうかと考える。

すなわち、自分が旅団に参加することでクロロをゾルディック家に引き戻すという取引である。恐らく、その取引はひどく中途半端なものだったはずだ。ゾルディック家からすれば腹違いであるクロロを兄弟として受け入れるわけにもいかず、その取引はカルトの独断専行に近いだろう。それでも彼らがカルトの立場を尊重するならば、その際にクロロに与えられたのはせいぜいが客分のような形でゾルディック家に招かれる程度だったと思う。

このような条件をクロロが飲むとは思えないが、単にこの取引をゾルディック家に赴くというような意味合いで彼が取ることにしたならば、カルトを得るというのは二重の意味で破格であろう。なにせゾルディック家の人間がメンバーにいることで、カルトを介してゾルディック家から情報などを得ることも考えられるからだ。

流星街の存在

さらに深堀していこう。

そもそも流星街というのは、作中においてどこの国にあるのか未だ明かされていない未明の土地である。作中時点で既に国家に匹敵する規模を持ち、念能力者を武力として備える彼らは、戦力として幻影旅団を運営している節すらある。

だが、である。

現実の国家がそうであるように、彼らにもいわゆるケツモチ(闇市場などにおける武力を背景とした保護者的存在。わかりやすく言えば的屋を運営している893である)が存在している可能性はある。だが最も有効なマフィアとの関係を危うくしたのは、他でもないその戦力、すなわち幻影旅団である。これに関しては他の勢力が後ろについた可能性も否定しきれるものではないので、との一件をきっかけとして崩壊しつつある。

とはいえそれを理由に新たなケツモチがあのパドキア共和国であるとは断言しない。というのも、パドキア共和国と流星街の関係はそれ以前である可能性は非常に高い、とわたしは考えている。何故なら、シルバの妻であるキキョウの出身地が流星街だからだ。

ではそのパドキア共和国であるが、共和国ということはその名の通り共和制を敷く国家なのである。ではそんな国家において、国土の数パーセントから下手をすれば数十パーセントまでをも所有しているゾルディック家とは一体何者なのだろうか。わたしは、彼らがかつてのパドキアにおける王族、あるいはそれに類する人種だったのではないかと考えている。であればこそ、あそこまで極端な私有地を所有することが許されているのではと。

少なくとも、共和国という国家は元来君主国家であるのは自明の理である。であるならば、政治を議会が運営し、一種の象徴として存在しているのがゾルディック家である可能性は低くはない。

そしてゾルディック家の役割は、あの国家における絶対武力である可能性すらある。執事という形で念能力者の私兵を複数有しており、先ほども言ったように敷地内で執事らの要請が可能なほどその敷地は広大。これらの維持には、主に世界中から要請される暗殺の報酬によって賄われているのだろう。もちろん、他にも収入源はある可能性が高いが。

なお、恐らくではあるがゾルディック家における暗殺依頼は10~20億前後と思われる。この根拠は単純にイルミがG・Iを求めた際父親であるシルバに取引した金額が15人150億だったからである。5億の前後はそもそもの報酬としての値段が一定ではない可能性、取引で得た金額であることから本来の値段と異なる可能性を考慮したものである。

閑話休題

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再度、クロロがゾルディック家である可能性について

話を戻す。ともあれ、クロロがゾルディック家である可能性についてである。

まず流星街に存在する人種を考えてみよう。彼らは二種類に別れると思われる。すなわち、元々そこで生まれた人間と、後からそこに捨てられた人間である。

これに関しては作中殆ど明記されていない為想像する他にないが、例えばクロロが盗んだネオンの能力によって占う際、生年月日や血液型などを知っていた人間はあの街で生まれた人間ではない可能性が高いだろう。これは採決という今日の医療技術において欠かせない要素が、流星街という衛生環境において劣悪と断じてもいい場所において死と隣り合わせの要素だからである。念能力が存在していることから必ずしもそうとは言えないだろうが、そういった場所ではそもそも採血どころかちょっとした擦り傷ですら死に至る可能性があるのだ。諸般の事情で注射器は案外ありそうではあるが。

他にもこれは以前から考えていることではあるのだが、誰が旅団に念能力を教えたのかという問題がある。旅団のメンバーに教えたのはクロロかもしれない。彼ならばそれも可能かもしれないと思わせるだけのカリスマがある。

では、誰がクロロに念能力を教えたのであろうか。

わたしは以前まで、旅団が流星街における軍事力的側面があることから、流星街内部に念能力者を養成する部署があると考えていた。

しかしである。個人の才能に大きく頼る念能力は、それこそ使いようによっては国家社会主義的な思想を持つ流星街における致命傷となりかねない。であるならば、念能力を持つのは指導者層のみであるのが本来ならば自然なのだ。

では、旅団という存在は何なのか。わたしは彼らこそが、ゾルディック家の落とし子であるクロロをきっかけとして生まれたイレギュラーな存在なのではないかと思うのだ。

ここまでの仮説を前提とするならば、クロロに念能力を教えたのがゾルディック家の人間である可能性は否定できない。この時カルトが一緒に教わっていればすっきりするのだが、そこはさすがHUNTER×HUNTER。カルトの年齢はどう見ても10歳前後。恐らくはアルカと同程度の年齢、下手をすれば同い年の双子説まである。となれば、下手をするとクロロが旅団を結成した頃にカルトが生まれたまであると思うのだ。

だがだからこそ、わたしはここでさらなるゴリ押しを惜しまない。

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イルミはクロロよりもヒソカの方が付き合いが長いことを理由に、彼から頼みを聞いてヒソカの振りをしていたことがある。だがこれは必ずしも、イルミとクロロが知り合いではないことの証明とはならない。何なら、イルミがクロロの存在を知ったのはある程度成長してからである可能性すらあるからだ。

すなわち、順番が逆なのだ。シルバには、キキョウ以前に子供を産ませた存在がいたとしよう。それが妻であったか執事であったのか、はたまたそうでないのかはわからない。逆にゼノが外で産ませた子供の生き残りである可能性も考えられるが、ここはカルトの発言を根拠にシルバの子供であるとしよう。

この腹違いの兄弟は、ある時期までゾルディック家の敷地で育てられた。だが彼は本来ゾルディック家の人間ではなく、やがて流星街へと送られる。この行先が流星街だったのは、キキョウとの婚姻が為された後だからかもしれない。しかし敢えて彼が流星街に行かされたタイミングを考えるなら、それはキルアが生まれた為であろう。ゾルディック家を継ぐ資格を持つ銀髪の寵児。他の兄弟の何よりも優先していずれは全権を与えられる存在。そんなキルアにとって、クロロの存在は危険ですらあった筈だ。故にキキョウの縁者を頼ったか、あるいはそれ以前から流星街と何らかの取引があったのか。いずれに理由があったにせよ、クロロがこのタイミングで流星街に送られたのは間違いないだろう。

ではどのタイミングでカルトはクロロの存在を知ったのか。仕事の過程で旅団と絡んだのか、それともクロロ自らシルバに旅団を結成したことを告げたのか。真実はわからないが、彼の素の性格を鑑みれば後者である可能性もある。そうしてクロロが自らの腹違いの兄であることを知ったカルトは、願ったのだ。兄であるなら、彼にもゾルディック家の資格はある筈だと。

幼いがゆえに理解をしていないのか、つまり兄を取り戻すことが彼一人の我儘であるのかはわからない。だがカルトが求める兄の奪還には、少なくとも旅団を圧倒するほどの強さが必要であることはカルト自身が証言している。カルトの願いが何であるのか。それは今後の暗黒大陸編にて明かされるのかもしれない。

クロロが旅団を作った理由

彼がなぜ旅団を作ったのか。この理由も作中で明かされている。すなわち、あの「最初はただ 欲しかった」というセリフである。

欲するということは、与えられた結果を知っていなければ生まれることのない感情なのだ。極端な話、電卓やスマホはそれを道具として見なせる人間でなければ価値を知ることもない。つまり彼は、最初から与えられた存在を見ていたのだ。それは彼が放逐される理由となった、キルアのことかもしれない。

意味深な言葉は他にもある。クロロはゴンに「なんで関係ない人を殺せるの?」と問われた際に「動機の言語化か、あまり好きじゃないが……。しかし案外、いややはりというべきか、自分を掴むカギはそこにあるか……」と言い残している。

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この際、キルアはクロロを知っていなかったのは当然だろう。彼はゾルディック家の正当な後継者である。念能力の存在すら徹底して伏せられていた彼が、仮にクロロがゾルディック家にいたとして、その存在を知らされている筈もない。何かと直情的なキルアにとって、そんな知識は邪魔にしかならないからだ。

彼は他者を殺す意味を問われた際に自分のルーツを探るような上記の発言をした。これこそは、深読みにすぎるが彼がゾルディックに連なる人間である可能性を示唆しているのではとわたしは考えるのだ。

そして彼が蜘蛛を作った動機も、案外そこにあるのではと。

あとがき

今回の考察、いかがだったでしょうか。

この手の考察というのは探せばあるのかもしれませんが、わたしがわたしの言葉で書きたかったので「これ○○さんの記事にもありましたよ」と言われても「そうなんですか!?やっぱそう思います!?」とさらなる興奮要素にしかなりませんのでクソリプのつもりならじゃんじゃん持ってきてください('ω')

今回も色々画像など使わせてもらいましたが、ゴレイヌ×ゴレイヌの作者さん誰なんだろうか……知っている人がいたらリンク貼りたいので教えてくだされ。

それでは、面白かったら♡ボタン押してください。マルハボロでした(*´з`)

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