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マネジメント本から学ぶチームで価値を生む考え方

この記事は7/18 株式会社メタップスホールディングス主催 「渋谷でビール片手にLT会! ※初心者大歓迎」にて登壇した内容の文字起こしです。

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こんにちは。「マネジメント本から学ぶチームで価値を生む考え方」と題して発表させていただきます。

自己紹介

まず自己紹介です。ShuzoNと申します。
6年ほどWebエンジニアをやっていて、2023年に技術広報に転身し、2024年からチームマネージャーになりました。

正直「マネージャーって何?」というところからのスタートでした。ちなみに、会場にはマネージャー経験者の方もいらっしゃいますか?結構いらっしゃいますね…恐れ多くも話していきます。

一人で仕事を抱えすぎてしまう

実は一度大きな失敗をしまして、一人でタスクを抱え込もうとしてしまったんです。

さて、失敗を振り返ってみると、

  • 人の頼り方がわからなかったり

  • ちゃんとやってくれるか信じられなかったり

と、そういったところでつまずいてしまったんだろうなと思います。

で、どうすればいいんだろうと考えました。

この発表の趣旨は、どういうマインドセットで働けばチームで価値を生めるのかについて、私が本を読んで学び試したことをお伝えすることです。

プレーヤーとマネージャーの違い

まず、マネージャーのゲームルールについて。プレイヤーとマネージャーのルールの違いは何でしょうか。

マネージャーの仕事はチームの価値最大化

マネージャーの最大のゴールは、チームが生む価値を最大化することです。プレイヤーの場合は自分の成果が最大化されれば良いのですが、マネージャーになると少し違います。

マネージャー自身がバリバリ成果を出しても、それだけでは評価されません。なぜなら、チームで成果を出した方がより大きな価値を生むからです。マネージャーはチームの成果を出すことを期待されているので、個人の成果だけでは不十分なんです。

つまり、考え方を変える必要があるわけです。

チームで価値を生む考え方

要点をまとめると3つあります。

ポイント3つ
  1. 共に倒し障壁を取り除く

  2. 得意が生きる文脈を作る

  3. 自分でどうにかできる量を知っておく

それでは、一つずつ見ていきましょう。

共に倒し障壁を取り除く

共に倒し、障壁を取り除く

まず、共に倒し障壁を取り除くについて。

マネージャーである前にリーダーとはなんなのか?を知りたくなり、『サーバントリーダーシップ』という本を読みました。

サーバントリーダーシップ

一言で言えば、支援しともに倒すという内容です。

リーダーっていうと引っ張ってくイメージがあったのですが、サーバントリーダーシップは支えることを重点においています。サーヴァントは召使って意味なので仕えるようにサポートするってイメージです。

私はあんまりリードすることが得意ではないので、この教えはちょっと救いでした。

マネージャーの最も大切な仕事

次に『マネージャーの最も大切な仕事』。ここでは、障害・障壁を取り除くことが大切だと書かれています。

面白いことに、進捗が人のモチベーションに最も寄与しているそうです。メンバーの進捗を出すために全力を尽して障壁を取り除くのがマネージャーの仕事だと書かれていました。

よくある障害

割とよくある障壁は「やり方がわからない」と「自分が決めて良いかわからない」だと思います。

なので何度か共に倒して手離れしていく。背景と目的、裁量と予算を伝えて自分で決めてもらう。これが大切だと思います。


得意が活きる文脈を創る

得意が活きる文脈を創る

2つ目の「得意が活きる文脈を創る」について。

エンジニアリングマネージャーのしごと

まずは『エンジニアリングマネージャーのしごと』。この本には、仕事に合わせて取るのではなく人に合った仕事を作ることが大切だと書かれています。
これ意外ですよね。つまりは個々人の強みを活かす文脈を作ってやってもらうって感じです。

技術の創造と設計

次に『技術の創造と設計』という本。実は読んだことがありません…笑

この図が異様に有名なので引かせていただきます。この図はチーム内での役割分担において初期状態ではファジーだが、セクショナリズムが起きる様を示しています。つまり中間にある空乏層は誰も拾わなくなる。

そうやって生まれる誰も拾わない部分を拾うのがマネージャーの仕事なのかなと思います。

強みと弱み、誰も拾わない領域を拾う

ここは持論ですが、強み・弱みは特徴x文脈で決まると思います。

例えば、私は190cmあるので田植えは苦手ですがりんご狩りは得意です。これは同じ特徴に異なる文脈を当てただけです。強み弱みとはそれほど文脈に依存し、意外にも脆いものだと思います。

あとは、誰も拾わない物を拾おうとしても自分が苦手な場合とあります。その場合は上司にエスカレーションしてチーム外や会社外を頼る動きをしてみても良いかもしれません。

自分でどうにかできる量を知っておく

自分でどうにかできる量を知る

最後に「自分でどうにかできる量を知っておく」について。

覚悟を決める

これは僕の仲の良い事業部CTOが言っていた言葉です。この言葉から「なるほど、その覚悟に報酬が支払われているのだな」と学びがありました。

結局は覚悟を決めることが重要です。人に仕事をお願いしても、返ってこないかもしれない。最後は自分が全部引き受けてなんとかすればいいという覚悟があればどうにかできます。

自分がどうにかできる量なら気合で倒せる

ただし、自分の限界も知っておくことが大切です。クオリティ下がっちゃうしそもそも仕事を受けすぎているかもしれません。

私の場合、大きなプロジェクトを3つ以上持つと忙しすぎて記憶が飛んでしまう(笑)ので、そこが自分の限界だと認識しています。

山本五十六の言葉

まとめとして、山本五十六さんの言葉を引用しました。特に3行目が大切だと思います。

やっている姿を感謝で見守り信頼すれば、人は実る。

これが私たちの仕事なのかもしれません。以上で発表を終わります。ありがとうございました。


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