副業人材の活躍を引き出す、担当者コミュニケーションの実例とは|CSインタビュー#2(佐藤優太さん)
サービス開始からもうすぐ6年。900社以上の企業に副業人材のマッチングと伴走支援を提供してきたシューマツワーカーが、副業人材を活用したい企業担当者向けに”副業の現場”から、さまざまな知見をお届けするCS(カスタマーサクセス)インタビューシリーズです。
第2弾は、シューマツワーカーCS歴2年の佐藤優太さんです。
新卒で人材系大手マイナビに入社し、2020年に2社目の転職でシューマツワーカーに入社した佐藤さん。宮崎県に移住し「フルリモートワーカー」という働き方を実践しながら、「働き方の選択肢を広げることが、企業と個人により良い未来をつくる」という信念で、カスタマーサクセスチームの仕組み化にも取り組んでいます。
この記事では、佐藤さんの経験から具体的な事例をもとに、
✔️ 副業人材とのコミュニケーションに不安を抱えておられる企業様
✔️ 正社員雇用にしばられずに事業成長を実現したい企業様
に向けたヒントをお伝えしてまいります!
業務を整理する人手がない課題を、高スキル副業人材が解決(企業様の事例①)
ーーこの企業様では、どのようなことが起きていたのでしょうか。
もともとお忙しい企業様で、だからこそ副業人材を活用されていました。デザイナー職の副業ワーカー様をアサインして、うまくいっていました。ところが、企業様内で担当者となっていたディレクターの方の業務がさらにお忙しくなり、副業メンバー(デザイナー)の方のディレクション(業務の仕様を整理して伝える役割)に工数が割けなくなってしまった。そのため、「デザイナーさんと契約し続けるのは難しいかもしれない」というご相談をいただきました。
ーーこうしたケースは多いのでしょうか。
はい。そもそもディレクターとなる方が社内にいないがために、副業人材を活用することができないのではないかと不安に思う企業様のご相談もよくいただきます。
こうしたときには、「それでは、溢れてしまっているディレクター業務も、別の副業ワーカーに任せてみませんか」というご提案をさせていただきます。
この企業様の場合もそうでした。そして現在は、ディレクターも紹介させていただいて、シューマツワーカーからご紹介したディレクターとデザイナーが連携して業務がうまく回っており、結果的にお忙しかった正社員の従業員の方たちにも貢献できていると聞いています。
しかし、こうした例は企業様の想定外だったと言われることがほとんどです。シューマツワーカーの副業人材データベースには本当に豊富な人材が揃っているのですが、ディレクション業務のような、高いスキルを持った方がいることは意外に知られていないのかもしれません。この場合も、企業様が「こんな人材いないですよね…」とぽろっと仰ったところからスタートし、ぴったりの方をマッチングすることができ、良い座組みができる状態になったという例です。
この企業様の例でも、企業様の人材要件が曖昧な段階から、ご相談に乗りました。シューマツワーカーからは、お話を伺った段階で、募集要項はこのようなイメージで、条件はこういう感じで出してはいかがですか、と形にしてお見せしたことで、「できるのかな」「やってみよう」と思っていただけたようです。
地方から都心のIT人材にアクセスし、事業成長の実現へ(企業様事例②)
ーーこれはどのような企業様の例ですか。
B社様は東北地方の地方部を拠点とされている、会社規模も小さい企業様です。私たちがご相談を受けたとき、課題は2点でした。
一つは、地方で雇用できるIT人材が、そもそも人数が少なく、自社に合った意欲の高い人材となると、非常に限られてくるということ。もう一つは、地方の限られた仕事をしているだけでは、人材が育たず、特に変化の激しいITサービスやWebマーケティングなどの情報についていけないことでした。
シューマツワーカーにご相談いただいた時点では、半信半疑というか、「地方の企業で、副業人材の活用ができるだろうか」というご不安を抱えておられる感じでしたが、東京のIT企業に在籍している優秀な人材をアサインしたところ、非常にうまくいった例です。
その結果、「今回シューマツワーカーに依頼して、地方の会社が東京の最先端のIT人材と働くということが実現できるんだということがわかりました。副業人材の活用が視野に入ると採用計画もガラッと変わります」と言っていただくまでになり、現在では積極的に都心部のIT系の副業人材との仕事をしていらっしゃいます。それだけでなく、こうして人材にまつわる可能性が広がったことによって、積極的に副業人材を活用して会社を大きくする、という考えになられたそうです。
――この企業様が受け入れるにあたって、どのような不安があったと思いますか?
やってみないとわからないという面はやはりあります。まずは人材とのミスマッチが起こる可能性は常にあります。面談やキックオフで企業様がワーカー様と話す機会はあるものの、アウトプットが合うかどうかは動いてみないとわかりません。
ーーアウトプットに不安がある場合の対処方法はありますか。
そういう場合は、最初はこまめに進捗の確認をし合うということがポイントになるかなと思います。編集データをクラウドで保存しておく環境を用意しておけば、メンバーの誰でもアクセスして途中経過の進捗をみにいくことができます。そうしたチーム内の受け入れ態勢についても、シューマツワーカーではアドバイスさせていただいています。
求めているアウトプットが出てくるか気になるという企業様は、それに応じた準備体制を用意しておけばよいですし、シューマツワーカーがご一緒に確認していくことはできるので、お気軽にお声がけしていただくと良いと思っています。
副業人材の活躍を引き出したコミュニケーションの具体例(企業様の事例③)
ーー副業人材とのコミュニケーションに不安を抱えておられる企業様は多いのではないでしょうか。C社様はなぜ成功されたのか、教えてください。
まず大前提として、企業様だけで副業ワーカー様とのやりとりをしなくてはならない、というわけではありません。僕たちシューマツワーカーもほとんどの稼働状態の把握をしており、何かトラブル等において対処するのはもちろん、ちょっとした行き違いもスムーズに解消します。
その上で、C社様は非常にうまくいっておられる企業様の例です。
何十社も企業様とお付き合いさせていただく中で、副業ワーカー様の活用がうまくいっているパターンが2つあると、考えています。一つは納期が迫り過ぎていない業務を切り出せていること。もう一つは、企業の担当者様とワーカー様の間で心理的安全性が確保されていること、つまり、良い形でコミュニケーションがとれていることです。
前者については、具体的にどうするのが良いのか、シューマツワーカーのカスタマーサクセスとのミーティングで、企業様とお話することの多いテーマです。これは事前にアドバイスさせていただきやすい内容です。
後者は、担当者様にもよるし、企業様の組織風土、ワーカー様の人柄にもよるので、なかなか難しい場合もあります。ですが、C社様の例は他の企業様でも、明日からでも真似できるところがあるなと思うので、ぜひ具体的にご紹介したいと思いました。
コツは、日頃のちょっとしたチャットの内容、そこでの気遣いです。
具体的な例として、例えばワーカー様が期日内に成果物を納品された時のお声がけ。「お疲れ様でした」だけではなくて、もう一言あったり、追加で情報を共有されたり。具体的には、一つのチャットで以下の内容が網羅されているといった文章は、C社のご担当者様からワーカー様宛のチャットにてお見かけした、素晴らしい例です。
タスクへのお礼(ワーカー側は成果物の受け取りが完了したか気になっているため、一言でもあると安心します!)
納品された成果物に関する情報共有(成果物は木曜日の会議で使います、など具体的に共有されると、次の業務依頼への心算もできてありがたいと感じるワーカーは多いようです!)
細かな気遣い(暑いので気をつけて、先週はたくさん業務があってお疲れ様、といった一言のやりとりが、お互いの話しやすさにつながっていきます)
こうしたやりとりを絶対すべき、というわけではありません。企業様それぞれのやり方で問題ないのですが、「どのように副業人材とコミュニケーションをとればいいのか分からない」と迷われる方は、ぜひご参考になさってください! ちょっとしたことで副業人材とよりよい関係で働けるなら、企業様にとってもこれほど良いことはないと思います。
他にもさまざまなケースがあります。副業人材とのコミュニケーションに迷われたときにはぜひ、シューマツワーカーにご相談くださいませ。
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