4/25路上ライブ@錦糸公園と斜め掛けバッグのDAIKIくん
4/25、18:30の錦糸町駅前。
『さすがにちょっと養生テープ持ってくるのはやめました』
どこからどう見てもADを彷彿とさせる格好をして現れた彼は、(多分相当お気に入りの)黒メガネの奥で、あの垂れ目をさらに斜めにしながらニコニコしてやってきた。
ほんのその前日、本業の早番の事務所から更衣室へ向かうまでの数分間で、彼は“満を持して”加入した。彼の加入が決まったあと、マネジャーと無言で数秒間うんうんと頷きながら、この“チーム終焉”のメンバー『完結』を確信した。
『こうなる運命だったよね〜〜〜納得納得』
と、いつもよりニヤニヤしながら、そして優しい目をしながらマネジャーさゆちゃんは言った。
それが、アシスタントのDAIKIくん(元TBS系列バラエティのAD)。
昨日のライブ前、身支度中にふと思いついて、音響のいないチーム終焉の初ソロ路上ライブに来てくれないかと連絡した。本番の二時間くらい前の事だったから、ダメ元だった。でも、彼ならできるなと思った。
現状と機材情報の載ったURLを送ると、
【とりあえず18:30には錦糸町行こうと思ってます!】
というとってもありがたいお返事をくれて、先述のような華麗な登場を果たしたDAIKIくんだった。
あっという間に宝物のRolandのスピーカーをスイスイ運んでくれる。マネジャーさゆちゃん含め三人で、初めて訪れる錦糸公園をぐるりと一周した。
(なんかやっぱyuitoいないと不安だな)なーんて歩き回りながらそんな事を思って、実は覚悟がなかなか決まらなくて、内心、一人じゃちょっと緊張する、少し(無理かもな、でもDAIKIくん呼んじゃった手前今更帰るわけにはいかないよな)と思っていた。
なんか隣でスピーカーごろごろしながらしきりにスマホを見るのに忙しくしてるななんて思っていると、路上ライブの候補地情報をスッと私たちに見せて教えてくれるのがAD DAIKIのすごいところです。『ココでもやってるみたいっす』。
公園を一周した頃、『じゃっ、この辺りにでもしますか〜!』と号令をかけるマネジャーさゆちゃん。彼女もまた、こういうのが絶妙にうまい。
「これうちら絶対虫に刺されるねぇ…」なんて言いながらざーっと物を広げて、DAIKIくんに機材の使い方を説明する。予想通り、異常に飲み込みの早い彼。
ひと通り説明を聞き終わって立ち上がった彼は、真顔のまんま開口一番にこう呟く。
『…なんか成り的におれが歌うみたいになってる』
「……あ、歌う?」
『そういうのホントいいっす』
そうこうしてる間、私たちの隣では、百均で買ってきたという可愛いバンダナ柄の敷物に座ってスケッチブックに“今日ははるちゃんのソロだから♪”と言いながら【Haruka】と油性マジックでがりがり楽しそうに書いているさゆちゃんと、【路上ライブ見学したい!】と言って印西牧の原から遥々錦糸町まで来てくれたゴンちゃんが合流。(この時のさゆちゃんとても可愛かったので撮り納めとけばよかったなって今更後悔)
歌い始めると、横から誰かがスタートダッシュを切った。
そう、AD DAIKIだ。
彼はいろんな角度と遠さから音の聴こえ方をみて調整してくれる。曲や音源の出力方法が変わる度に一生懸命に。時には遠くから撮影して、その場で聴こえる音と撮影した動画から聴こえる音を聴き分け音量をどんどん変える。整える。『iPhoneで撮ってもちゃんと声聞こえてますよ。』と聴かせてくれる。
どんどん歌いやすくなる。
なんというか、自分の声が通る道がどんどん開いていくようなイメージ。…なんて表現はちょっとクサすぎ?笑 でも、本当にそんな感じです。
結果、さゆちゃんやゴンちゃんが撮影してくれていた音源を後でもらって聴いてみると、今までのライブと全然違う聴こえ方になっていて、本当にいいバランスで、路上ライブを始めてから初めて自分自身で聴き入ってしまった。本当にお見事。
帰り際、『今日は、音源の音が小さめではるちゃんの声がよく聴こえる音量調整をしてくれてた時があったのね、てらぴー(DAIKIくん)が。それ、ほんっとによかった!さすがてらぴーって思った!あの子はやっぱり分かる子なんだね』とマネジャーさゆちゃんが言っていました、DAIKIくん☺︎ 自信持ってね。
少し離れたところから見守ってくれてたゴンちゃんとか、にこにこしながら歌を撮ってくれているさゆちゃんとか、近くを走り回って“演りたい音”を言わずとも叶えてくれるDAIKIくんとか。
安心して何かを任せられる仲間がいるってことがこんなに気持ちを支えてくれるもんかという学びがありました。
手探りな感じとちょっとした不安の中、心地よく、自分もその空間に癒されて。
焦ってる時はいつでも、“始めた時の気持ち”がどっか行っちゃってる時だから、それを思い出して。
歌が好きだから、歌う。
歌わずにはいられないから、歌う。
それがもし誰か一人にでも聴いてもらえるなら、外で歌ってみる。
初めての錦糸公園、メンバーみんなが気に入った場所。
おじいちゃんとか会社帰りのサラリーマンとか、学生さんとか、自転車を押したおばさんとか、散歩途中のわんちゃんとか、ちいちゃい子どもちゃんとそのパパや、ウォーキング途中の外国人の男性とか。
心なしか、いつもより穏やかな雰囲気の人たちが足を止めてくれたのは、本当にDAIKIくんのおかげでした☺︎
初こぢんまり公園ライブの終盤、マイクを置いてふと左を見ると、ごんちゃんとさゆちゃんの隣に素敵なジャケットを着てきらきら笑うゆきのちゃんがいた。
嬉しくて気づいた頃には彼女と抱き合っていて、いい路上ライブの締めくくりになった。安心した気持ちになった。
さあ、いよいよこの記事もそろそろおしまいです。
ドリカムでも歌って終わろうと演奏を始めると、最後の最後にとてもキュートな観客が来てくれました。
歌っている私に遠くから指をさしてニコーっと微笑んだあと、
まんまるの目をこちらに向けてやさしく笑っていてくれるから、もう私もDAIKIくんもこの子に向けて歌うしかなくなってしまいました。
これ、私のライブでは必ずある現象で、小さな子が、なぜかパパやママの元から歩いてきて近くに座って聴いてくれる。これが毎回の事だから、いつもさゆちゃんと不思議がってる。
かれらには一体、何がどう見えてるんだろうね、聴こえているんだろうね☺︎
本当にいい雰囲気の場所でした。
とっても好きな空間。
またやりたいな、錦糸公園。
チーム終焉、始めてまだ一ヶ月も経ってないけれど、ぼちぼちやれる範囲で、一旦このまますすんでいけたら。
今夜は動画企画をSNSチームに提案してみました。チームリーダーDAIKIくんを筆頭に、デザイナーhiroくんにも新しいLINEアイコンお願いしてます。
収録も楽しみ、アイコンの完成も待ち遠しいです。
以上、どっからどうみてもADなDAIKIくんと、初ソロライブレポでした!
次の活動からは、私たちを取り巻く面白い仲間たちの写真を私視点でたくさん撮り納めてみようと思います♪
【set list】
さよならの向う側/山口百恵
最後の雨/中西保志
言えないよ/郷ひろみ
Through the sky/倖田來未
Jewelry day/絢香
Take a Bow /Rihanna
未来予想図Ⅱ/DREAMS COME TRUE