20代後半に突入した私が選ぶ15本〜ドラマ編〜【後半】
独断と偏見で選ぶシリーズ最後の投稿です。
ドラマ編前半戦はこちら↓
□新井順子P×塚原あゆ子演出
⑨Nのために(2013/TBS)
青春の"エモ"を全て詰めこんだ作品。
毒親やDVなど、湊かなえ原作のテイストはそのままに随所に輝かしい日々とか自然の美しさをこんなに綺麗に映し出せるのはこのお2人のクオリティの高さが光る。連ドラの評価軸の1つとして「主題歌との親和性」があってかなり重要だと思うのだけど、本作主題歌の家入レオ『Silly』は1000000点叩き出していて、脚本×演出×演者×主題歌の4拍子揃ったとんでもない作品。
⑩着飾る恋には理由があって(2021/TBS)
正直言うとキラキラ系恋愛ドラマが好みでない。
この作品の情報解禁の時も「お呼ばれじゃない作品がまた来たぜ…」と斜に構えていたのを覚えている。蓋を開けてみればベスト15作に選ぶほどの傑作。
・川口春奈が恋愛一筋でなく、「仕事もするけど恋愛も」というスタンスなので応援したくなる
・川口春奈×横浜流星は価値観や考えの違いが多いが、その"違い"が過度でなく現実的で想像しやすい。
この2点がかなり大きいと思う。割とこれを踏まない恋愛ドラマが多いことよ…。ちなみに私のプロフィール写真はこの作品に出てくる犬であるコウジです!!
□その他連ドラ
⑪ブラッシュアップライフ(2023/日テレ)
みんな好きなやつ!!!(主語デカ)
1話目からリアタイしていたのですが、初回にして次週を切望したし、結果的に「来週楽しみ!!」は最終話まで続いたのだからすごい。
タイムリープものや雑談ドラマはこれまでも量産されてきたけど、お馴染みのテーマを面白く昇華するあたりさすがバカリズムとしか言いようがない。
"平成"描写が多い作品でノスタルジーもあったので、同時代を経験していない人たちが今後観た時にどう思うのかもすごく気になるところ。
⑫アンメット(2024/カンテレ)
「何も変わらない。今の君も、昔の君も。」
この美しいキャッチコピー通り、美しい作品。
『着飾る恋には理由があって』の項で記載した「仕事放り出して恋愛するドラマ」と同様に「医療しない医療ドラマ」も大の苦手で、「内科vs外科とか良いから早く治療せい!離脱!!」となってしまうのですが、恋愛×医療の本作はそんな危うさは全く無かった。設定や展開もそうだが、音声面でもノイズが少なくミニシアターで映画観ているような感覚に。若葉竜也が世間に見つかった作品として後世に語り継いでいきたい。
□深夜ドラマ
⑬お耳に合いましたら。(2021/テレ東)
私に深夜ドラマの面白さを教えてくれた傑作。
松屋、ドミノピザ、ドトール、ドムドムバーガーなどチェーン店のご飯(チェンメシ)を生きがいとする美園がポッドキャストを通じて魅力を訴求する話。テレ東のお家芸深夜の飯テロ番組であり、物語性も凝縮されていて1話30分とは思えない満腹感を得ることができる。ラジオ好きにとってはお楽しみな豪華ゲスト陣や跳ねるように踊り出すにしなが歌う主題歌「東京マーブル」など推しポイント多め!
⑭サ道(2021/テレ東)
サウナブームの火付け役となったドラマ・サ道
Season1や単発SPドラマも面白かったが、2021年夏に放送されたSeason2が特に良かった…!
コロナ禍の煽りをサウナ業界ももろに喰らったわけだが当時の空気感をしっかりドラマでも伝えていてまさにドキュメンタリー。サウナにいく約束をしていたが「発熱した」「会社から自粛要請が出た」などの理由でドタキャンになる描写は今思い出しても胸が苦しすぎる。ただ、悲観的になるだけでなく「制限なくサウナに入れる喜び」「誰かと集まって食事できる喜び」を優しく伝えてくれるので胸がじ〜〜んとくる。
⑮僕の姉ちゃん
姉・黒木華と弟・杉野遥亮のふたり暮らしの記録
弟 (何か話したげな表情)
姉 何かいいことあった?
弟 あ、分かる?いい感じの子がいるんだよね
姉 どんな感じ?
弟 こんな感じでさ〜脈ありだよね??
姉 弟よ、何も分かってないな
みたいなやり取りが延々とされるんですけど、伝わりますかねこの姉弟の間に流れる愛!!!
話したくてたまらない弟。ちゃんと聞いてあげる姉。嬉しそうに話しちゃう弟。嬉しそうに反論する姉。お互いへの信頼感や愛情がなければこのやり取りは成立しないてあろう…!「家族尊い」系の作品が嫌になるほど多いなか、日常の会話を黒木華杉野遥亮の姉弟ち背負わせるテレ東深夜ドラマ。やはり面構えが違いすぎる…。傑作です!
□おわりに
ここまで長文お読みいただきありがとうございました。拙い文章ですが、自分にとっての節目の年に記録を残しておきたいと思い執筆しました。
本当に素敵な作品に囲まれてきた25年間。
次の25年間は今までと変わらずドラマを全身で楽しむとともに、その魅力を発信することで少しでも多くの人が「思い出に残る作品」に出会えるようささやかながら尽力していきたいと思います!