ごきげん旅をしよう。〜起業&キャリアアッププロデューサー 貫井圭子さん〜
ご依頼者様と対談、そのストーリーや魅力、個性、感じたままにあなたを切り取り綴るshutter
今回ご紹介するのは、企業の人事畑での経験を背負って、起業&キャリアプロデューサー、つむぎ学講師として新たな道をこの数年でひらかれていった、貫井圭子(ぬくい けいこ)さんをご紹介します。
圭子さんとSNSで繋がったのは、昨年の秋。
ヒストリーライティングのご依頼をいただき、対談させていただきました。
秘書業務を経て、長らく企業の人事を経験された方。
長きに渡って上司のパワハラに耐え抜きながらも(なんと5年以上!)、
「企業の中にあっても、「一会社員」としてではなくたった一人の唯一の存在として見て、関わり、適材適所、最高のパフォーマンスでその人を生かすにはどうすることがいいのかを、考え提案するのが人事の仕事」と、尽力されてきた方です。
そんなことをおっしゃったのが印象的。
人のことを、本当によく見て、感じて、分析察知して、言動の後ろにある思いや意思を汲み取り、
「その人がもっとも活きるために必要なことは何か」ということを、ずっとお仕事を通して、高めてきた方です。
独身時代には、添乗員として旅行会社での勤務経験もおありで。
添乗員は、参加される方の旅が、安全に楽しく遂行されるように、準備して付き添う存在。
道すがらは一緒に行くけれど、「旅そのもの」はお客様次第。その準備をする、旗を持って大切な要所要所を伝えながら「こちらです〜♪行きましょう〜〜♪」とご案内することが、本当に本当に楽しかったと私に教えてくれました。
旦那様と出会った瞬間には「りんごーん♪♪」頭の中でウェディングベルがなったそうです。
そのベルの音を聞いて、「私、この人と結婚するんだ!」と直感、本当に結婚。そんなことがあるなんて。私のベルが鳴る時はくるのだろうか、と思わず思ってしまったことを正直にここに申し上げます。
そして、運命の旦那さまが勉強してるなら私も、と、難関とされる資格「社会保険労務士」を勉強して見事合格。
お子さんも授かり、子育てと仕事の両立に悩む時期がありながらも、ご自身の望むライフスタイルは何かを明確化、早期退職制度を利用して転職もされながら、望む働き方を手にしてきた人でもあり、確実にキャリアアップされてきた方です。
当時の圭子さんは、ご自身のストーリーをそれはそれは嬉しそうに楽しそうに、溢れる言葉のシャワーのように、話してくれました。
目の前のことにいつも全力投球し、その時間を楽しもうとする、健気な圭子さんが目に浮かぶよう。
与えられた場所で、精一杯、がんばる。関わる人、目の前の人に笑顔になって欲しいし、そのためにがんばれる私のことも、好きになってくれたら嬉しい。
素直で健気で、わんわん♪ってしっぽを可愛く振るわんこのよう。自分に与えられたことを受け取り、時に背負い、その道を進んでいく、そんな健気さ。
でも、その一方で、相反する圭子さんも。
お母様の過保護や過干渉に息苦しさを感じた時間は決して短くなく、上司とのパワハラに何故か5年以上も耐えた時間。(私なら絶対にやめていると思うほどの。)
目の前の仕事に一生懸命尽くしてきたその裏側で、その働きぶりは時にワーカーホリック気味で、ご自身を酷使していることに気づかず、入院したことも。
健気さと、自己酷使感の間で、それでも、日の当たる方を信じて生きて進んできた方なのだろうなと、そんなことを感じたのが、私から見た圭子さん、でもあります。
ポジティブに、与えられた環境や世界の中で、嫌なことではなく、自分に向けられた光を見て信じたい。良きことを見ることを忘れない。
世界は、人生は、楽しく光ある道のりならば、暗きを見て嘆くのではなく、光のために楽しんで笑って生きれる自分でいたい。
その一方で、どうして自分の心が時々辛くもなる。誰かの笑顔のために、笑顔でいようとするご自身と、その後ろにあるもの。その都度それを超えてきた時間。
そんな圭子さんが、ご自身が歩んできたその人生の道のりに深い納得と腑におちを得られたのが、つむぎ学との出会いでした。
算命学を元に生み出されたつむぎ学は、生年月日からその人が持って生まれた個性や特性が、つむぎ図になって割り出され、それを元に、鑑定をするもの。
四柱推命とも似ていますが、算命学から学派として分かれたものの一つのようです。
あらゆる個性や特質が、たった2文字の言葉9つで並べられたつむぎ図。
そこには、持って生まれた「使命」や「強み」「どうしたら私が活かされるのか」「どんな流れの中で生きるのか」それが全て表されていた。
その言葉たちから表現される個性を知ったときに、今まで歩んできた人生の道には、何一つ無駄なものはなく、全てが必要な体験であり経験で、私を私たらしめるものであったし、そこには寸分の狂いもなかったということが、わかってしまった。
私は私でよかった
私の人生すべてこそが、私にとっての最大の価値であり意味だった。
つむぎ図は、それを教えてくれるための、まるで人生地図のような、旅のしおりの一冊のよう。
無駄なことなんて何一つなく、大変だと思うことでさえも、大切で必要な体験だった。
「紡ぐ」とは、綿や絹を撚り合わせて糸にしてゆくこと。
まさに、つむぎ図によって、これまで人生に起きたこと、その点が繋がり線になり、紡がれて糸となり、「私という人生がどんな柄の布を織りなしていくのか」それが見えたようだった。
それを身をもって体感したことで、このつむぎ図があることが、多くの人にとってからならず役に立つものであると確信。
2019年、フリーランスとして独立を決意、つむぎ図とともに、人生のその道のりを、楽しく進んでいきたい人にとっての、添乗員・・・ライフコンダクターのような存在になっていきたい、その準備を重ね進まれている時に、私は圭子さんと出会い、さまざまなお話を聞かせていただいたのでした。
それが、昨年、2020年10月のこと。
これからの肩書き、コンセプトやビジョンをどうするか、またご自身として何を伝えていくのか、そんなことをもう一度整理してHPを制作、新たなるスタートを切ろうとされていた時ながら、その言語化に悩まれ、なかなか決まらないご様子だった当時。
当初の肩書きだった「行動分析鑑定士」という言葉も、なんだか硬くてしっくりこない。
独立起業して、つむぎ学とともにお客様の個性や素質を生かし生きていくためのガイドのような存在になりたい、その思いはありながらも、決定打になる言葉に出会えない
そんな時だったのかも、しれません。
折に触れて感じていることをメッセンジャーでやりとりしながら、時には新たな肩書き候補も挙がるも、決まらず。
いつ、shutterの記事をお渡しできるかなと、機を計っていたのですが、そうこうしているうちに、私もタイミングがわからなくなり。苦笑
右往左往の、そんな時期なのかな。
来るもの拒まず、去るもの追わずの私は、圭子さんの様子が気になりつつも、今はいろんなものの中で揺蕩う時期なのかもしれないな、と、その動向を静観する方向へ。
その間、色々な人や環境に出会いながら、ご自身をアップデートされていく圭子さん。
いわばそれは・・・・・
フリーランスとして自分らしく働いていくための、環境と自分探しの冒険、とも言えるもの。
SNSで繋がった当初の2020年8月の圭子さん。
初めての対談の日。
人と出会えること、話せることが嬉しくて仕方ないご様子。この時の圭子さんはいつも見えないしっぽをふりふりしているみたい、でした。(あまりのごきげんわんわんぶりに、ちょっと私は押され気味な瞬間も実はあったりして。笑)
2021年年明け。
未来インタビューなるものを受けて、未来のご自身がどんな姿になっているのかも、描かれた頃。
2021年2月。
HP制作中で肩書きやコンセプトに悩まれていた頃、この言葉や色使いも好きなんです、といただいたバナー写真。
2021年2月の打ち合わせにて筆者撮影。
この頃から纏う雰囲気に変化が。
初めて会った頃の、見えないしっぽをふりふりしている、元気なわんこ感が随分と減って、、、、ご自身に軸が定まってきたというか。
「少しずつ、何かが明らかに、確信になってきたのかな。」そんなことを感じた時。
そしてこの時に仰ったこと。
この言葉を聞けたのが、なんだか、嬉しかったのを覚えています。
何のために生きるかって、つい、大義名分やもっともらしい理由、「誰かにとっての正当性」をつい考えたりするけれど、このことを話してくれた圭子さんの笑顔は、とてもするりとしていて、嬉しそうだったから。
いろんな右往左往をされているのかもしれないその中で、「私の喜びから生きること」「私の人生で、大切なものたち」をさらに確実に確かめられた圭子さんを感じたような、そんな気がしたのでした。
時を前後して、SNSに上がった、ホワイトKEIKOとブラックKEIKO。
いろんな人との関わりの中で、いろんな時間を過ごしながら、その都度ご自身を感じて向き合われながら、「私はどうしたいのか」その道を確かめてらっしゃるのかな。
いろんな圭子さん、いろんな彩、そこにあるコントラスト。
時々やりとりするメッセンジャーでは、出会いも広がり、SNSの中に限られてない人との繋がりの中で、新たな活躍の場やきっかけも模索しているご様子。
このshutterは、お渡しまでの納期が(今年は)おまかせとなっており、お互いの生きている時間の流れの中で「そろそろかな」と思った時に書いてお渡しをしています。
私のところでたくさんのことをお話ししてくださり、そこから、さらに外の世界にでて、いろんな界隈に飛び立っていかれた圭子さん。
そのうち舞い戻ってくるかな・・・そんなことを思いながら待っていたら、なんと記事の公開が今日(2021年12月)になりました。苦笑
対談からお渡しにかかった期間は、shutterの中ではおそらく最長記録。
でも、これが私と圭子さんにとっての、ベストタイミングだったような気がします。
そうして、最後にいただいた圭子さんのお写真が、こちらでした。
肩の力が、抜けた感じ。定点の圭子さんの温度のよう、というか。そんな安定感を感じた一枚。
久々にお話しした圭子さんは、やわらかながらも、落ち着いた着地感があって。
「冒険旅行から帰ってきました。」と笑
このshutterを締める、最後のやりとりです。
長らく企業にお勤めされ、人事畑でその実力、キャリアを重ねてこられた圭子さん。
独立起業されたものの、やはりどこかで会社員時代の「給与や評価で自分の価値を測る」ことを心の拠り所にされていたところがあったようです。
フリーランスには、それがない。
だからこそ、自分で自分の価値を見つけ、高めなければいけないし、それは、どこにあって、どうしたら身につくのだろうかと、探していたのだと。
自らの外の世界で。
フリーランスになるという新しい初めての世界。
当初はそれが楽しくて嬉しくて、興味津々。
いろんな人に、世界に出会いたくて、いろんな新たなドアを開けては覗き込み、いろんなものを見聞きして
何が私に必要なんだろう、私の価値になるんだろうと、出会い学んで取り入れて、を繰り返していたのが、これまでの時間だった、と、今ならわかるそうです。
楽しく興味津々でやっていたことのはずが、「自分の価値探し」「それを見つけなければ」になり、あれもこれもと取り入れては自分らしさを出そうとしたら
いつの間にか
絵の具の色を混ぜすぎて真っ黒になってしまうように
自分というもの、その良さや価値がわからなくなってきてしまった。
自分を、その生かし方を、いろんな環境、いろんな人に出会い、その中で味わう体験と体感を通して、戻ってきた着地点は、やっぱり。
つむぎ図とともにある圭子さんだったようです。
そして
これこそが、私が私として、いちばん自分らしく在れるための、原点だった。
価値ある人になるために
誰かに好かれる人になるために
フリーランスとして個を確立するために
何かを身につけたり、できるようになることよりも
自分がご機嫌であること。
歓び楽しんで笑顔で生きていることができれば
それが幸せな個性となり、勝手に周りは元気になったり、幸せになったり、喜んでくれる。
もう、余計な何かを取り込むことも
誰かに、取り入ることも、しなくていい。
頑張ってなんとかやってきたことも、できなくても、大丈夫。
私が自分をご機嫌に、笑顔にするために
毎日、この一瞬を生きていい
それは
ウキウキ心と体が飛び跳ね
ジャンプするようなワクワクな好き、ではなくとも
なんなく楽々するすると
ただただ、違和感なく心地よくできることをすること
つまりは
私というこの命が授かり持って生まれたものたちこそが
今日と言う日の私の心の安寧と心地よさ、ご機嫌をつくってくれるし
私は今この私ができること、やりたいことをしていれば、
もうじゅうぶんだということ。
自分が心地よい環境に身を置いて、心地よくできることをただただ選ぶ。
一見それは地味なようで、
心のうちで満たされていくものが深く大きい、滋味な日々。
そんな心地よいご機嫌な毎日をスタンダードにしていきたい。
私が心地よいことをする。そして、ご機嫌であればいい。
それが私を最も生かしてくれることになる。
なぁ〜んだ、あれもこれもって探してきたけど
結局、そこでよかったんだ
探していた自分、その最たる価値は、シンプルで、
無理に頑張らなくても、今もうここにあるものだった。
幸せの青い鳥、まさにそれだった。
原点回帰。
そしてそれこそは
圭子さんのつむぎ図そのもの。
だからこそ。
これからも、伝えていきたい。
あなたが授かり持って生まれたもの
それがもう、あなたに、あるから。
それがあれば、もうじゅうぶん。
あなたがあなたをご機嫌にするために
もう今もできてること
心地よいこと、好きなことを存分にすればいい。
あれもこれもと、取り入れなくても、大丈夫。
あなたは、ただただ、あなたであればいい。
あの、楽しかった添乗員の時のように
誰もがこの人生を楽しく生き抜くため、
授かったものたちを、紐解き、使いこなせるようにお伝えすること。
そう、人生のツアーコンダクターのように。
それが私の楽しみであり、喜び。
美味しいものをいただく喜びも。
私は私の原点を、忘れない。
フリーランスになり、自分らしさ、その価値を探していた圭子さんは、授かり自分の中にあった「私らしさ」「私の幸せ、その価値」に、戻ってきて。
ご自身の人生ツアーも、また新たな旅程が始まりそうです。
これまで経験してきたこと全てを糧にしながら
起業&キャリアアッププロデューサーとして、
つむぎ学講師として、
現在では経営者の方々にもこのサービスをお届けしているのだとか。
これからもますますとその世界に羽ばたかれることを、何より祈念しています。
私は私の原点を、忘れない。
それこそが、私を生かすもの。
私をご機嫌にすること
心地よく、いさせてあげること。
楽しく、美味しく。心から、喜び笑える日々を。
圭子さん、この度は、本当にありがとうございました。
圭子さんのオフィシャルサイト