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縁側 Interviews 〜安達 由香さん〜
岐阜県で新田純子さんが主宰している縁側スペースneiro
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ここでは半年間にわたって、自分の心と向き合い、本音で、愛から生きる私になることを取り戻す講座「セルフチューニング実践講座」が行われています。
日本の女性は、やっぱりどうして、忙しい。やるべきことはまだまだたくさんあるし、子育ても家事もしながら仕事ともなれば、その忙しさはさらに増し、そんな日常でつい私たちは、自分の役割や、すべきことに心も思考も奪われ、いつも誰かや何かを気にしては、気づけばいつの間にか「私って本当はどんなふうに生きたかったんだろう」そんな気持ちになることも、少なくありません。
なんだか自分自身との一致感がなくて、ズレた感じ。
世界がぼやけているような、曖昧さ。
日々の歯車が、なぜか噛み合わない。
私は、私の心は、本音は、どこにあるの??
自分を、その心を、本音を、取り戻したい。
私が私の今日を生きている、そんな実感を、取り戻したい。
そんな時に出会うのが、縁側であり、セルフチューニング実践講座なのかもしれません。
半年の実践講座を受けた人たちは、どんな道をたどったのか。そのストーリーを連載でご紹介します。
VOL.1 高瀬真生さんのストーリーはこちらから
VOL.2 神吉絵美さんのストーリーはこちらから
VOL.3 瀧口奈々さんのストーリーはこちらから
本日は4人目のご紹介。
東京都で、できるチャンスを潰さない ゼロスタート初心者さんが 自分のゴールを目指す【洋裁研究所】を主宰する安達由香さんです。
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オンラインで行われたインタビュー。画面越しに初めてお会いした由香さんから語られた最初のお話は
「小さい頃は実は宙を浮いてた」という話。
手を一生懸命バタバタさせると、体が宙に浮くの。気を抜くと、地面に足が着きそうになっちゃうから、また一生懸命バタバタさせるとね、かろうじて浮くって感じ。
それを教えてくれる表情と、伝わってくるその雰囲気が、あまりにピュアでなんの曇りもない無邪気無垢さに溢れているので、これはきっと本当だったんだと、思ってしまうのは、わたしだけではないはずです。
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子ども心って、きっとそういう純真無垢さそのもので、だからこそ、純心が叶う世界に私たちはいたはずなのに、いつからその、ありのままの無垢な心を忘れてしまうのでしょうか。
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東京都で、初心者さんむけの洋裁教室と販売を10年にわたって続けてこられた由香さん。
生徒さんが作りたいものを、1日のレッスンで作れるように、由香さんがある程度準備して生徒さんを迎え、一緒に作り仕上げるスタイル。
1レッスンで「できた!」の体感を感じてもらいながら、洋裁の楽しさを伝える、そんな時間。
10年続けた先のある時、気づけば、「初心者向け」と謳っているはずの教室の生徒さんはリピーターばかり。
生徒さんの腕も作るもののレベルも上がり、1日でできた!にするためには、由香さんがかなり事前準備をしておかなければいけない状態に。
人の流れがなくなり、孤島のようになった洋裁教室、生徒さんのための準備に追われるご自身。レッスンでは生徒さんは手慣れた様子でサクサク楽々と手を進め、特段質問もなく、できた!と帰っていく。
わたし、何やってるんだろう。
好きで始めたはずの洋裁教室が、つまらない。
新規のお客様もこない。
・・・・・これは、まずい。
そう思った時に出会ったのが、縁側代表の新田純子さんも出られた、村本彩さんによるナチュラルブランディングの講座。
ここで由香さんが出会うのは
自分の気持ちを考え、そしてお客様の気持ちを考えること。
ところが、これが由香さんには難しかった。
自分の気持ちを考えていてもお客様の気持ちが混ざってしまうし
お客様の気持ちを考えてみると自分の気持ちにもなる。
何が誰の気持ちなのか、ぐちゃぐちゃになってしまって、どうしていいかわからない。
そんな時、ナチュラルブランディングのライブ配信で出会ったのが、縁側代表の新田純子さん、でした。
当時のそれは連続ライブ配信だったようで、それまでの出演者さんはどこか「キラキラ」していたけれど、純子さんは煌びやかな空気はなくて、「ふつー」なのが、よかった、と。
そして、その純子さんがライブ配信の中で
「心と頭のチューニング♪」
そう言ったポーズが目と心に止まり、あ、これだ、と思った、その直感のままに勢いで縁側のラインに登録。そうして参加したのがセルフチューニング実践講座、だったそう。
これまで5人の方にわたしはインタビューをしてきましたが、とても不思議なのは、決して安い講座ではないのに、多くの方がそこに参加する「明確な目的や期待」を持っていないのです。
なんか・・・
気になって・・・
これだっていう感じがして・・・
そんな言葉ばかり。
由香さんもそう答えたお一人。
何かを期待してたわけじゃないし、うーん、なんだろう。そんなの考えてたら飛び込めないじゃない、だから勢いよ。
そう、おっしゃる。でもそれは決して、一か八かの危険な賭け、という感じでもなく、心が「これだ。」と確かに感じてしまうもの。
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その心に従った先で体験した、縁側、セルフチューニング実践講座で、一体何が起きたのか。
純子さんには、これまでのご自身のことを「ずっと逃げてきた」とおっしゃったという由香さん。
縁側に出会う前は、実は結構毒舌なところもあり、相手にビシッと投げつけた言葉が「あ、まずかったな。」ということもあれば、「いえいえ、わたしはわかりません。」と引っ込んでしまうこともあり。だから、ご自身のコミュニケーションが好きではなかった。
それまでの人生を振り返っても
本音を差し出し合い、誰かと向き合って関わりあうことをしてこなかった。
過去にこの体はもう戻れないけれど、縁側、セルフチューニングとの出会いによって、これまで逃げてきたいろんなもの、ご自身の気持ちたちとも向き合い、「自分の本音から逃げない」「感じてしまった違和感を見逃さず、伝える」それを実践されたそう。
そう、自分に決着をつける、とも言えるものだったのかも知れません。
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わたしはセルフチューニング実践講座に参加したことはないので、その実際を体験していませんが、皆さんのお話を聞くに・・・・
自分の心というものとの向き合い方を学び、あとはそれをひたすら「日々の日常の中で実践していく」そうです。
ご自分が感じたこと、本当の気持ち、やりたいことしたくないこと、感じた違和感、それを、
これまでだったら、スッと閉じ込めて愛想笑いをしていたこと、グッと我慢して飲み込んだこと、見て見ぬふりをしてきた違和感
そう言ったものを見逃すことなく、相手に「七並べのトランプを並べるように、相手にその本音をそっと差し出す」ということを、逃げることなくしていく6ヶ月。
それを純子さんは「バッターボックスに立つ」と表現されます。
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学びに逃げない、そして、ブルペンの素振り(練習)だけしててもダメ。実践。実践あるのみ。日々の中で、誰かとの関わりで、本音を差し出す、その挑戦、体験と体感を、重ねていく。
でも、実はそれが怖い。
今まで本音を言わずにやり過ごしてきた人
周りの反応を気にしてばかりだった人ほど
誰かに(否定されるかもしれない、責められるかもしれないという想像・妄想を抱きながら)本音を差し出すなんて、怖すぎる、
だから、素振りばかりついしてしまいがちになることも、多い中。
バッターボックスに立たないで、ブルペンにしかいないって、なんか、寂しいじゃない?
バッターボックスに立たせてもらえるって、ありがたいのよ。
(本音を伝えるのは)3回目までは怖いけど、4回目からは、大丈夫ね。
色々やってみるけど、わたしが(体験から)一番学ばせてもらってるのよ。
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さらりと言う。
その口調は、どこまでも軽やかで、あぁなんて純真な方なのだろうと、思わずわたしは思ってしまいます。
純真無垢で素直。
だからこそ、人の気持ちもご自分の気持ちもわからなくなるほどに、いろんな気持ちをご自身の中に取り込んでわからなくなっていたのかもしれないけれど
縁側のセルフチューニング実践講座で、きっとご自身の本音の聞き届け方、伝え方を、ひたすら実践することで心身に染み込ませ、誰のものでもないわたしの気持ちから生きることを、奪還されたのではないか、そんな気がします。
自分と一致してるとか、よくわからないけれど、思ったままにやっていいんだな、って思った。
とにかく感覚派らしい由香さん。過ぎたこと、特に「決着がついたこと」はすっかり忘れてしまう。
だからこそ、インタビューをしていても
うーん、どうだったかなぁ・・・
そうねぇ〜〜〜〜
そんな言葉が多いのだけれど、それはけっして悪いことではきっとなくて、
自分の中に湧いてきた気持ちを、その都度外に出して、表現して、実践し、思いを消化し、昇華させてきたからこそ、なのだろうと推測します。
自分の本音を押し込んで、周りの調和を優先して生きるのではなく、自分自身の心のままに生きていい、湧いてきた思いのままに、やっていい、感じたことは、伝えていい。
それができるようになったからこそ、毎日毎日、思いや心は成仏されて、そうしてまた新たなる心の動きのままに生きる、明日と言う今日を迎える。
だから「つまらないと思うことがなくなった」そう。
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生徒さんのために事前の準備に時間を費やしては、なんだかつまらない・・そう思っていた、由香さんの今は。
奇しくもコロナ禍によって対面でのレッスンができなくなり、生徒さんの入れ替えが起こり、レッスンもオンライン化。
10年、初心者さんのための洋裁教室を続け、縁側に出会った今は
ぐるっと回って、また、原点回帰。
洋裁が楽しい、それを伝えるために、これからは
自らの気持ちを抑えた調和を作るのではなく
ご自身の気持ちから湧いてきたものとともに生きる日々、そうして育てていく、洋裁教室の新たなる始まり。
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多分、これからの10年が、洋裁教室としての最後の10年になると思う
そうおっしゃった、由香さん。
ご両親もご高齢となり、おそらくこの教室を続けられるのも、あと10年だろうなという予感。
だから、これは、終わりのための始まり。これからの新たなる10年は、惰性で同じようなことを繰り返すのではなく、心から湧き上がるものとともに生き、
ぱっぱぱ〜〜〜ん♪
そんな気持ちで、終えたい。
現在は、朝ランニングもされていて、毎朝、体の調子から心の調子もわかるのだとか。
今、考えたい時なのか、考えたくないのか。どうしたいのか。
自分の気持ちも、人の気持ちも、ごちゃごちゃになってわからなくなっちゃって。
そう言っていた由香さんは、今はもう、ご自分の気持ちのままに、自分の心の純度のままに、生きています。
前は、操り人形みたいだった。糸に忙しく操られて、かしゃかしゃかしゃかしゃ忙しく動いてたけど、今はもうその糸は切れたね。
自分で、動く。
自分で、決める。
自分が感じたままに、そのままに。
自由に、軽やかに、純度高く。
思った時に思ったように。
そんな感じなのが、由香さんな気がします。
純真無垢だからこそ、染まりやすい。
誰かや何かの気持ちが自分の中にするりと入って誰のものかわからなくなる
そんなこともあるのかもしれません。
セルフチューニング実践講座を通して、心というものの感じ方、表現の仕方、自分と他者の分離、その実践を経て
純粋無垢なる自分、その心の純度のままに生きることを体得されただろう由香さん。
自分が一致してるかどうかとか
どれがほんとか嘘かとか
そう言うことを考えるより
もう、自分でいる。
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わたしは、わたしの感覚に夢中。
そんな言葉がとっても似合う気がしたのでした。
きっと由香さんは、この記事も
ふ〜ん、そっか〜
こんなふうに書いてくれたのね。へー。
と、言ってくれそうな、気がします。
由香さん、ありがとうございました。
縁側インタビュー5人目の方は、こちらからどうぞ。
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