合コン新役職 幻のシックスマン
幻のシックスマン
友人に誘われた合コン……今回の合コンは女性陣が20代後半で
経済力の無い僕には勝ち目はないです。
そう、そもそも僕の役目は影となり他のメンバーに光を当てること。
男性陣のメンバーは28年間恋人いないA君。
チョコをもらったことがないB君。つい最近、彼女をねとられたC君。
という、奇跡の世代が集まりました。
自分たちのことは、自分たちが一番わかっています。 僕たちのルックスでは女性陣を納得させるのは用意ではない。
ここからが、僕の仕事です。
僕は合コンの席上で真ん中に座らせました。 他の男性陣が大人っぽい(老けた)風貌に対し
僕が子供っぽい風貌なので僕以外のメンバー知性的に見える
ミスディレクションを発生させます。
そう、僕こそがあの幻の合コン引き立て役「幻のシックスマン」なのです。
幻のシックスマンは多忙で、苦しい仕事です。
決してイケメンでもなく、トークもうまくない人に 突然「急に、なんか面白いことをしろよ〜」と殺意を感じるほどの 無茶ぶりを引き受け、あえて死にたくなるほど滑ります。
しかし、これは作戦です。僕が死にたくなるほど滑ることで、 注目を集め、他のメンバーがしゃべる内容のハードルを下げる。
ミスディレクション・オーバーフローを引き起こすことが目的です。
でも現実は甘くありません。
そこまでしても、一人も連絡交換できなかった・・・
現実は甘くない。がんばれ、幻のシックスマン。