100人Zoom-36人目…ちばなつきさん-
ジェンダー差別、女性の地位向上、産休育休、LGBT-Q。
今では小学校から学ぶし、大学でも扱われる重要な問題。
企業なんかでもこれらのワードは重要視されるようになってきた。
だから今の若い世代は絶対に触れたことのある内容だし、意識せざるを得ない世の中になってきている。
それでも、「説明してよ」って言われるとはっきり言えないし、結局のところ何かわからない。
実際に学んでもなんか遠いところにある存在。
実感がわかない。
大事なのはわかるけど、どうアプローチできるかはわからない。
LGBT-Qっていうけど、いざ目の前の人の見た目が男の子で、その人が男の子を好きだったら、「えっ?あぁ。そうなんだ。」ってやっぱりなっちゃう。すんなり受け入れられない。
僕の中ではそんな感じです。きっとみんなもそんな感じじゃないかな。
でも自分の隣の人がその可能性もあるわけで。知らないうちに差別的な発言してるかも。
・・・
なつきさんはいわゆる「理系女子」って世間では呼ばれる大学生。将来は土木関係の仕事をして、防災に関して貢献していきたい。そんな思いを持っています。
彼女の学部の中では8割が男子。だからやっぱり「理系女子」って枠になる。でも彼女は「理系女子」って呼ばれるのがあんまりいい気がしない。
確かに。だって「理系男子」ってわざわざ言わないし、そもそも○○女子とか○○男子っていうのが一般的な女子・男子の枠組みから差別的に捉えてるってイメージもつく。
彼女が「あんまり好きじゃないんだよね、その呼び方。」って学部の男子に言うと、「悪い意味はないじゃん。」と返ってくる。
なるほど。やっぱり直接的でなくても差別的な発言っていうのは無意識のうちに放ってしまっている言葉なんだなぁと思いました。
彼女はそこに気づく人が増えるように、知らない人を知っている人にするために、ジェンダーに関して発信・活動しています。
最終的には、「男子が○○、女子が○○、とかじゃなく、その人自身がその人として自由に選択できるようにしていきたい。」そんな思いがあります。
彼女の今の活動のテーマは「ジェンダー×ファッション」
ただジェンダーについて叫ぶんじゃなくて、僕らと馴染みのある分野と掛け合わせて考える。そうすることでファッションに興味がある人に響くし、ジェンダーがよりとっつきやすいテーマになる。
そんな工夫を凝らしながら活動しています。
僕もジェンダー×スポーツとかでやってみよっかな。
・・・
僕の周りにこういう活動をしている人がいないんで、こんな質問もしてみました。
「結婚、出産、子育て。その辺の『女性に関わること』についてなにか思ううことはある?」
結構ふんわりした質問だったけど、答えてくれました。笑
子育てって男性も積極的に関わることできるけど、やっぱり母親よね。結局母乳を上げるのも女性だし。だから産休育休は取る。やっぱりそのお休みの後に帰ってこれる社会かどうかっていうのが大事よねーーーと。
そこに尽きますね。そこが当たり前にならないとどうにもこうにも始まらないなーと思いました。
あと、彼女が使ったワードで印象的だったのは「育児はキャリアの一段階」というワードです。育児と仕事を別々に考えるんじゃなくて、育児は女性にとって大事なキャリアの1つだよっていう考え方。これにはものすごくしっくりきた。
で、そのあと彼女と話になったのが「休む」ということに関しての日本人の意識。
日本人はめちゃくちゃ真面目で、その真面目さ故の「休まない精神」で爆発的に経済発展遂げてきたわけですが、それはもう令和では通用しなくなりました。
学校の授業でも休んだらそれなりのペナルティ。
部活を休むのも気が引ける。ケガで休もうものならもっと休みにくい。
未だにある皆勤賞っていう謎の賞。
学校教育で植え付けられた「休むことへのネガティブイメージ」が今の社会の生きづらさを作り出してない?ってことです。
サボるとは違う。でも休むべきとこを理解できない日本人だから育休産休が全然容認されない。制度があっても制度を使う側の人たちの理解がなければそんなのただの逃げの枠組み。
それが過労死とかにも繋がるんでしょう。
要は日本人が「休み下手」なのかなって。
休まないことの大切さ、出席し続ける義務感を小さいころから教えられてるから、休もうとしても休めない休ませてくれない。
ジェンダーの問題は教育から変えていける。もっとたくさんの人が考えていかないといけない話題だと思いました。
これからもっともっとジェンダーについての知見を広めていこうと思います。まずは知ることから。
ありがとう。