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まるみデザインファーム3周年インフォグラフィックを作った話

10月2日に3周年を迎えた、まるみデザインファームのインフォグラフィックを自主制作しました。

まるみデザインファーム3周年インフォグラフィック

制作の経緯

今年の始め頃

ポートフォリオを更新しようと思い、振り返りをしていたところ「情報を整理して、イラストや図で分かりやすくする」お仕事が、自分にとって楽しくて得意かもしれないことに気づきました。

「これをお仕事にするには、どんな方向に進めば良いかな…?!」

自分で調べつつも、事あるごとに周りの先輩デザイナーさんに聞いてみました。

そこで出てきたキーワードは、こんな感じでした。

  • 図解

  • スライド制作

  • インフォグラフィック

  • グラフィックレコーディング

その中で、私が特に気になったのがインフォグラフィックでした。昔から、社会科の教科書に載っているイラスト付きのグラフや施設ガイドマップ、俯瞰して世界観が描かれたイラストなどを眺めるのが好きだったことを思い出しました。

3月

インフォグラフィックが気になり出したところで、タイミング良く『インフォグラフィック制作ガイド』が発売されたので読んでみました。

制作プロセスが詳しく書かれていたので、実際に作ってみたくなってきました。

5月

これまた運良く『インフォグラフィック制作ガイド』刊行トークイベントが開催されることを知り、産後初めて平日夜のイベントに参加しました。

トークイベントの様子

著者の櫻田潤さんがインスピレーションを受けた書籍を紹介してくださったり、本では表現できない空気感を感じ取れて、とても貴重な経験をしました。

中でも、櫻田潤さんがインフォグラフィックを作る際に気をつけていることの

  • 自分くらいしかやらないか

  • 演じてないか(無理やり良いことを言おうとしていないか)

という言葉がズシンと心に残り、自分だったら何のインフォグラフィックを作るのだろうと、グルグル考えながら帰宅しました。

夏頃

「まるみデザインファームのインフォグラフィックを作ったらいいかも!」と思いつきました。

まるみデザインファームは情報量や突発的に発生するイベントが非常に多く、運営者さえも全体像を把握しきれていないことは有名でした。

しかも、秋には3周年を迎えます。記念的なことにインフォグラフィックはよく使用されるし、それに合わせて発表したらぴったり!と一人ニヤニヤしました。

思いついてすぐに、まるみさんに相談すると、二つ返事でOKをいただけました。面白そうなこと大歓迎!な、まるみデザインファームの土壌にはいつも感謝しています。(みんなもやってみたいこと、まるみさんに気軽に相談してみるといいよ!)

『インフォグラフィック制作ガイド』を参考に、企画を立てました。

インフォグラフィックの軸がズレないように企画を立てた

予想通り…いや、思ったよりも大変

集まらないデータ

夏はお仕事が忙しかったので、8月の終わりにやっと着手しました。データは主に、まるみデザインファームの入会時アンケートを元にしようと考えていたのでスムーズに終わると思っていました。しかし、データを集めるところから始めた「イベントマトリクス図」が難航しました。

「イベントマトリクス図」は、まるみデザインファームで過去に開催されたイベントを「にぎやか・和やか・小規模・大規模」の軸でマトリクス図にしたものです。

イベントマトリクス図

私は全てのイベントに参加したことがある訳ではないので、まるみデザインファームのみんなに、参加したことがあるイベントの記入協力を呼びかけました。

しかし、なかなか記入が増えません。

「小規模・大規模の人数を具体的にしないと記入を迷うかも?」とまるみさんにアドバイスをいただいてから再度呼びかけしてみると、みんなが協力してくださいました。人に動いてもらうための呼びかけ方って、とても難しいなと実感しました。

Figma上でみんなに記入してもらったイベントマトリクス図

あと、コミュニティのアクティブ率をSlackからピックアップしたかったのですが、Slackの不具合でできませんでした。データ収集はもっと早く動いておくべきだったなと後悔しました。(まるみデザインファームが活発なコミュニティである証拠を出したかったです)

いきなり応用をやってしまった

レイアウト設計を始めてから思い知ったのですが、自分のやろうとしていることは複数のグラフを詰め込んだ「応用」だと気づきました。

先人が作った壮大で美麗なインフォグラフィックを見すぎたせいで、それを目指してしまったのですが、初心者は1グラフ1枚画像にしておけば良かった〜と後悔しました。

見ているだけで楽しい、大好きなデザイン本

ですが、「仕事にしたいことがあったら、まずは自主制作をやってみると良い」というのを先輩デザイナーさんの脳内で見たので、頑張ってそのままやってみることにしました。(まるみデザインファームでは、Slackに自由に「脳内」という個人チャンネルを作成することができ、先輩デザイナーさんの思考の垂れ流しを無料で覗くことができたり、年数の近いデザイナーの日々の悩みを垣間見ることができたりします)

タイトルが決まらない

物事の名前を決めるのが、私は苦手です。あまりにも悩みすぎて、脳内で助けを求めました。面白がって一緒に考えてくださる優しい方々のおかげで、今のタイトルに落ち着きました。(まるみデザインファームはそれぞれの得意分野で、自然に共創が始まるのが素敵なところです)

インフォグラフィックのタイトル部分

迷走するデザイン

自主制作ではありますが、コミュニティ運営者のまるみさんを仮クライアントとして、確認してもらいながら制作しました。

初稿を提出したところ、こんな指摘をいただきました。

  • グラフに装飾を加えすぎて見づらい

  • 「色数を抑える」に囚われすぎてしまい、まるみデザインファームのにぎやか・ごちゃごちゃ・楽しげ感が表現できていない

  • 「ファーム」といっても農場ではないので、あまり農場イメージに囚われすぎない

指摘を受けたことはごもっともすぎて、ぐうの音も出ません。グラフィックを盛りすぎて、情報が伝わらないインフォグラフィックでは意味がありません。そして、まるみデザインファームのことをわかった気になっていたけれど、まだまだ解像度が低いかもしれないと反省しました。YouTube配信や過去に発行された冊子『まるみデザインファームについての本』を漁り、イメージを再確認しました。

いよいよ10月2日…だけど

創立日には発表できず

ブラッシュアップを重ね、何とか10月2日の創立日に間に合わせようと奮闘しましたが、不運が重なり、当日には発表できませんでした。

これが本当のクライアントワークだったら…と思うと、ゾッとしました。インフォグラフィックはプロセスがたくさんあり、各所で時間を要するので、たっぷりの納期が無いと危険!と身に沁みました。

遅れるならクオリティを上げたい

創立日に発表するという目標を見失ってしまい、しばし燃え尽きましたが、10月中に発表できればOK!と再目標を決め、イラストを全部オリジナルで描くことに決めました。お仕事の合間にコツコツとイラストを描いていきました。

まるみデザインファームの誰かがモデルになっているとか、いないとか。

まるみデザインファーム内で先行公開

まず、まるみデザインファームのみんなに見てもらいました。
ソースの書き方などにアドバイスをいただき、さらにブラッシュアップしました。

そして、SNSに公開

長らく発信していないXとInstagramに投稿

「自分の制作物を公に発表する」が裏テーマでもあったので、ドキドキしながらインフォグラフィックを投稿しました。SNS怖いな…つらいな…となって、すぐにSNSから足が遠のいてしまうのですが、これからは日頃からもっと気軽に自主制作を発表していけたらなと思いました。

インフォグラフィックのパワー!!

Xはほぼ見る専門なので、フォロワー数200台の弱小アカウントです。しかし、驚くことにXで4000超えのインプレッションを達成しました。(インプレッション数の目安はフォロワー数の2~3倍だと言われています)

インフォグラフィックは情緒に訴えかけると言われていますが、本当でした。あんまり興味がない分野だったとしても、ビジュアルが気になって見てしまう…インフォグラフィックにはそんなパワーがあるのです。

「このカラフルで楽しげな画像はなんだろう?」
「ふーん、まるみデザインファームってこんな感じなのね」

と、たくさんの人が見たかもしれないことが分かったのは、とても感慨深いことでした。また、まるみさん経由でインフォグラフィックの評判を教えていただいたことも嬉しかったです。

やっぱり、実際やってみて良かった!

予期せぬハプニングなど色々ありましたが、みなさまに助けていただきながら完成させることができ、本当に良かったです。

是非みんなもやってみたいお仕事があったら、まるみデザインファームを巻き込んで自主制作をやってみるのはとってもオススメですよ。

最後に

こちらのnoteは、まるみデザインファームのアドベントカレンダーSide:Bに参加しています。

今年は欲張りに、Side:AとBの両方でnoteを書かせていただきました。来年はもっとたくさんの方に参加していただき、パーソナルなnoteを読めたら嬉しいなと思いました。

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