20200421_ようやく読了『木村政彦 外伝』
増田俊也『木村政彦 外伝』を、幾度かのブランクを経て、昨日よ〜〜〜うやく読了。
この『外伝』は、言わずと知れた超弩級格闘サーガ『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』に続く壮大なスピンオフ本で、数々の対談や、他書籍で書き下ろされた原稿の再録などで構成されている。
しかし、そのようなボーナストラックだけで700ページを超えてしまうのだから、この書も本作たる『木村政彦はなぜ〜』に負けぬ劣らぬ狂気の書!
本編の締めにふさわしい、中井祐樹×増田俊也の高専柔道義兄弟(?)対談を読み終えた瞬間、読者は「フ〜ッ」と達成感と疲労感に包まれるけど、それはまだまだ甘い。
この締めの対談で終わりと思いきや、まだその続きが厚さ1センチほどあるのだ。
厚さ1センチを誇る巻末ボーナストラックとして、本作たる『木村政彦はなぜ〜』が『ゴング格闘技』に連載されていた当時の、全写真と全キャプションが掲載されているのだけど、そのキャプション集だけで60ページ超! そして、その情報量たるや……。
この厚さ1センチを誇るキャプション集に、書き手の狂気スレスレの熱情がこもっている。
書き手の狂気に向かい合うには、読み手もリミッターを外すしかないのだ。
そして僕は今日も、付せんを貼る手が止まらなくなる……。
いや、付せん貼るのはいつもか。