刈りならし、茶歌舞伎。お茶の世界をまた一つ体験した時間。|ほのか茶日誌 VOL.3
新緑のお茶が広がる茶畑。天から陽が差すと、葉の色が鮮やかなグリーン色になる。ずっと見たくなる光景だ。
一番茶、二番茶を収穫しても、茶葉はすくすくと成長する。でも、次の収穫のために茶畑を整えてあげて、お茶の木がこれからも健康にしっかりと育つように。そのために、お茶の刈りならしの工程があります。
茶畑の通路を二人で歩きながら刈るのですが、
持ち手側(動画の左側の人)が先に進み、根元側の人はそれに少し遅れて進む。持ち手側の人は、刃が刈りたい茶葉の範囲にかかっているかを確認する必要があるので、刃元を見ながら作業していました。
実際に刈るのは、茎の部分が茶色になっているところのあたりまで。
横から見ると位置が分かるのですが、真上から見るとなかなか分かりづらくて、ムラが出てしまったりしてしまいました。(真上からはこんな感じ)
阿吽の呼吸を要される仕事と思うと同時に、
次の美味しいお茶を作るために、消費者には目に見えないところで、いろんな工程があるのを痛感しました。過程を知ったり体験したりすると、お茶への愛着もより一層高まります。
そして、水出し茶歌舞伎も体験しました。
今だと利き茶と表現されることもあるそうですが、
名を伏せていれたお茶の種類や産地を当てる、お茶の飲み当て遊びです。
それぞれの味、香り、渋味、甘み、抜け感、余韻などをメモしながら茶歌舞伎をしたのですが、当てるのが本当に難しい。茶農家さんも当てるのが難しいと話されていましたが、茶歌舞伎を通して、お茶ごとの違いを考えながらお茶を味わったあの時間が、これからのお茶時間をより楽しくさせてくれる気がします。
今回限定の和紅茶のパンナコッタ。
大好きなパンナコッタ、和紅茶の風味をしっかり感じられる美味しさで、一口一口を噛み締めながらいただきました。
そして、今回のお土産茶は「ケバ茶」でした。
煎茶や紅茶といったお茶だけではなく、
それらを作るときに分けた、葉脈の部分を集めたのがケバ茶。
ケバ茶は、軽い見た目と釣り合うように、優しく体にスッと浸透するお茶で、好みのお茶でした。とても美味しく、今日も朝からいただきました。
足久保ティーワークスをきっかけに、いろんな角度からお茶のことを知ることができ、その度に、お茶が自分の暮らしに近い存在になっていることを実感します。暑い季節だからこそ楽しめる、お茶の楽しみ方を見つけて、お茶のように優しく過ごせたら。というところで、今回のレポートでした!