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聖母マリアのイタリア紀行
人間、この世界に光はあるのかと、イタリアを訪ねました。
まずは、ピサの斜塔。
ガリレオは、近くの教会で居眠りをしていて、すぐ目の前の照明の揺れから、振り子の法則を発見!
今目の前に答えがあるとは何て素敵な!
今目の前にあるもの、今現に起こっていること、それはあなたを苦しめるためにあるのではなく、世界があなたに救いを求める嘆願書。
あなたは、ゆっくりと落ち着いて、聖母マリアのようにそれを受けとめるだろう。
そして、偶然にも近くで説法を始めたインドの聖者と出会いました。
続いて、見る事が困難な青の洞窟へ。
前日まで海が荒れていたにもかかわらず、ただただ流れに身を任せたら、海は静まり、待ち時間ゼロで中に入る事が出来ました。
入ってしばらくすると、再び入口は閉じてしまいました。
私たちは、皆こうして呼ばれる。
声なき声に呼ばれる。
得ようとするのでなく、導かれるようにして、それを得る。
しかしまた、一番の気づきは、聖母マリアの前に立ったとき。
彼女はただただ優しく静まりかえってたたずむのでした。
彼女は教えない。
諭さない。
救おうともなさらない。
メッセージも与えず、また闇と闘おうともなさらない。
なぜなら、創造の始まりにおいて、私達が既に完全に救われていることを御存知だから。
そこにいるだけで、自然と全ての存在を救ってしまう。
その御業の遥かなる無限の偉大さ。
恐らく、この日本にも世界にも滅亡はない。
私たちは、ただ踊り場にいて、次の階段に足をかけようとしているだけ。
2016年5月31日 五島秀一