【作品展示中!】小学生の頃考えたオリジナル武器が約30年の刻を経て1/1立体化!!!
今回、縁があり、未来芸術家、遠藤一郎さんが主催する『未来美展5-冒険-』という展覧会にゲスト作家として作品を出品することとなった。
2022/02/11撮影。雪景色、氷の泉に立つ
2022/01/30。展示初日の様子
何を制作して展示しようか、考えていたところ、自分の原点から何かつくりたいと考えた。
1993年〜1995年。小学校4〜6年生のころ。自分の中で夢中になっていた遊びがある。
それは、オリジナルキャラ、オリジナル武器、オリジナルアイテムを考えて、自由帳を切ってつくった豆本に描いていくこと。
1993-1995に制作した豆本たち
当時のランドセルもあわせて展示中
バリバリ、ドラクエ、エフエフ、ロマサガの影響を受けつつも、その中で自分や友達をキャラにしたり、その敵キャラを考えたりする遊びをしていた。
その中の1冊にアイテムだけが描かれた「俊哉のアイテム百科」がある。
「俊哉のアイテム百科-オール50-」 1994年制作
小学生らしい発想のネタによる武器も数多く登場するがそのアイテムの最後のページには、
「㊿しゅんやソード」
2ページに渡る見開きページで自分の剣がデザインされていた。
今回、この「しゅんやソード」を約30年の刻を経て、立体化したいと考えた。そのイメージが湧いたときもの凄くワクワクしてきた。早速アイデアのイメージをスケッチブックに描き、展示は野外の地上にぶっ刺すことに決めた。
展示のイメージスケッチ
しかし、今までに剣などつくったことはなく、どうやってつくればいいのか、どんな材料をつかうとよいか、ネットにある情報を参考にしながら百均やホームセンターを中心にマテリアルを集めた。
サイズ感や重量、持った感覚などを調整しながら試行錯誤を繰り返し、大まかなイメージが現れてきた。少しずつ形になるワクワク感。
大体の形が整ってきた「しゅんやソード」
剣の中心の宝玉には、ガチャのカプセルを使ったが、ガチャのカプセルにも知らない間に数多くのバリエーションが存在していて、イメージ通りのサイズ感、透明感のものを探すのに苦労した。
ガチャのカプセルを使って制作した紅き珠と青き珠。
当時の似顔絵をネームペンで描き、1994→2022の年数の時間を記した。
刀身とパーツの塗装風景。ラッカースプレーのにおいが懐かしい
そして!「しゅんやソード」をぶっ刺す地上をどこにしようか、展示場所のspace845の利根川さんに相談したところ。田んぼに水を張り、そこの中心にぶっ刺してみては?と提案をいただいた。
それは、完全に、洞窟の最深部にある泉に囲まれた重要アイテムの雰囲気!!
やりましょう!と間違いなく二つ返事!
しかし、このイメージを具体化するのはとても困難で、ぐらぐらするたんぼに丸太を置いて「しゅんやソード」へのアプローチをつくる。
展示場所の制作の様子。足元はぐらつくので気を抜くとボチャン!!
風雲たけし城かサスケのイメージ。集中して作業を進めていく。
そして!!遂に2021.1/30 16:00。「しゅんやソード」のお披露目!!
「未来美展5」に集った作品に当て、共振させていく。
「しゅんやソード」を使い「未来美展5」に集った作品たちのエネルギーを宿し、共振を試みるパフォーマンス
そして、「しゅんやソード」を地上へ!
地上に「しゅんやソード」がぶっ刺さった!
歓喜の瞬間
自分の中の深いところにいる小学校の頃の自分が歓喜で震える上がってくるような何とも味わったことのない感覚が訪れ、しばらく震えが止まらなかった。小学校の頃の自分に感謝。この場をつくってくれたみんなに感謝。感謝の連続。
会期中は「勇者体験」として誰でも「しゅんやソード」を抜くことが可能
制作することをつづけていると本当に予想もしなかったことがたくさん起きる。そのリアルに震えて感動して、また次へいきたい。
未来美展5『冒険』に集った作品たちはとてもすごいエネルギーを発しています。ぜひびびび!と来た方はアクセスしてください!
○未来美展5『冒険』○日時:2022.1/30-2/12
だいたい12時-日没ぐらいまで
○場所:space845(埼玉県さいたま市岩槻区大口639−1)
駐車場有り。
○アクセス:岩槻駅東口よりバス越谷・しらこばと水上公園方面乗車「下飯塚」下車、徒歩20分
photo.Mocha.Matushita
○関連リンク
・小学生のころのプロジェクト
・space845での過去のプロジェクト
・未来美展4「全身全霊」
https://bigakko.jp/blog/report/miraibi4
⚫︎写真作家・造形ワークショップデザイナー ・キュレーター・「時間」と「記憶」をテーマに制作。2012年〜ヒロシマの被爆樹木をフォトグラムで作品制作 ●中之条ビエンナーレ2019参加アーティスト ●さいたま国際芸術祭2020 市民プロジェクトコーディネーター