イラストレーターのためのお金の話
今年のはじめに出版社から依頼があって執筆していた、イラストレーター向けのお金の話に特化した本がいよいよ完成します。
タイトルはそのままズバリ「イラストレーターのためのお金の話」です。2024年12月20日に左右社から発売予定です。
世の中にフリーランス向けに書かれた本は数あれど、イラストレーター✕お金のことだけにテーマを絞った本はこれまでになかったのではないでしょうか。
普段あまりオープンにすることの少ないお金の話について、かなり踏み込んだものになったと自負しています。
どんな人に向けた本なの?
私と同じようにクライアントワークを中心に活動するイラストレーター向けです。イラストレーター志望者や駆け出しの方はもちろん、恐れ多いながらも現役バリバリの方、ベテランの方にも幅広く読んでいただければ幸いです。その他、発注側の方に読んでいただけるのも別の視点からのご意見がもらえそうでありがたいです。
お金の話題に特化した本ではありますが、どうやって仕事を獲得するかといった営業術、こうすれば稼げるといった成功法や裏技を語るわけではありません(あれば私の方こそ知りたいので教えて下さい)。
イラストレーターとしてお金(つまり仕事)とどのように向き合うか、自分の生み出すイラストの価値をどのように考えていくかということを、皆さんと一緒に考えていくための本ですので、そこだけお間違い無きように。
なぜこの本を書こうと思ったの?
イラストレーターとして活動する中で 、お金に関する悩みとして、同業者仲間からこのような声を聞くことがよくあります。
見積もりが苦手 、相場がさっぱりわからない
クライアントから提示された予算が適正なのかわからない
単価を上げたいけれど、タイミングもやり方もわからない
など、とにかくもうわからないことだらけです。お金に関する考え方は人によって様々あり、これが正解だという答えがないことが原因だと思います。
また、こうした悩みを相談できる仲間がまわりにいなくて、 ひとりで悶々としてしまっているということもあるかもしれません。
「ほかのみんなは、お金のことどうしてる?」「どう考えているんだろう... ?」「誰かの話を聞いて参考にしたい!」そう思ったことはありませんか?
そんな悩みを持つ者同士が、もっとオープンにお金について話し合うためにはきっかけが必要です。誰かがお金のことについて語りはじめる必要があります。ならば私が、と。この本がそのきっかけのひとつになればいい。
駆け出しの頃にこそ知りたかった!と自分自身で思えるような、そんな内容をぎゅっと詰め込んだ本を書くことにしました。
どんな内容なの?
本書には6つの章があります。ざっと、以下のような内容です。
第1章は、イラストとお金・時間の関係
なぜイラストがお金になるのだろう?「クライアントは何を求めているのか」という点からイラストレーターの仕事について」考えたこと、はじめに押さえておきたいお金と時間の関係についてお話しします。
第2章は、誰も正解を知らない?相場と料金の話
多くの人が悩みを抱えているイラスト料金について、私の考え方や実際にどのような料金設定にしているのかなどを包み隠さずオープンにします。この本の中で最も伝えたかったお話のひとつです。
第3章は、取引上の「こんな時どうする?」
お仕事をしていると予期せぬ事態に見舞われることや 、どのように対処すれば良いか迷う事がたくさんあります。私がこれ までに経験してきた事を元に、さまざまなケ ースに対する対応をまとめました。
第4章は 、売上をつくる・伸ばす・維持する
イラストレーターを続ける上でつねに意識しておかなくてはいけない売上。どのように伸ばすか、維持するか、補うか、それぞれの視点で考えを描きました。具体的な単価アップ交渉のやり方などにも言及しています。
第5章は、センスが問われるお金の使い方
入ってくるお金もあれば出ていくお金もあります。稼ぐことよりもむしろ使うことのほうが難しいと言われることもあるくらいです。そこでお金の使い方について 、私がどのように考え行動しているかをお話しします。
第6章は、同業者に聞いてみた
私の考えを聞いているだけではきっと思考が偏ってしまいます。そこで、他のイラストレーターの皆さんがお金についてどのような考えを持っているのか、対談やアンケートで探っていきます。
以上です。これでもかというほど、お金にまつわる話ばかりです。さらに各章の間にはコラムとして私の失敗談なども赤裸々に書いたりしています。
見どころは?
この本の核となるパートでもある、イラスト料金の構成や、使用媒体別料金リストです。いずれもこれまでどこにも公開したことのない情報です。
また、私がイラストレーターとして独立してからこれまでの売上の推移を数字とともに赤裸々に公開し、それを元に自己分析などもしています。
※もちろん本書内ではモザイクをかけていません。
他にも、権利のことや単価アップ交渉について、同業者3名との対談や、およそ700人のイラストレーターのみなさんにご協力いただたアンケート調査結果等、見どころたくさんです。
お金の話をすることに不安もありました
この本の内容はすべて私がこれまでイラストレーターとして歩んできたおよそ20年間の経験を元に書いています。
いろいろな事を書いていますが、これこそが正しい答えだと言いたいわけではありません、ましてや業界の基準を作りたいというわけでもありません。あくまでいち個人の経験と考えに過ぎません。
なぜそんな事を言うのか。こうしたお金の話というのは賛否両論を生み、場合によっては物議を醸すこともあるからです。SNSなどで発信しようものなら、いろんな人からお叱りやバッシングを受けるかもしれません。実際にそうした場面を見たこともあります。
正直なところ私自身、お金の話ばかりの本を出して大丈夫だろうか?という不安はありました。作品のイメージとかけ離れてしまうだろうか、胡散臭いヤツと思われやしないだろうか、クライアントから敬遠されないだろうか。と。
そんなリスクを感じる反面、いままでイラスト業界であまり語られてこなかった領域に踏み込んでみたらどうなるのだろう?という好奇心と、やはり誰かが話をしないといけないだろうという、使命感(何の?)のような思いがそれに勝りました。
本というカタチであれば、落ち着いて、誤解なく、届くべき人の元へちゃんと届けられるのではないかと、そう信じています。
みんなでもっと真面目なお金の話をしよう
この本を読んでもらうことで、きっと色々なご意見をお持ちになることと思いますが、それを論争の火種にするのではなく、ぜひ建設的な議論の種にしていただき、語り合った仲間とともに育み 、ご自身の活動に役立てていただけることを願っております。
この本を囲んでみんなであーだこーだ言い合う場が生まれて、その輪が広がってくれたりしたらとっても嬉しいです!
予約受付中です!
大変長い説明になりましたが、ここまで読んでくださりどうもありがとうございました!ご興味を持ってくださったみなさま、ぜひ本を手に取って読んでください、どうぞよろしくお願い致します!
ご予約はこちらから受付中です↓
そしてそして…もうひとつお知らせがあります!
\NEWS/
発売直前!オンラインセミナーに出演決定!
なんと発売前に、先出しでちょっとお話させていただく機会をもらいました!DTP Tramsitのオンラインセミナー、光栄なことに鷹野さんがトークのお相手をしてくださいます。
2024年12月9日(月)21:00 - 23:00 オンライン開催
クリエーターのためのお金の話 【イラストレーター編】
ご興味ございましたらどうぞよろしくお願い致します!当日のご視聴は無料(¥0)です。ぜひよろしくお願いいたします!