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コーチング Note【プロコーチ向けLogic・感情と向き合う③】

今日はまず俯瞰の視点から見てもらいたいのですが、多くの支援者、相談者は相手との関係性を構築する前に「困っていることや悩みを教えてください」と言ってしまいます。

実際、キャリア教育の現場でも先生方のプログラムをみると生徒が困っている、悩んでいるという前提になってしまっています。私達(先生)には話せない困りごとや悩みがあるに違いないと思い込んでいるわけです。

たしかに相談や支援といえば「困りごとや悩み事の力になる」というイメージがあり、その割合も少なくないでしょう。しかし、またこうした相談者、支援者の多くが「ネガティヴの話は避けたい」と思っている矛盾した状況があるわけです。

皆さんはどう感じるでしょうか?

そんな背景もあり、前回はポジティヴ感情とそこに傾倒するリスク等に触れていきました。補足も兼ねておさらいをしておくと、いわゆる【楽観行動】の状態では、リスクの高いギャンブルをしやすくすることも知られています。

会社のお金を賭け事で大穴につっこんで失ったり、具体的な計画や成算もないのに予算の大きな仕事やプロジェクトを進めたがったり。こうしたケースでは「引き寄せる」とか「神様は超えられない試練しか与えない」といったそっち系の言葉を使っていることも多いように見受けます。

これらの思い込み【見たいものばかり見て、信じたいもの以外の情報を遮断する】といったあたりはT.ギロビッチさんの著作などで、分析、理解することが出来るでしょう。

【夢を見たら神様が勝手に夢を叶えてくれる・・、そんな世の中ならだれもこの現実の中で苦しんだり、あがいたりする必要すらありません。思い通りにいかない、簡単ではない。そんな人生を進みながら、願いを自らの力で形にしていく。そこにこそ、人生の価値があるんだと思います】
【コーチングは相手を操る為にある技術ではありません。迷っている人に自分の正義を押し付けるものでもありません】

このことをまた確認しつつ、今日も進めていくとしましょう。

☆感情、価値観に向かうマインドセット

というわけで、あらためてここで見直してほしいのですが、私達コーチは状況に即応するアドリブが求められるポジションにいます。そして、向かい合っている相手が伝えたい「何か」を受け止めていくポジションでもあります。

なので、それがポジティヴな話であってもその向こうにはネガティヴのリスクや楽観によって見落としている何かがあります。そして、ネガティヴな話の向こう側にも同じように希望と呼ばれるポジティヴの原石が輝いていたりします。

既にリンクから購読している方には新たな知識として得られていると思いますが、私たちの一歩目となる行動動機は「希望(獲得)」か「恐怖(回避)」によってもたらされますが、希望は「絶望の経験がないと感じられない」感情でもあるのです。

ですので、僕のおススメする実践的なマインドセット(考え方)としては、

【感情に「良い」も「悪い」もない】

になります。その感情がどんなメッセージを伝えようとしているのか。そこにフォーカスできるなら、ポジティヴやネガティヴをいい悪いといったモノサシで見たり、評価することなく、純粋に相手の心の奥にある何かを探索できると思うのです。

☆おさえておきたい構造

様々な研究でも書かれていますが、私たちの「行動」は主に二つの要素によって形成されることになります。

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