さいさんの地方創生Diary 「現場とFACTが示す選択肢とは?」

(同)DMC星巡る旅人・代表。グローストレーナー、ADDress 伊那拠点家守、地域お…

さいさんの地方創生Diary 「現場とFACTが示す選択肢とは?」

(同)DMC星巡る旅人・代表。グローストレーナー、ADDress 伊那拠点家守、地域おこし協力隊アドバイザー、防災士、SIYマインドフルネス等。コーチングによる人材支援事業を柱にコミュニティ・ハブとして人から始まるまち、Localから始まる世の中へのライフシフトを日々実践中。

マガジン

  • 地方のリアルが分かるリレーマガジン「現場の声」

    • 398本

    稼ぐまち駆け込み寺で集った人たちから任意で自分たちの現場情報を発信していくリレーマガジン。

  • 地方のリアルが分かるリレーマガジン「ここだけの話」

    • 44本

    地方の実践者たちがお送りする、他ではなかなか言えないここだけの話をお伝えするマガジン。課題だけでなく、自ら実践する人々だからこそ言える言うは易く行うは難しの地方で挑戦することの実態も赤裸々に語ります。

  • フィードバックのまとめ

    過去記事のフィードバックに関する稿をまとめました。結構、ニーズがあるのではと。

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地方創生Coach Note【復興へ向けての振り返り⑩「まとめます」】

前回はこちら。ブレイクスルーとは【誰かの「正しい答え」に従うのでなく、また一人一人のバラバラな「私の答え」に任せるのではない、私たちの「意志(方向性)」を生みだされること】と定義し、その為に必要な「傾聴」と「シナリオ」に関して触れてきました。 そして先日。聞いた話ではありますが、ある「場」でファシリテーターがいるのに学校教室のような椅子の配置になっていたと。で、参加者から「これじゃダメ」と声があがり、円系に変えたことで結果、ブレイクスルーの体感が起こった・と。   これはま

    • さいさんの地方創生 note 番外編【選挙から見えた現在地②「103万の壁・考察」】

      自分たち身内で決めさえすれば(与党審査会)、あとは力で通せる(国会の形骸化、儀式化)。そんな世界にあった為か、政治を前に進める政治家として必要十分なコミュニケーション力が身につかなかった、磨かれてこなかったとも見えます。   今回の選挙によって、私たち国民は、誠実で丁寧な対話を「公開」で行うことでようやく前に進めるという政治的環境を勝ち得たと言えるかもしれません。そして、こうした状況の中で伸びてくる本当の政治家が生まれてくるのであれば、この選挙はとても意義のあったものと言える

      • さいさんの地方創生 note 番外編【選挙から見えた現在地①】

        様々な数字が出てきて、今回の選挙の輪郭が見え始めてきましたね。選挙後となる今回からは、これらの数字から国民の状況や意識を推敲していきたいと思います。   まずは500万票以上を減らした自民党が目立ちます。 個人的には、選挙終盤戦で石破総理が敵対していた前安倍総理のフレーズ「悪夢の」を使ってしまったことには非常に驚きました。誰か止める人はいなかったのでしょうか?    自分たちが国民に希望を与える言葉がない。しかも総理自身が自らの言葉で語れない。そして、ついには対抗馬の足を引っ

        • さいさんの地方創生 note 番外編【2024年10月・衆議院選挙】

          いよいよ明日が選挙日ですね。   最近は多くの方々が期日前投票を済ませており、趨勢に関する情報も大分、精度をあげてきているのではないでしょうか? 今日は番外編でこの選挙に関する部分をツレヅレと書いてみたいと思います。結論だけほしい方は、比例は略さず「国民民主」がおススメできるように思います。 ☆「心」を知らない与党幹部 心理学的にもっとも人(国民)から嫌われる要素の一つが言行不一致です。 岸田総理がなぜどんどんと人気を失っていったか。ここをまったく総括できていないなぁ・

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          さいさんの地方創生 note【多極分散へ。間違いだらけの政策とこれからを本気で考える⑤「日本における社会起業リスクとは?」】

          株式会社刀がジャングリアのオープンをきっかけに沖縄をハワイを超える世界最高のリゾートへというヴィジョンを示しています。10年後、20年後にその夢が実現していき、沖縄が経済面でも日本の最上位に位置するようなポジションになっていった時、この国にはどのような変化が起こるでしょうか? 手取り経済も、幸福度も、子を産み育てる環境としても、日本で最高のエリアになり、国際的にもハワイに比肩する高いバランスを沖縄が獲得するのであれば、そこで暮らし、働きたい!という人口移動が起こるのは疑いな

          さいさんの地方創生 note【多極分散へ。間違いだらけの政策とこれからを本気で考える⑤「日本における社会起業リスクとは?」】

          さいさんの地方創生 note【多極分散へ。間違いだらけの政策とこれからを本気で考える④「総理の愛はどこへ行く?」】

          この状態が課題とされている理由は、国民の貧困化。特に若い世代の貧困化を加速させてしまい、少子化に大きな影響を与えるからです。いわゆるデフレに伴う悪影響の表出。 東京(人口集積地)が年1%しか経済成長しない ⇩ 働く人の給与所得が上がらない ⇩ 高齢化で税負担と社会保障が毎年増大し、手取り所得は大幅低下 【国民負担率・1970年 24.3%→2000年 37.2%→2020年 47.9%】 ⇩ 安価な国際都市として海外からの投資が入り続け、不動産価値は上昇一途。結果、家賃も高

          さいさんの地方創生 note【多極分散へ。間違いだらけの政策とこれからを本気で考える④「総理の愛はどこへ行く?」】

          さいさんの地方創生 note【多極分散へ。間違いだらけの政策とこれからを本気で考える③「一人の価値」】

          多様性を尊び、教条的でないこと。 ただし、まとまらなければならないことがある。 コミュニティとしての魅力があること。 ただし、人と交流する人も、一人で過ごしたい人も共存している。 安宅さんの提唱した風の谷憲章にはこうした一文があります。今回の薩摩会議でも「疎」であり「密(スケール)」ではないというお話もあり、自分の中でつながり、言語化された部分もまたありました。 その一つが、昨今のソーシャル・スタートアップ界隈への違和感。 上場を狙う、インパクトの最大化を目指す。そん

          さいさんの地方創生 note【多極分散へ。間違いだらけの政策とこれからを本気で考える③「一人の価値」】

          さいさんの地方創生 note【多極分散へ。間違いだらけの政策とこれからを本気で考える②「風の谷」】

          ・人口減少の今、どんな産業をどのように地方で育み、世界レベルの産業として戦うのかという道筋が示せなければ、次の北海道での展開も含めて、単なるこれまでの企業誘致の延長(国が世話人レベル)に過ぎません。これでは、地域間、地域内での人口争奪にしかならない ・産業政策においても、地方自治はセットでおいておく。あくまでも「共創」の戦略を貫かなければいけない ・国民視点からの出発点。ボトムアップでの施策こそが火急的に必要とされているのではないでしょうか とした前回。やはり基本的に国

          さいさんの地方創生 note【多極分散へ。間違いだらけの政策とこれからを本気で考える②「風の谷」】

          さいさんの地方創生 note【多極分散へ。間違いだらけの政策とこれからを本気で考える①】

          というわけで、これまでは東京一極集中にかんして振り返っていきました。 その根底の部分には 【国民の貧困化。特に若い世代の貧困化を加速させてしまい、少子化に大きな影響を与える】 部分があり、こうした過密による弊害が国民を「幸福」から遠ざけてしまっている状況を確認してきたわけです。そのうえで補助金という餌で釣るような移住政策が愚策であり、本質的には国民の可処分所得が向上し、現在の世界情勢の中で「幸福」と呼べるポジションをいかにつくりだすか。 その為の経済政策としての【多極分

          さいさんの地方創生 note【多極分散へ。間違いだらけの政策とこれからを本気で考える①】

          さいさんの地方創生 note【東京一極集中問題のおさらいとその本質を考える③】

          人口の動態は「経済」に大きく左右される。 人として自分を家族を幸せにしたい。 その為の土台となる「稼ぎ」が必要。 だから、その機会がより多く得られる可能性のある場所に向かう。 「多極分散」を実行し、日本の持続性、未来を少しでも良い方向へ変えていこうとするならば、地方、地域の経済を再構築した新しいモデルを可視化しなければいけません。地方でも幸せになれる「人」の姿を実証、実行し、とにかく積み重ねること以外にはありません。 政策の意味では中央集権を緩め、地方に予算と権限を自ら渡

          さいさんの地方創生 note【東京一極集中問題のおさらいとその本質を考える③】

          さいさんの地方創生 note【東京一極集中問題のおさらいとその本質を考える②】

          リンクの前回は【「多極分散」という本質を思考する】として、 多極分散という言葉を使った時、多くの人がお金と権力を分散させるイメージを持ちます。つまり第二、第三の東京を日本のどこにおくかという思想、考え方です。   確かにリスク分散という視点では札幌や福岡。あるいは新潟のような地政学的に完全に条件の異なるエリアにバックアップ的な機能を持たせることで、どこかがダメでもどこかでカバーできる状況は作れます。   しかしこれ、本当の意味で多極集中と呼べるのでしょうか? として新幹線

          さいさんの地方創生 note【東京一極集中問題のおさらいとその本質を考える②】

          さいさんの地方創生 note【東京一極集中問題のおさらいとその本質を考える①】

          東京での仕事を終え、静岡へと向かう間の熱海で途中下車。カフェから外を眺め、平日でも人がわさわさと動いているその賑わいを見ながらパチパチしています。警備員さんがフル稼働で満車状態の駐車場管理をしていて、外国人、高齢者のみならず若者たちの姿がもっとも大きいカテゴリーになっているようにも見えます。   当時ETIC.のコーディネーターだった長谷川さんにお誘い頂いて、市来さんやマチモリの三好さんらと膝詰めのお話をしてからもう10年以上になるでしょうか。覚悟を決めた人々の熱とやり抜く力

          さいさんの地方創生 note【東京一極集中問題のおさらいとその本質を考える①】

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑩「能登ボランティアから戻った高校生達の防災ワークショップ」

          *祭りとつながりをテーマにした前回はこちらです。   さて、皆さんの地域、地区の夏祭りはいかがでしたでしょうか? つながりをテーマにした前回からバタバタと間が空いてしまいましたが、こちら長野県伊那市でも夏祭りがあり、踊り、みんなで花火を見上げるそんな日本の夏のワンシーンを迎えることが出来ました。   そんな夏のシーンが当たり前ではない日の足音も近づいてきている今。改めて私達はこの地域、この国のあり方、つながりを見直していかなければいけない。そんな状態にもあると感じたのでした。

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑩「能登ボランティアから戻った高校生達の防災ワークショップ」

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑨「つながり」のこれから】

          東日本大震災でもそうでしたが、お金がない、人手がないとやらない理由をつけて、あわよくば行政にとって負担の大きな「祭り」そのものを失くしてしまいたい。そんな思惑も透けて見えたりするわけです。   けれど・です。   本当にこれ「お金」だけの話なんですかね?と。全てが「財源」から始まるならば、人口減少によって何かを切り捨て続け、最後に全てを失い、消滅する。そんな未来に向かうだけなのではないですか?と。 行政とは誰のためにある組織なのでしょうか? とも問いかけた前回はこちら。

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑨「つながり」のこれから】

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑧「祭り」と「未来」の交差点】

          「キミたちが定年を迎えるころ(1985年頃)には、日本の自動車はきっと欧米の市場で歓迎されるようになる。キミたちは日本を過小評価しているが、これだけ勤勉で、これだけ平均的な教育レベルが高く、100年も200年も前から多くの分野で競って高度なことをこなしてきた国民はいない。これだけ優れた日本人を、うまく目標を示して動かすことができれば、必ず日本は欧米に追いつく。それが実証できれば他のアジアの国も続く。アジアがいっせいに集団で欧米を追いかける。それをするのは日本の政治家、アジアの

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑧「祭り」と「未来」の交差点】

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑧ 正しき温故知新】

          2040年代からは、その東京が人口減少のもっとも厳しいエリアになり、少子化で地方からの流入も減少し、財政的にもより厳しいことになることはマクロでもう見えています。そんな10年後、20年後の為にも、この能登半島をどのように時代に適応した Re design をしていくのか。誰が、誰と、何をして、どんな暮らしを営んでいくのか。それを自助だけでもなく、公助ありきでもない、本当の共助でつくりあげていくのか。 個人が主役になり、夢の実現や再挑戦がしやすい社会 その環境を作る為にいか

          さいさんの地方創生 note【能登半島地震が表出させた現在地⑧ 正しき温故知新】