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今の日本には感動するぐらい素晴らしい20代が沢山いる。その皆が観ている景色は僕達40代含め、30代や50代が観ている景色とは全く違うはずだ。
多様化の時代というけれど、70年代〜90年代を生きてきた世代は改めて自分達の在り方を見直すべき時だと気付かなければならない。
30代以上の経験を積んだであろう人達は、現在はほぼ人を束ね、人に指示をする側にいる方が多いのではないだろうか。ただ、指示をする前に、自分はしっかりとやるべきことをやってきたのか?ちょっとの知識をひけらかし、次世代に間違えた指導をしていないか?僕らは押しつけや自己満の指導をするためにただ年齢を重ねてきたのか?
70代や80代をもう老人だの時代遅れだの老害だのと馬鹿にする前に、70代や80代から学べることを探したほうがいいかもしれない。
ある20代の女の子は地方の美容学校で学び、美容師になるため東京の有名美容室を3つ絞り、先輩の勧めもあり上京し就活した。希望した就職困難な美容室に見習い条件で入るが、数ヶ月後に採用できないと言われてしまう。
しかし彼女は自分自身の実力以外の不甲斐無さと採用は難しいと言われたことに悔しさを抱き、その美容室に自ら諦めたくないからと懇願したそうだ。
そんな彼女は今その美容室で素晴らしいカラーリストになっている。
ある20代の男の子は20代前半に行った海外留学先で出会った農業を日本に広めたいと帰国後に起業するが、事業はうまくいかず一度事業をたたむ。挫折の連続だったと話す彼は、それでも自分がみてきたモノの良さを伝えることを諦めずに、日本である方に師事し、学びを続け、今は日本の素晴らしい山地酪農に携わりながら山地酪農の重要性や素晴らしさを世界に発信している。
このような話しはごまんとあるかもしれない。しかしここのフォーカスポイントは根性のある20代の美談ではない。生き方、暮らし方、働き方の多様化の時代をどう過ごすべきか考えなきゃならないのは、30代〜50代の受け入れ世代だ。
出し手と受け手の関係性は成り立たない状態になりつつある。
10代、20代で自ら経験、体験、実動したことは、必ず30代〜50代で必要となり、役に立つ。
特に20代は人のせいにして、なにかのせいにして、何もやらず積み上げなければ、これからの時代は相当厳しいものになる。机上や情報のみで自分はわかっている、やってるってつもりだけの実動していない口だけ番長では、なんの説得力もなくその先に残るモノは多くは無いと。
ただ、そんな話しもどーでもいいのかもしれない。やればいいだけの話しだから。
意志を持ち、諦めず、自分自身に向き合える人は、必ずなにかを掴み、40代、50代をむかえることになる。
ラクしてなんとかなってきた人達や、何もしてきてない人材が、人の上に立ち、指示し、何かを動かすことは、容易では無いはずだ。想像に難くないだろう。
大事なのは、自身が絶えず柔軟であること、意志を持つこと、人のせいにせずに、諦めず、実際に経験し、自分自身のキャパを広げていくこと。
頑なに譲らない頑固さは、時に強みになるが、弊害が生じることもある。頑固の使い方も自分自身で身につけていかなければならない。
身近なところにいなくとも、必ず自分が目指すべき道への扉を開けてくれる人はいる。20代に負けずに、30代、40代、50代もチャレンジする時代である。
今、20代が教えを請うのは、ちゃらちゃらした40代や50代では無く、時代を作り努力してきた70代や80代である。情け無い話しだがそれが現実だ。
僕らが後続にするべきことは、正しい道をいくつも作り、どの道を選んでも作り続けていけるようにすること。間違えた教育や指導ではない。正しい道を示すこと。
我々世代は自身のスキルアップを怠らず、若い世代の道しるべになっていけるよう、責任を持って時代を作っていかなきゃならない。