見出し画像

【ソフト化希望】日本で視聴困難な映画④ 日本映画編


『執行猶予』監督 : 佐分利信

1950年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位

 俳優・佐分利信の監督第二作です。どうやら裁判劇らしいのですが、どこをみてもあらすじさえ載っていませんでした。ポスターから木暮実千代と佐分利信が出演していることが分かるくらいです。
 佐分利信は監督としてかなり撮っており、本作の他に三作(『あゝ青春』『風雪二十年』『慟哭』)がキネ旬ベストテン入りしているのに、どれ一つとしてDVD化されていません。『慟哭』のみVHSになっており、鑑賞しましたがとても硬派でしっかりした力量がありました。
 それだけに本作も観てみたいのですが…

『あにいもうと』監督 : 今井正

1976年キネマ旬報日本映画ベストテン 第6位

 室生犀星の同名小説3度目の映画化です。名匠今井正×秋吉久美子というユニークな組み合わせで、写真を見る限り現代的にしているのでしょうか。京マチ子主演版は観ており、素晴らしかったのでどんな映画になっているのか気になります。
 ソフト化はされていませんが、WOWOWやNHKで放映されたことがあるようです。何らかの機会に観るチャンスはありそうです…かね?

『アンデスの花嫁』監督 : 羽仁進

https://ameblo.jp/selfmade2015/entry-12543997883.html

1966年キネマ旬報日本映画ベストテン 第6位

 『彼女と彼』などの異才・羽仁進監督作品です。アンデスに嫁いできた女を主人公にしたロマンティック・ドラマとのこと。左幸子が主演です。
 アンデスでオールロケしたそうで、日本映画離れした異国情緒が期待できます。2019年にラピュタ阿佐ヶ谷で上映されたようなのですが、まだそのときはそんなに映画に興味がなかったときなんですよね。惜しいことをしました。
 ちなみに同じくソフト化されていない『ブワナ・トシの歌』(1965年/第8位)は今度日本映画専門チャンネルで放映があるよう。親に頼んで録画してもらっています笑

『甘い汗』監督 : 豊田四郎

1964年キネマ旬報日本映画ベストテン 第8位

 『夫婦善哉』などの豊田四郎監督が京マチ子を主演に撮った作品です。脚本を手掛けた水木洋子がキネ旬脚本賞を受賞、京マチ子はキネ旬と毎日の女優賞を受賞しました。
 しかしやはり未ソフト化。見たところVHSにもなっていないんです。
 京マチ子が水商売の女を演じたシリアスな人間ドラマのよう。京マチ子は一番好きな女優なのでぜひ観てみたいのですが…
 これまた2019年に神保町シアターで上映があったよう。悔やまれる…

『かげろう』監督 : 新藤兼人

1969年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位

 新藤兼人のサスペンスです。主演はもちろん乙羽信子。新藤兼人の監督作品は配信サービスにはほとんどないものの、DVDにはなっています。しかし本作と『本能』(66年/7位)のみソフト化されていません。
 概要としては尾道を舞台にしたサスペンスのようで、とても面白そうなんです。テレビ放映されたこともないようで、幻の映画となりつつあります。権利関係でしょうか。いつか観られることを願っています。

『智恵子抄』監督 : 中村登

1967年キネマ旬報日本映画ベストテン 第6位
第40回アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート

 言わずとしれた高村光太郎の同名書籍を原作にしつつ、佐藤春夫の『小説智恵子抄』も使われているよう。アカデミー賞候補にもなった作品、そして主演岩下志麻、なのにソフト化されていません。
 しかし、この間まで阿佐ヶ谷で上映はされていました。都合が悪く行けませんでしたが…
 何らかのタイミングで観ることが出来る作品だと思うので、そのときが来るのを待ちたいと思います。岩下志麻が智恵子をどう演じているのか、とても興味があります。

ということで現状視聴困難な日本映画6本を紹介しました。個人的に一番観たいのは『かげろう』です。松竹が持っているはずなんですけどねぇ…
もし配給の方が呼んでくださっていたら是非!ソフト化してほしいです!
次回をお楽しみに!読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?