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【予習篇】第80回ヴェネツィア国際映画祭 コンペティション部門


『Comandante』

エドアルド・デ・アンジェリス(イタリア)

サルヴァトーレ・トダーロはカッペリーニのキャプテンです。 彼は独自の方法で指揮を執る。船首は鋼鉄で補強され、万が一船に体当たりする機会が生じた場合に備え、乗組員は白兵戦が起こった場合に備えて短剣で武装している。

IMDBより

ベルリン : なし
カンヌ : なし
ヴェネツィア : 『切り離せないふたり(Indivisible)』(ヴェニス・デイズ部門/Pasnetti賞他全3冠)
その他 : 『切り離せないふたり(Indivisible)』(ダヴィッド・デ・ドナテッロ賞/作品賞他全3部門ノミネート/脚本賞受賞)『墜ちた希望(The Vice of Hope)』(東京国際映画祭/コンペティション部門/監督賞)

 最初に東京国際映画祭に通い出したのがちょうど『墜ちた希望』の年だったんですよね。なのでついにヴェネツィアコンペ!というのは嬉しいです。作品としてもかなりよかったです。
 海洋スリラーのような雰囲気ですね。男優賞あたりの有力候補でしょうか。

『The Promised Land』

ニコライ・アーセル(デンマーク・ドイツ・スウェーデン)

生涯の夢、すなわちヒースに富と名誉をもたらすことを追求したルートヴィヒ・カーレンの物語。

IMDBより

ベルリン : 『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(コンペティション部門/脚本賞)
カンヌ : なし
ヴェネツィア : なし
その他 : 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(英国アカデミー賞/脚色賞ノミネート)『特捜部Q』シリーズ(デンマーク映画賞/脚本賞・脚色賞など複数ノミネート)

 マッツ・ミケルセンが『ロイヤル・アフェア』に続き主演する歴史ドラマです。ドイツ軍の指揮官ルートヴィヒ・フォン・カーレンを演じるよう。
 『ミレニアム』シリーズや『特捜部Q』と骨太なサスペンスを得意とするニコライ・アーセルらしい堅実なつくりになっているでしょう。

『Dogman』 

リュック・ベッソン(フランス)

人生に傷を負った少年は、飼い犬たちの愛情によって救いを得る。

IMDB

ベルリン : なし
カンヌ : なし
ヴェネツィア : なし
その他 : 『サブウェイ』(英国アカデミー賞/外国語映画賞ノミネート)『グラン・ブルー』(セザール賞/作品賞、監督賞ノミネート)『ニキータ』(セザール賞/作品賞、監督賞ノミネート)『レオン』(セザール賞/作品賞、監督賞ノミネート)『フィフス・エレメント』(セザール賞/作品賞ノミネート、監督賞受賞)『ジャンヌ・ダルク』(セザール賞/監督賞ノミネート)

 リュック・ベッソンがコンペ!?というのが最大の驚きでした。三大映画祭に今まで絡んだことすらなく、娯楽作の作り手というイメージだったのでビックリです。
 奇しくもマッテオ・ガローネの傑作『ドッグマン』と同じタイトル。話としても通じるところがありそうな…期待半分不安半分です。

『La Bete』

ベルトラン・ボネロ(フランス・ドイツ)

感情が脅威となった近未来で、ガブリエルはついに、前世に浸り、強い感情を取り除く機械で自分の DNA を浄化することを決意する。 その後、彼女はルイに出会い、あたかも彼をずっと知っているかのように強いつながりを感じます。 1910 年、2014 年、2044 年の 3 つの異なる時代にわたって展開される、ジャンルを超えたメロドラマです。

ベルリン : 『Coma』(エンカウンター部門/国際映画批評家連盟賞)
カンヌ : 『ポルノグラフ』(批評家週間/国際映画批評家連盟賞)『ティレジア』(コンペティション部門)『戦争について』(監督週間)『メゾン ある娼館の記憶』(コンペティション部門)『SAINT LAURENT/サンローラン』(コンペティション部門)『Zombi Child』(監督週間)
ヴェネツィア : なし

 優雅な作風のフランスの名匠ボネロ監督の新作は近未来メロドラマ!?プロットを読んだだけではどんな話なのか分からないですね。時代をまたいだ構成をどのようにしてくるのか、見ものです。主演のレア・セドゥも期待大ですね。

『Hors-Saison』 

ステファヌ・ブリゼ(フランス)

50歳近い有名俳優ローランと40代のピアノ教師エレーヌを中心に展開する。彼はパリに住んでいますが、彼女は小さな海辺の町です。彼らは15年ほど前に愛し合っていましたが、その後別れました。時が経ち、彼らはそれぞれ自分の道を歩み、傷は癒え、怒りも消えました。しかし、ローランがスパのジャグジーで憂鬱を解消しようとしたとき、偶然エレーヌに出会ってしまう…。

ベルリン : 
カンヌ : 
ヴェネツィア : 『女の一生』(コンペティション部門/国際映画批評家連盟賞)『Un autre monde』(コンペティション部門)

 こちらもクラシカルな映画を得意とするステファヌ・ブリゼ監督。ギヨーム・カネとアルバ・ロルヴァケルという実力派によるメロドラマのようですね。
 個人的には作風をよく知るためにも『Un autre monde』を公開してほしいんですよね。

『Enea』

ピエトロ・カステリット(イタリア)

アエネアスは自分の名前に込められた神話を追います。彼は死と退廃の時代に生きていると感じるためにそれをしています。彼は洗礼を受けたばかりの飛行士ヴァレンティノと一緒にそれを行います。麻薬取引やパーティーに加えて、二人は青春を共有します。生涯の友人であり、腐敗した世界の犠牲者であり創造者でもありますが、腐敗しない活力に動かされています。ルールの範囲を超え、道徳の向こう側には、発見されるべき人間性と象徴に満ちた海があります。エネアとヴァレンティノはその上空を飛行し、最悪の結果を招くことになる。しかし、麻薬と裏社会は、別の何かについて語る物語の目に見えない影です。憂鬱な父親、学校で喧嘩する兄弟、愛に負けた母親と美しい少女、ハッピーエンドと幸せな死、ガラスの世界に落ちるヤシの木。日常生活の隙間で、エネアとヴァレンティノの冒険はゆっくりと終わりを告げます。他の人にとっては犯罪的な冒険ですが、彼らにとっては、何よりも友情と愛の冒険です。

ベルリン : なし
カンヌ : なし
ヴェネツィア : 『I predatori』(オリゾンテ部門/脚本賞)

 この監督は全く知らないですね。イタリアの新星といったところでしょうか。あらすじからは退廃的な雰囲気が漂ってきますね。麻薬といった闇も含めたダークな青春ものですかね。

『Maestro』

ブラッドリー・クーパー(アメリカ)

ベルリン : なし
カンヌ : なし
ヴェネツィア : 『アリー スター誕生』(アウト・オブ・コンペティション)
その他 : 『アリー スター誕生』(アカデミー賞/作品賞・脚色賞)

 きました!ブラッドリー・クーパー監督第2作!
 『アリー スター誕生』はアカデミー作品賞とってもいいくらいの傑作だと思っています。監督としての真価が問われる第2作、ブラッドリー・クーパーは名作曲家レナード・バーンスタインの伝記映画を選びました。しかも共演はキャリー・マリガン!そろそろオスカーとってほしい実力派だと思うのでその意味でも期待しています。

『Priscilla』

ソフィア・コッポラ(アメリカ・イタリア)

ベルリン : なし
カンヌ : 『ヴァージン・スーサイズ』(監督週間)『マリー・アントワネット』(コンペティション部門)『ブリングリング』(ある視点部門)『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』(コンペティション部門/監督賞)
ヴェネツィア : 『ロスト・イン・トランスレーション』(アップストリーム部門/Lina Mangiacapre賞)『SOMEWHERE』(コンペティション部門/金獅子賞)

 こちらもきました!ソフィア・コッポラ!
 昨年『エルヴィス』が公開されたばかりですが、続けて妻のプリシラを描いた作品が登場。ソフィア・コッポラがプリシラ・プレスリーを撮るってすごい納得できますよね。得意そう。
 プリシラを演じるケイリー・スピーニーを中心にアカデミー賞を目指していけるか、注目です。

『Finally Dawn』

サヴェリオ・コスタンツォ(イタリア)

1950年代ローマのテヴェレ川時代のハリウッドを舞台にしたこの映画は、女優志望の彼女の長くて濃密な一夜を描いている。

ベルリン : 『In memoria di me』(コンペティション部門)
カンヌ : 
ヴェネツィア : 『La solitudine dei numeri primi』(コンペティション部門)『ハングリー・ハーツ』(コンペティション部門/男優賞・女優賞)
その他 : 『Private』(コンペティション部門/金豹賞)

 これもあんまり知らない人だなと思ったらアダム・ドライバー主演の『ハングリー・ハーツ』の監督なんですね。
 こちらも『シンデレラ』リリー・ジェームズとウィレム・デフォー共演という豪華なキャスト。1950年代を再現した美術や衣装も要注目ですね。

『Lubo』

ジョルジョ・ディリッティ(イタリア・スイス)

1939年の冬にスイスで展開する。遊牧民のイェニ系の青年ルボが招集される。 国境を守るスイス軍への兵役のため。 すぐにいとこも合流し、彼の子供たちが巡回民やジプシーの子供であるという理由で、警察が彼の子供たちを連れ去ったと告げる。 1930年代にヨーロッパで広まった優生学の原則。 ルボは復讐に乗り出し、予期せぬ影響を及ぼし、私たちは善と悪の間の曖昧な境界線について再考することを余儀なくされます。

ベルリン : 『私は隠れてしまいたかった』(コンペティション部門/男優賞)
カンヌ : なし
ヴェネツィア : なし
その他 : 『Il vento fa il suo giro』(ダヴィッド・デ・ドナテッロ賞/作品賞などノミネート)『やがて来たる君へ』(ダヴィッド・デ・ドナテッロ賞/作品賞受賞)『私は隠れてしまいたかった』(ダヴィッド・デ・ドナテッロ賞/作品賞受賞)

 イタリア映画祭で『私は隠れてしまいたかった』を観たのですが、その監督ですね!イタリア勢多くない…?
 重厚な伝記映画だった前作から、今回は戦争ドラマ。またしてもかなりヘヴィーな感じがします。

『Origin』

エヴァ・デュヴァネイ(アメリカ)

大陸を横断し、アメリカからヨーロッパ、南アジアまで彼女を連れて行き、抑圧の重圧の下で活動する人々の実話を語ります。

ベルリン : なし
カンヌ : なし
ヴェネツィア : なし
その他 : 『13th 憲法修正第13条』(アカデミー賞/長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート)『グローリー 明日への行進』(アカデミー賞/作品賞ノミネート)

 エヴァ・デュヴァネイ久々の新作です。『リンクル・イン・タイム』以来ですかね?ちなみにヴェネツィアのコンペに出品した初のアフリカ系ということらしいです。
 アフリカ系をテーマにした作品で知られますが、本作もどうやらその雰囲気。『ドリームプラン』のアーンジャニュー・エリスが出演するようです。

『The Killer』

デヴィッド・フィンチャー(アメリカ)

孤独で、冷酷で、几帳面で、良心の呵責や後悔に邪魔されない殺人者は、物陰で待機し、次のターゲットを監視している。 しかし、待てば待つほど、冷静ではないにせよ、正気を失いつつあると彼は思うのです。

ベルリン : なし
カンヌ : 『ゾディアック』(コンペティション部門)
ヴェネツィア : なし
その他 : 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(アカデミー賞/美術賞他全3部門受賞)『ソーシャル・ネットワーク』(アカデミー賞/脚色賞他全3部門受賞)『Mank マンク』(アカデミー賞/美術賞・撮影賞受賞)

 マジでハズレがないフィンチャー新作!クライム・サスペンスはお得意ですよね。面白くないはずない!
 マイケル・ファスベンダー、ティルダ・スウィントンにも注目です。

『Memory』

ミシェル・フランコ(メキシコ・アメリカ)

ミシェル・フランコによる記憶、アイデンティティ、信頼に関する劇的な研究で、恋に悩むカップル(ジェシカ・チャステインとピーター・サースガード)がトラウマや認知症と闘いながら関係を築こうとする姿を描く。

ベルリン : なし
カンヌ : 『Daniel & Ana』(監督週間)『父の秘密』(ある視点部門)『或る終焉』(コンペティション部門/脚本賞)『母という名の女』(ある視点部門/審査員特別賞)
ヴェネツィア : 『ニューオーダー』(コンペティション部門/審査員大賞)『Sundown』(コンペティション部門)

 ミシェル・フランコの映画ってどれももの凄い重そうで、『ニューオーダー』しか観てないんですよね…
 本作もかなり重そう。ジェシカ・チャステインは好きな俳優なのでそこは楽しみですが…

『Io Capitano』

マッテオ・ガローネ(イタリア・ベルギー)

ダカールを出てヨーロッパを目指す二人の若者、セイドゥとムサの冒険の旅を語ります。 砂漠の落とし穴、リビアの収容所の恐怖、海の危険を巡る現代の旅。

ベルリン : 『primo amore』(コンペティション部門)
カンヌ : 『剥製師』(監督週間)『ゴモラ』(コンペティション部門/審査員特別賞)『リアリティー』(コンペティション部門/審査員特別賞)『五日物語 3つの王国と3人の女』(コンペティション部門)『ドッグマン』(コンペティション部門/男優賞)
ヴェネツィア : 『Ospiti』(?/FEDIC賞スペシャル・メンション)『Estate romana』(現在の映画部門)

 マッテオ・ガローネ愛してる。ガローネ作品は全部好き。
 アフリカからヨーロッパに来た移民ものなんですね。オーディアールの『ディーパンの闘い』とかダルデンヌ兄妹の『トリとロキタ』のような感じ?とにかく楽しみすぎます。早く観たい!!

『悪は存在しない』

濱口竜介(日本)

「悪は存在しない」は「ドライブ・マイ・カー」で音楽を担当した石橋英子氏がライブ映像を依頼し、濱口監督が快諾し共同企画として進める過程で生まれた。濱口監督は「映画として演出しないと石橋さんの音楽に太刀打ちできない思いが固まり、物語映画の脚本を書き下ろし3月に長野、東京での撮影を終えて非常に強い手応えを感じました。奇妙な成り立ちの映画の魅力を受け止めて選出してくれたことを心からうれしく思っています」とコメントした。

ベルリン : 『偶然と想像』(コンペティション部門/審査員大賞)
カンヌ : 『寝ても覚めても』(コンペティション部門)『ドライブ・マイ・カー』(コンペティション部門/脚本賞他全3冠)
ヴェネツィア : 
その他 : 『ドライブ・マイ・カー』(アカデミー賞/作品賞などノミネート)

 『ドライブ・マイ・カー』で世界を席巻した濱口竜介新作!これまで唯一入ったことのなかったヴェネツィアに入選したことで、三大映画祭全てでコンペ入りしたことになりました。すごい。
 石橋英子さんの密着から生れたドラマ映画…!?どゆこと!!その辺の訳わからなさも濱口竜介っぽいですね。

『The Green Border』

アグニエシュカ・ホランド(チェコ・ポーランド・ベルギー)

シリア難民の家族、アフガニスタンから来た英語教師、国境警備隊を追った。 ベラルーシで最近の人道危機が起きている間、彼ら全員がポーランドとベラルーシの国境で出会った。

ベルリン : 『熱病』(コンペティション部門/女優賞)『ポコット 動物たちの復讐』(コンペティション部門/アルフレッド・バウアー賞)『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』(コンペティション部門)『Sarlatán』(特別上映)
カンヌ : なし
ヴェネツィア : なし
その他 : 『ヨーロッパ・ヨーロッパ~僕を愛したふたつの国~』(アカデミー賞/脚色賞ノミネート)

 ポーランドの名匠ホランド新作はまたしても社会派の重みがありそう。
 難民ものはかなりもう溢れているだけに、どう描いたかはかなり監督の力量にかかっていそうです。

『Die Theorie Von Allem』

ティム・クロージャー(ドイツ・オーストリア・スイス)

1962 年。アルプスで開催された物理学会議。 イラン人ゲスト。 謎のピアニスト。 空には奇妙な雲が形成され、山の下ではドーンと音を立てる謎。 すべての理論。 白黒の量子機械スリラー。

ベルリン : なし
カンヌ : なし
ヴェネツィア : なし
その他 : 『Zerrumpelt Herz』(香港国際映画祭/?)

 監督は『トラブル・ウィズ・ビーイングボーン』の撮影監督です。撮影監督としてドイツ映画批評家協会賞を受賞している方です。
 白黒の画面に展開されるシュールなダークコメディでしょうか。リューベン・オストルンドがなんとなく連想されます。

『哀れなるものたち』

ヨルゴス・ランティモス(イギリス・アイルランド・アメリカ)

天才外科医によって蘇った若き女性ベラは、未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出る。時代の偏見から解き放たれ、平等と解放を知ったベラは驚くべき成長を遂げる。

ベルリン : なし
カンヌ : 『籠の中の乙女』(ある視点部門/作品賞)『ロブスター』(コンペティション部門/審査員賞)『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリット・ディア』(コンペティション部門/脚本賞)
ヴェネツィア : 『アルプス』(コンペティション部門/脚本賞)『女王陛下のお気に入り』(コンペティション部門/審査員特別賞)
その他 : 『籠の中の乙女』(アカデミー賞/外国語映画賞ノミネート)『ロブスター』(アカデミー賞/脚本賞ノミネート)『女王陛下のお気に入り』(アカデミー賞/主演女優賞受賞)

 ランティモス新作!一番楽しみ!原作も買いましたよ。かなり厚くて読み切れるかな…
 予告映像をみると想像以上にぶっ飛んでいました。『女王陛下のお気に入り』から引き続きエマ・ストーンとの相性がよさそうです。あまりにおかしな映画すぎてアカデミー賞には絡まないかな?

『El Conde』

パブロ・ラライン(チリ)

死んではいないが年老いた吸血鬼であるアウグスト・ピノチェトを中心にしています。 この世で250年生きてきた彼は、きっぱりと死ぬことを決意した。

ベルリン : 『ザ・クラブ』(コンペティション部門/審査員大賞)
カンヌ : 『トニー・マネロ』(監督週間)『NO』(監督週間)
ヴェネツィア : 『ポスト・モーテム』(コンペティション部門)『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』(コンペティション部門/脚本賞)『エマ、愛の罠』(コンペティション部門/UNIMED賞)『スペンサー ダイアナの決意』(コンペティション部門)
その他 : 『NO』(アカデミー賞/外国語映画賞ノミネート)『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』(アカデミー賞/主演女優賞他ノミネート)『スペンサー ダイアナの決意』(アカデミー賞/主演女優賞ノミネート)

 ラライン監督がチリに戻って撮った作品。ピノチェトを吸血鬼として描くという訳のわからなさ…どういうことになるんでしょうか?
 ララインは役者を生かすのが上手いと思うので、男優賞有力候補でしょうか。

『Ferrari』

マイケル・マン(アメリカ)

1957年の夏を舞台にしたこの写真では、元F1レーサーのエンツォ・フェラーリが危機に瀕している様子が描かれている。 彼と妻のローラと一緒に10年前にゼロから立ち上げた会社が破産に見舞われた。 彼らの波乱万丈の結婚生活は、一人息子の死を悼む悲しみと格闘していた。 フェラーリは他人を認めることに苦労している。 彼のドライバーたちの勝利への執念が彼らを限界まで追い出します。 彼は、イタリア横断 1,000 マイルの危険なレース、象徴的なミッレミリアに、サイコロの目ですべてを賭けます。

ベルリン : なし
カンヌ : 『ザ・クラッカー 真夜中のアウトロー』(コンペティション部門)
ヴェネツィア : 『コラテラル』(アウト・オブ・コンペティション)
その他 : 『インサイダー』(アカデミー賞/作品賞などノミネート)『コラテラル』(英国アカデミー賞/監督賞ノミネート)

 こちらもアカデミー賞に絡むのではと話題の作品です。出来がよくないという噂もありましたが、どうなのでしょうか。コンペに入ったからといっていいとは限らないのは『ブロンド』で証明済み。
 『フォードvsフェラーリ』のような熱いドラマになりそうです。

『Adagio』

ステファノ・ソッリマ(イタリア)

トニ・セルヴィッロ、ピエルフランチェスコ・ファビーノ

復讐と救済の暗い物語であり、ローマ犯罪三部作の最終章。

ベルリン : なし
カンヌ : 『Sotto le unghie』(批評家週間短編コンペティション部門)
ヴェネツィア : 『Zippo』(短編コンペティション部門)
その他 : 『バスターズ』(ダヴィッド・デ・ドナテッロ賞/新人監督賞ノミネート)

 『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』や『ウィズアウト・リモース』などのステファノ・ソッリマ監督作品。やっぱりイタリア勢多過ぎでは!?
 意外と三大映画祭のコンペはこれが初なんですね。骨太なサスペンス演出はもちろん、トニ・セルヴィッロ、ピエルフランチェスコ・ファビーノというスターキャスティングも期待できそうです。

『Woman Of』

マルゴルザタ・スモーツカ、ミカル・エングレート(ポーランド・スウェーデン)

ベルリン : 『In the Name Of』(コンペティション部門/テディ賞)『君はひとりじゃない』(コンペティション部門/監督賞)『Mug』(コンペティション部門/審査員大賞)
カンヌ : なし
ヴェネツィア : 『Never Gonna Snow Again』(コンペティション部門)
その他 : 『33 Scenes from Life』(ロカルノ映画祭/審査員特別賞)『Stranger』(サンダンス映画祭/ワールドシネマ・コンペティション部門)

 二人組ですが、共同監督は『Never Gonna Snow Again』からで、それまではマルゴルザタ・スモースカの単独監督だったようです。どんな話なのか調べても出てこなかったので何とも言えないですね。
 『Never Gonna Snow Again』は『もう雪は降らない』の題でどこかでやっていたけど劇場公開はしていないと思います。観たい!

『Holly』

フィエン・トロチ(ベルギー・オランダ・ルクセンブルグ・フランス)

15 歳のホリーは学校に電話して、その日は家にいると伝えました。 その直後、学校で火災が発生し、数人の生徒が死亡した。 悲劇に見舞われた人々とともに、コミュニティは団結して回復しようと努めています。 ホリーと彼女の奇妙な予感に興味を持った教師のアンナは、彼女を彼女が運営するボランティアグループに参加するよう誘います。 ホリーの存在は、出会う人々に心の安らぎ、温かさ、そして希望をもたらすようです。 しかしすぐに、人々はホリーと彼女のカタルシス エネルギーを求め始め、少女にますます多くのことを要求します。

ベルリン : なし
カンヌ : なし
ヴェネツィア : 『Home』(オリゾンテ部門/監督賞)

 こちらも知らない監督。まだ新人なんでしょう。
 少女の成長物語という感じでしょうか。


ということで今回はここまで!
どのくらい日本で公開されるか楽しみですね。
個人的に期待しているのはランティモス、ガローネ新作ですね。ミシェル・フランコも重そうだけどよさそう。
時間と気力があればオリゾンテ部門とかも書いていこうと思います
読んでいただきありがとうございました!

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