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第94回アカデミー賞受賞予想【3/20時点】
みなさんこんばんは。
本日は組合賞がポツポツと発表になっていますが、予想と個人的な希望を交えながら書いていきたいと思います。
作品賞
パワー・オブ・ザ・ドッグ
ドリームプラン
ドント・ルック・アップ
ドライブ・マイ・カー
リコリス・ピザ
コーダ あいのうた
ナイトメア・アリー
ベルファスト
ウエスト・サイド・ストーリー
DUNE / デューン 砂の惑星
My Prediction→パワー・オブ・ザ・ドッグ
My Hope→パワー・オブ・ザ・ドッグ
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製作者組合賞(PGA)が大きな指標になると思われるが、発表はまだ。ただしこれはほぼ間違いないと言っていいのではないか。
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』に欠点があるとすれば、Netflix映画だということか。しかしそれは『パラサイト』が外国語映画というのを克服したように、時の流れで克服されるべきだと思うので大して問題とは思えない。
また、監督、脚本または脚色、編集とコンプリートノミネートが本作のみであることも大きな強み。
ライバルとしてはトロント映画祭観客賞『ベルファスト』、SAGキャスト賞『コーダ あいのうた』か。
『ドライブ・マイ・カー』はノミネートこそが勝利であることからまずない。『ナイトメア・アリー』も10枠にギリギリ滑り込んだという感じでまずない。受賞するとすれば技術賞になるはず。『ドント・ルック・アップ』は賛否が激しく分かれており可能性は低い。『デューン』は続編が作られることが決定しているため、『ロード・オブ・ザ・リング』と同じく最終作で受賞させればいいと考えている人が多そう。『リコリス・ピザ』は結局3部門でしかノミネートされず、それで作品賞をとるとは考えにくい。
わずかに目を残しているのは『ウエスト・サイド・ストーリー』と『ドリームプラン』か。『ウエスト・サイド・ストーリー』はこれこそライバルとの見方がプレミア時には強かったが、最近になって急激にBUZZが萎んでいる感がある。おそらく支持票は助演女優賞や技術部門に集中する。『ドリームプラン』はフィールグッドムービーという点がどう影響するか。少し前までならこれこそアカデミー作品賞という感があるが、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の前には太刀打ちできないだろう。
追記 : 書いている最中にPGA(製作者組合)の発表。制したのはパワー・オブ・ザ・ドッグでもベルファストでもなくなんとコーダ!SAGに引き続きBUZZは依然上昇中。パワー・オブ・ザ・ドッグの対抗はベルファストではなくコーダか。
監督賞
ジェーン・カンピオン『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』
スティーヴン・スピルバーグ『ウエスト・サイド・ストーリー』
ケネス・ブラナー『ベルファスト』
ポール・トーマス・アンダーソン『リコリス・ピザ』
My Prediction→ジェーン・カンピオン
My Hope→ジェーン・カンピオン
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女性監督支持の流れ、作品評価、これまでの実績とどれをとっても隙がない。まず間違いなく受賞はジェーン・カンピオン。
まずないのは濱口竜介とポール・トーマス・アンダーソン。濱口竜介は作品賞と同じくノミネートこそが勝利。『アナザーラウンド』トマス・ヴィンターベアや『愛、アムール』ミヒャエル・ハネケ、『潜水服は蝶の夢を見る』ジュリアン・シュナーベルのように外国人枠として入ったに過ぎない。ポール・トーマス・アンダーソンはやはり作品力の弱さが致命的。
対抗と言えるのはケネス・ブラナーとスピルバーグだろうか。スピルバーグは作品がリメイクであること、既に二度受賞済みであることから、この二人ならケネス・ブラナーが可能性としては大きいか。
主演男優賞
ハヴィエル・バルデム『愛すべき夫妻の秘密』
アンドリュー・ガーフィールド『tick, tick...BOOM! : チック、チック…ブーン!』
ベネディクト・カンバーバッチ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
ウィル・スミス『ドリームプラン』
デンゼル・ワシントン『マクベス』
My Prediction→ウィル・スミス
My Hope→ベネディクト・カンバーバッチ
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俳優組合賞とGGではウィル・スミスが勝利、かなり固まってきたと言えるだろう。ウィル・スミスが明の演技とするならベネディクト・カンバーバッチは暗の演技、どちらも甲乙つけがたいが、分かりやすい演技力はウィル・スミスだろう。
今回のノミニーは初めてのノミネーションが一人もいない。ただし受賞経験があるのはハヴィエル・バルデムとデンゼル・ワシントン。この二人はまず除外していいだろう。
アンドリュー・ガーフィールドはキャリアベストとの声が聞かれるが、まだ二度目のノミネート、これからまたチャンスはある。ベネディクト・カンバーバッチは屈折した重層的な役を見事に演じており批評家賞を独走していたが、重要賞になると一気に失速してしまった。個人的には、キャリア的にも演技的にも絶対にカンバーバッチがとるべきだと思うが、結局受賞はウィル・スミスな気がする。
主演女優賞
ジェシカ・チャステイン『タミー・フェイの瞳』
クリステン・スチュワート『スペンサー ダイアナの決意』
ニコール・キッドマン『愛すべき夫妻の秘密』
オリヴィア・コールマン『ロスト・ドーター』
ペネロペ・クルス『Parallel Mothers』
My Prediction→ジェシカ・チャステイン
My Hope→ジェシカ・チャステイン or クリステン・スチュワート
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まずないのはペネロペ・クルスだろう。レディー・ガガやアラナ・ハイムを押しのけてのノミネーション自体が勝利。作品的にも弱い。
ただ、残りの四人が本当に分からない。批評家賞を独走したクリステン・スチュワート、GGを受賞したニコール・キッドマン、SAGを受賞したジェシカ・チャステイン、勢いに乗るオリヴィア・コールマン・・・誰にきてもおかしくない。
キッドマン、コールマンのオスカー保持者組は遠慮してほしいが、そう簡単にいかないのがこの部門。クリステンの演技を観ていないのでなんとも言えないが、実力派として過小評価されてきたジェシカ・チャステインを今回は勝たせてあげたい。クリステンはまたチャンスあるよ。
追記:ここにきて放送映画批評家協会賞をジェシカ・チャステインが受賞。チャステインが一歩抜け出したか。
助演男優賞
コディ・スミット=マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
ジェシー・プレモンス『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
トロイ・コッツァー『コーダ あいのうた』
J・K・シモンズ『愛すべき夫妻の秘密』
シアラン・ハインズ『ベルファスト』
My Prediction→トロイ・コッツァー
My Hope→コディ・スミット=マクフィー
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批評家賞を独走、GGも受賞し確実と思っていたところでSAGをトロイ・コッツァーが受賞。勢いも今のところはトロイにある気がする。CCもBAFTAも受賞したしたぶんもう間違いない。
ただ、やはりコディ・スミット=マクフィーにとってほしい。何故かというとこれ以上の役柄に彼が出会えるかどうかが不安だから。本作での彼の演技はほんとに凄いと思う。主演男優賞と同じく分かりやすい凄さvs深みのある凄さという対決になっていて、どちらも受賞レベルにはあるけど本当は後者が勝ってほしい。でも前者に結局いくというのがアカデミー賞…
J・K・シモンズとジェシー・プレモンスはラッキーノミネーション、前者は既にこの部門を制しているので可能性は低い。シアラン・ハインズも批評家賞でも軒並み候補に挙がってはいるが、大抵受賞できずに終わっている。ただシモンズ、プレモンスに比べると可能性は僅かに残されている。
助演女優賞
アーンジャニュー・エリス『ドリームプラン』
ジュディ・デンチ『ベルファスト』
キルスティン・ダンスト『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
アリアナ・デボース『ウエスト・サイド・ストーリー』
ジェシー・バックリー『ロスト・ドーター』
My Prediction→アリアナ・デボース
My Hope→アリアナ・デボース
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アリアナ・デボースは批評家賞のみならずGG、CC、BAFTA、SAGと重要賞をコンプリート受賞。まさにこれこそ今年の確定枠。クィアを公言している俳優が受賞するのは初めてということ、オリジナル版のリタ・モレノ同じ役柄で同じ賞を受賞するのは初めてということで多様性、新規性も味方して今のところ敵なし。
唯一撃ち落とせる可能性があるのはジェシー・バックリーか。若手実力派としてメキメキと成長中、サプライズでノミネートされたのはその人気の証か?と考えると一応ダークホースと言えるかな。まあでもアリアナ・デボースだろうね。
カトリーナ・バルフを蹴落としてノミネーションを手にしたジュディ・デンチは既に受賞歴があるし考えづらい。アーンジャニュー・エリスは手堅く健闘しているが受賞に漕ぎつけたのはごくわずか。可能性は低い。キルスティン・ダンストは作品に勢いがあるのが強みだが、デボースを撃ち落とせるだけの力は持っていないとみるのが妥当。今後またチャンスあるよ。
脚本賞
ドント・ルック・アップ
ベルファスト
リコリス・ピザ
ドリームプラン
The Worst Person in the World
My Prediction→ベルファスト
My Hope→ベルファスト
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ベルファストがGGとCC、リコリス・ピザがBAFTAをとっていておそらくどちらか。組合賞はそもそもベルファストが対象外なので度外視していい。
特にこの部門は思い入れはないのでどれがとってもいいけど、リコリス・ピザは日本人蔑視がやはりひっかかる。
サプライズ候補となったThe Worst Person in the Worldが不気味か。とってもおかしくない気はする。
脚色賞
パワー・オブ・ザ・ドッグ
ドライブ・マイ・カー
コーダ あいのうた
DUNE / デューン 砂の惑星
ロスト・ドーター
My Prediction→パワー・オブ・ザ・ドッグ
My Hope→ドライブ・マイ・カー
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BAFTAはコーダ、CCはパワー・オブ・ザ・ドッグがとっていて、まあ作品力としてもこのどちらかだとは思う。
ただやはり日本人としてはドライブ・マイ・カーの可能性を信じたいところ。限りなく受賞する可能性は低いとは思うけれど…
編集賞
ドント・ルック・アップ
DUNE / デューン 砂の惑星
ドリームプラン
パワー・オブ・ザ・ドッグ
tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!
My Prediction→tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!
My Hope→ドント・ルック・アップ
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CCはウエスト・サイド・ストーリー、BAFTAは007 / ノー・タイム・トゥ・ダイとなったのでここは組合賞を参考にするしかない。組合賞はドリームプランとチック、チック…ブーン!がとったのでどちらかか。そのどちらかならチック、チック…ブーン!の方が編集の分かりやすい素晴らしさが伝わると思う。ドリームプランは主演男優賞とるし、ここはチック、チック…ブーン!に、という心理も働くか。
ただ、個人的には作品の好みは別として編集の凄さを感じたのはドント・ルック・アップだったので推しておきたい。
国際長編映画賞
ドライブ・マイ・カー(日本)
The Worst Person in the World(ノルウェー)
ブータン 山の教室(ブータン)
FLEE フリー(デンマーク)
Hand of God / 神の手が触れた日(イタリア)
My Prediction→ドライブ・マイ・カー
My Hope→ドライブ・マイ・カー
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ここは素直にドライブ・マイ・カーでしょう。不気味なのは脚本賞にもあがったThe Worst Person in the Worldで、北米配給をパラサイトを作品賞に導いたNEONが担当しており、強力なプロモーションが行われているという噂。ただやはりドライブ・マイ・カーがこのまま逃げ切るというのを信じたい。少し前までは番狂わせが起こりやすい(それこそ『おくりびと』)部門だったが、最近は前哨戦通りになることが多いので。
長編アニメーション映画賞
ミラベルと魔法だらけの家
ミッチェル家とマシンの反乱
ラーヤと龍の王国
FLEE フリー
あの夏のルカ
My Prediction→ミラベルと魔法だらけの家
My Hope→FLEE フリー
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ミラベルと魔法だらけの家vsミッチェル家とマシンの反乱の一騎打ちとみられる。GGとBAFTAをとったミラベルがやや優勢か。
ただFLEE フリーは三部門にノミネートされたものの、確実と言える部門がないため、ここであげたい気はする。ただこの部門はアート系アニメがとったことはなく、英語作品以外が受賞したのは『千と千尋の神隠し』以外にはない。受賞の可能性は限りなく低いだろう。
長編ドキュメンタリー映画賞
FLEE フリー
サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)
Attica
燃え上がる記者たち
Ascension
My Prediction→サマー・オブ・ソウル
My Hope→サマー・オブ・ソウル
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ここで意外なあたり、それこそFLEE フリーがきたらいいなとは思うけど、サマー・オブ・ソウルが強すぎるし、観るとやっぱりすごくいい。意義深い作品なのでここもすんなりいくんじゃないかな。
他の作品の日本公開、または配信、期待してます。
撮影賞
マクベス
パワー・オブ・ザ・ドッグ
ウエスト・サイド・ストーリー
DUNE / デューン 砂の惑星
ナイトメア・アリー
My Prediction→ウエスト・サイド・ストーリー
My Hope→ナイトメア・アリー or マクベス
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CCはパワー・オブ・ザ・ドッグ、BAFTAはDUNEが制していて、組合賞はまだ未発表。どちらかの可能性が濃厚。ただ、全体のバランスを考えるとウエスト・サイド・ストーリーか。ヤヌス・カミンスキーは既に二度オスカーとっているので三度目ということになるけど、今回7部門ノミネートで助演女優賞のみの受賞だとするとあまりにバランスが悪い。パワー・オブ・ザ・ドッグは作品賞や監督賞、DUNEは視覚効果賞や音響賞をとるだろうから、撮影賞はウエスト・サイド・ストーリーに、という会員の心理を予想したい。
個人的な好みで言わせてもらえば、ナイトメア・アリーのダン・ローストセンはシェイプ・オブ・ウォーターでとるべきだったと思っているので今回はとってほしい。マクベスはおそらく以前のライトハウス枠(つまり奇跡的に入った枠)だとは思うものの、撮影が本当に素晴らしかったのでとってほしいな。
美術賞
ナイトメア・アリー
マクベス
ウエスト・サイド・ストーリー
パワー・オブ・ザ・ドッグ
DUNE / デューン 砂の惑星
My Prediction→ナイトメア・アリー
My Hope→ナイトメア・アリー
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普通に考えればCCとBAFTAをとっているDUNEが最有力とみるべき。組合賞もDUNEがとっている。ただ、組合賞のピリオドで受賞しているナイトメア・アリーの可能性も消せない。数年前女王陛下のお気に入りとブラックパンサーが激突したときに似ている。あのときはブラックパワーやアメコミ映画評価の波に乗ってブラックパンサーが勝利したが、今回もその現象が起こるだろうか。個人的には違和感がある。DUNEは確かに見事なビジュアル構築を成し遂げているが、ブラックパンサーと違って人種問題やアメコミを扱ったものではない。そして他の部門で最有力とされている。そう考えるとやはり時代ものが強いこの部門の特性を考えると、ナイトメア・アリーは決して可能性は低くないのでないか。
衣装デザイン賞
クルエラ
シラノ
ナイトメア・アリー
DUNE / デューン 砂の惑星
ウエスト・サイド・ストーリー
My Prediction→クルエラ
My Hope→クルエラ
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ディズニーの実写作品で久々の快打となったクルエラ、この部門は堅い。CCとBAFTAに加え組合賞も受賞している。ライバルとしては組合賞を同じく受賞したDUNEだが、やはりクルエラ優勢とみるべき。
視覚効果賞
DUNE / デューン 砂の惑星
フリー・ガイ
007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ
シャン・チー テン・リングスの伝説
スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム
My Prediction→DUNE / デューン 砂の惑星
My Hope→DUNE / デューン 砂の惑星
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ここはもうDUNEで間違いない。批評家賞、重要賞、組合賞とコンプリート。僕としては特に今年は推しもないしDUNEでいいと思う。
音響賞
ベルファスト
パワー・オブ・ザ・ドッグ
DUNE / デューン 砂の惑星
007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ
ウエスト・サイド・ストーリー
My Prediction→DUNE / デューン 砂の惑星
My Hope→DUNE / デューン 砂の惑星
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これもDUNEで間違いないかな、と思いつつも組合賞ではDUNE、ナイトメア・アリー、ウエスト・サイド・ストーリーが受賞。ウエスト・サイド・ストーリーはあり得なくはない。ただやはり劇場で体感したDUNEの音響の素晴らしさを忘れることはできない。
作曲賞
ドント・ルック・アップ
DUNE / デューン 砂の惑星
ミラベルと魔法だらけの家
Parallel Mothers
パワー・オブ・ザ・ドッグ
My Prediction→DUNE / デューン 砂の惑星
My Hope→DUNE / デューン 砂の惑星 or Parallel Mothers
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批評家賞に続きGG、CC、BAFTAとDUNEがコンプリート。まず間違いない。組合賞はまだだけどおそらくDUNEでしょう。ハンス・ジマーはノミネート多数な割に一度しかオスカーは手にしていないのでもう一度あげてもいい。サプライズで入ったParallel Mothersが不気味ではあるがここはすんなりDUNEな気がする。
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
タミー・フェイの瞳
クルエラ
DUNE / デューン 砂の惑星
ハウス・オブ・グッチ
星の王子ニューヨークへ行く2
My Prediction→星の王子ニューヨークへ行く2
My Hope→タミー・フェイの瞳 or ハウス・オブ・グッチ
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ここは意外な激戦区。ハウス・オブ・グッチ、タミー・フェイの瞳、クルエラ、DUNE、どれもメイク・ヘアスタイリングの力が大きい作品だ。CCとBAFTAを制したのはタミー・フェイの瞳、しかし組合賞で波乱が起きる。なんとここでしかノミネートされていない星の王子ニューヨークへ行く2が最多の3受賞を果たしたのだ。それにより勢力図は大きく変わった。
現状では正直全く分からない。個人的にはタミー・フェイの瞳かハウス・オブ・グッチを推したいところだが、組合賞を制した星の王子かクルエラとみるのが妥当かもしれない。
歌曲賞
「Be Alive / ビヨンセ」(ドリームプラン)
「Dos Oruguitas / セバスチャン・ヤトラ」(ミラベルと魔法だらけの家)
「Down to Joy / ヴァン・モリソン」(ベルファスト)
「No Time to Die / ビリー・アイリッシュ」(007/ノー・タイム・トゥ・ダイ)
「Somehow You Do / リーバ・マッキンタイア」(Four Good Days)
My Prediction→No Time to Die
My Hope→No Time to Die
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これはもう決まりでしょう。今年はビリー・アイリッシュのNo Time to Dieしかあり得ない。他が弱いけど唯一可能性があるとすればビヨンセのBe Aliveか?
短編実写映画賞
Ala Kachuu - Take and Run
The Dress
The Long Goodbye
On My Mind
Please Hold
My Prediction→The Long Goodbye
My Hope→The Dress
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これに関してはThe Long Goodbyeしか現状観られていません。ただそれがあまり気に入らなかったので、予告編で気になったThe Dressが受賞して日本でも観られるようになるといいなぁと思います。
短編ドキュメンタリー映画賞
オーディブル: 鼓動を響かせて
私の帰る場所
The Queen of Basketball
ベナジルに捧げる3つの歌
When We Were Bullies
My Prediction→オーディブル : 鼓動を響かせて
My Hope→オーディブル: 鼓動を響かせて
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Netflix作品が3本ノミネート!When We Were Bullies以外は全て観ていますが、その中でクオリティが高くテーマも今日的なオーディブルがとると思うしとってほしい。オーディブルは聾唖のアメフトチームを題材にした作品で、作品賞BUZZが拡大中のコーダとの関連性もあり受賞しやすいように思う。
ただオーディブルは若者の話であり、昨年のColetteの流れからするとThe Queen of Basketballが怪しいような気がする。
短編アニメーション映画賞
ボクシングバレー
ことりのロビン
Affairs of the Art
Bestia
The Windshield Wiper
My Prediction→ことりのロビン
My Hope→Bestia
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この部門は全て観ることができた。その上でやはり昨年に続きNetflix作品であることりのロビンは見やすさという点において強いのではないか。あとはやはりテーマが分かりやすく、アニメーション技術のレベルも高いのも強みか。
好みとしては独特のアニメ表現とダークな世界観のBestiaを推したい。まるでデヴィッド・リンチの世界観ですごく好み。
まとめ
この予想だとパワー・オブ・ザ・ドッグが3、DUNEが3、ウエスト・サイド・ストーリーが2という結果に。少しバランス悪いかな…そのあたりは最終予想で詰めていこうと思う。とはいえ最近は一つの作品が独占するというよりは色んな作品に散る傾向があるので、こういう結果もないとは言い切れない。
監督賞、主演女優賞以外の演技賞、国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー映画賞、視覚効果賞、音響賞、作曲賞、歌曲賞はおそらく変えることはない。国際長編映画賞は少し危ないけど信じる。信じたい。
作品賞に関してはパワー・オブ・ザ・ドッグにいってもらいたい。映画の質として(ドライブ・マイ・カーを除いて)他とはレベルが違いすぎる。コーダは好きだし泣いたけどやっぱりリメイク作品だし、パワー・オブ・ザ・ドッグの圧倒的完成度に比べると数段劣ってみえる。やはり何と言おうと2021年のアメリカ映画を代表するのはパワー・オブ・ザ・ドッグ。信じてる。
あとは個人的な思い入れとしてはナイトメア・アリーに一部門でもいってほしいのと、メイクはタミー・フェイの瞳かハウス・オブ・グッチにいってほしい。ハウス・オブ・グッチはすごい好きなので、ここまで無視するならせめてここだけでもとってほしい。