【最終予想】第96回アカデミー賞
みなさんこんばんは。
アカデミー賞授賞式が迫っているということで、全部門最終予想をしていきたいと思います。
本命→◎
対抗→○
大穴→△
短編アニメーション映画賞
◎War Is Over! Inspired by the Music of John & Yoko
○Letter to a Pig
Ninety-Five Senses
Our Uniform
Pachyderme
短編部門は本当に分かりませんが、ジョン・レノン&オノ・ヨーコというビッグネームがついている『War Is Over! Inspired by the Music of John & Yoko』が一応フロントランナーとされています。
全部観ていますが、個人的なお気に入りは…今年はありません。
短編ドキュメンタリー映画賞
◎ラスト・リペア・ショップ
○The ABCs of Book Banning
The Barber of Little Rock
Island in Between
世界の人々:ふたりのおばあちゃん
予想も好みも『ラスト・リペア・ショップ』一択!これは獲ってほしい。作品として素晴らしすぎました。サーチライトという有力会社がついていて配信されている分目につきやすいのでは。
あえて言うなら分かりやすい主張がされている『The ABCs of Book Banning』が対抗になるでしょうか。
短編実写映画賞
◎Red, White and Blue
○彼方に
Invincible
Knight of Fortune
ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語
アメリカで問題になっている人工中絶をテーマにした『Red, White and Blue』が現状強いとされています。しかしネトフリが配信している『彼方に』もかなり強い気がします。主演俳優の力もありますし。
個人的には『Invincible』がなかなかよかったです。受賞はないと思いますが一応推しておきます。
長編アニメーション映画賞
◎君たちはどう生きるか
○スパイダーマン : ビヨンド・ザ・スパイダーバース
ニモーナ
マイ・エレメント
ロボット・ドリームズ
ここは『君たちはどう生きるか』と『スパイダーマン : ビヨンド・ザ・スパイダーバース』の一騎打ちです。BAFTAで受賞したのが『スパイダーマン』ではなく『君たちはどう生きるか』だったというのが何を意味するでしょうか。ここにきて勢いを増しているのは『君たちはどう生きるか』な気がするので願望も込みですが予想しておきます。
長編ドキュメンタリー映画賞
◎実録 マリウポリの20日間
○ボビ・ワイン ゲットー・プレジデント
△The Eternal Memory
虎を仕留めるために
Four Daughters
ここは『実録 マリウポリの20日間』でしょう。ライバル視されていた『ジョン・バティステ』がまさかの候補落ちとなったため、ライバルはもういません。
一応『ボビ・ワイン』を対抗、『The Eternal Memory』を大穴に予想しておきますが可能性はほぼない。
国際長編映画賞
◎関心領域
○雪山の絆
△PERFECT DAYS
ありふれた教室
Io Capitano
ここも『落下の解剖学』や『ポトフ』がないため『関心領域』一強でしょう。あえて言うならこのところネトフリが強力宣伝している『雪山の絆』がワンチャンあるかな…いや流石にないか。日本代表『PERFECT DAYS』は候補入りしただけで十分よくやったと思いますよ。
歌曲賞
◎What Was I Made For?『バービー』
○I’m Just Ken『バービー』
△Wahzhazhe (A Song for My People)『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
It Never Went Away『ジョン・バティステ アメリカン・シンフォニー』
The Fire Inside『フレーミング・ホット!チートス物語』
この部門は『バービー』組が強いでしょうね。なんといってもあれだけ大ヒットした作品の曲ですから。他は候補入り自体ラッキーだったとみるべきでしょう。あとはもう『バービー』組のどちらがくるかというだけ。ここにきて「I’m Just Ken」の方が支持を受けているという噂も…
作曲賞
◎オッペンハイマー
○キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
△インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
アメリカン・フィクション
哀れなるものたち
ここは前哨戦的に『オッペンハイマー』で決まりでしょう。それに対抗できるのは『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』ですが、これも正直難しいですね。大穴があるとしたら『インディ・ジョーンズ』ジョン・ウィリアムズでしょうか。候補入りだけでも驚きでしたが…
音響賞
◎オッペンハイマー
○マエストロ その音楽と愛と
△ザ・クリエイター 創造者
関心領域
ミッション・イン・ポッシブル デッドレコニング PART ONE
ここも『オッペンハイマー』でしょう。録音、音響効果の二つの組合を制しています。『マエストロ』は音楽が中心の物語であるだけにここで受賞して欲しいですが難しいでしょうね。
視覚効果賞
◎ザ・クリエイター 創造者
○ゴジラ-1.0
△ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3
ナポレオン
ミッション・イン・ポッシブル デッドレコニング PART ONE
『ザ・クリエイター』と『ゴジラ-1.0』の一騎打ちとみられています。組合賞を受賞したのは『ザ・クリエイター』でしたが、ここにきて勢いがあるのは『ゴジラ-1.0』と言われています。その意味だとシリーズ初の受賞がかかる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』も期待されています。
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
◎マエストロ その音楽と愛と
○オッペンハイマー
△哀れなるものたち
雪山の絆
Golda
この部門をとらないと無冠に終わってしまう『マエストロ』と予想します。実際組合賞で受賞していますし。ただ、作品の勢いで言うと『オッペンハイマー』も有力でしょう。『オッペンハイマー』とりすぎだろ!となるのでここは譲って欲しい。
美術賞
◎哀れなるものたち
○オッペンハイマー
△バービー
ナポレオン
キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
組合賞は『哀れなるものたち』と『オッペンハイマー』がともに受賞、この2作品の一騎打ちとなるでしょう。個人的には独自の世界観を見事に作り上げて見せた『哀れなるものたち』を推したいところです。
衣装デザイン賞
◎哀れなるものたち
○バービー
△オッペンハイマー
ナポレオン
キラーズ・オブ・フラワームーン
ここも美術賞と同じく『哀れなるものたち』と『オッペンハイマー』の一騎打ち、と言いたいところですが実は組合賞は『哀れなるものたち』と『バービー』が制しています。そのどちらかを選ぶとするなら、個人的な好みも含め『哀れなるものたち』と予想します。
編集賞
◎オッペンハイマー
○キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
△ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
哀れなるものたち
落下の解剖学
ここに関しては組合賞を信じるしかない。本命は間違いなく『オッペンハイマー』でしょう。作品力からして対抗は『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』でしょうか。そしてひっそり組合賞のコメディ部門を制しているのは『ホールドオーバーズ』であり、ここにきたらかなりびっくり。
撮影賞
◎オッペンハイマー
○哀れなるものたち
△キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
伯爵
マエストロ その音楽と愛と
やはり組合賞を参考にするとこれも『オッペンハイマー』にしかなりようがない。個人的には『哀れなるものたち』を推したいが、組合賞で負けていることを考えるとムリか。モノクロ映像ということだと『マエストロ』もあるのだが作品BUZZが下がっていることを考えると難しい。
脚色賞
◎アメリカン・フィクション
○オッペンハイマー
△バービー
哀れなるものたち
関心領域
割と若手が評価されやすいこの部門、前哨戦結果やフレッシュさを考えると『アメリカン・フィクション』が一歩抜けているか。対抗はやはり『オッペンハイマー』だが、『バービー』がきたら面白い。
脚本賞
◎ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
○落下の解剖学
△パスト・ライブス 再会
May December
マエストロ その音楽と愛と
ここで会員が支持するであろう人は『ホールドオーバーズ』アレクサンダー・ペインだろう。監督賞から漏れたということからここで支持する人も多そう。個人的には『May December』がダントツでよかったのだが流石に厳しい。新鋭が評価されるという意味では『落下の解剖学』や『パスト・ライブス』にも可能性はある。
助演女優賞
◎ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』
○エミリー・ブラント『オッペンハイマー』
△ジョディ・フォスター『ナイアド その決意は海を越える』
アメリカ・フェレーラ『バービー』
ダニエル・ブルックス『カラーパープル』
ここはもう『ホールドオーバーズ』ダヴァイン・ジョイ・ランドルフで決まり。他の選択肢はない、というくらい強い。未だ未受賞の『オッペンハイマー』エミリー・ブラントが対抗だがランドルフの勢いは依然強い。大穴はベテランで久しぶりのノミネートになった『ナイアド』ジョディ・フォスターだろうか。
助演男優賞
◎ロバート・ダウニー・ジュニア『オッペンハイマー』
○ライアン・ゴズリング『バービー』
△マーク・ラファロ『哀れなるものたち』
ロバート・デ・ニーロ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
スターリング・K・ブラウン『アメリカン・フィクション』
ここも『オッペンハイマー』ロバート・ダウニー・ジュニアで決まっている。前哨戦では『バービー』ライアン・ゴズリングが善戦したものの、ここ最近の勢いはダウニー・ジュニアにあり。『哀れなるものたち』からウィレム・デフォーが落ちた分マーク・ラファロに…という可能性はなくもない。
主演女優賞
◎リリー・グラッドストーン『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
○エマ・ストーン『哀れなるものたち』
△ザンドラ・ヒュラー『落下の解剖学』
アネット・ベニング『ナイアド その決意は海を越える』
キャリー・マリガン『マエストロ その音楽と愛と』
最もアツい部門はここ。『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』リリー・グラッドストーンと『哀れなるものたち』エマ・ストーンの一騎打ち。ストーンは受賞済というのが懸念点だが、その演技を観れば誰もが入れたくなる。一方グラッドストーンには死角なし。この多様性時代というのも追い風になる。サプライズがあるとすれば『落下の解剖学』ザンドラ・ヒュラーだろうか。
主演男優賞
◎キリアン・マーフィ『オッペンハイマー』
○ポール・ジアマッティ『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』
△ブラッドリー・クーパー『マエストロ その音楽と愛と』
ジェフリー・ライト『アメリカン・フィクション』
コールマン・ドミンゴ『ラスティン ワシントンの「あの日」を作った男』
批評家賞では『ホールドオーバーズ』ポール・ジアマッティが強かったが重要な前哨戦では『オッペンハイマー』キリアン・マーフィが勝利。このままの勢いであればマーフィであろう。『マエストロ』ブラッドリー・クーパーは監督賞から落ちた分、というのが少しはあるかも。
監督賞
◎クリストファー・ノーラン『オッペンハイマー』
○マーティン・スコセッシ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
△ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』
ジョナサン・グレイザー『関心領域』
ジュスティーヌ・トリエ『落下の解剖学』
ここはもう『オッペンハイマー』クリストファー・ノーランでしょう。対抗はオスカー常連『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』マーティン・スコセッシだが、そのスコセッシをしてもノーランの勢いは止められない。願望としては『哀れなるものたち』ヨルゴス・ランティモスに獲ってほしい。
作品賞
◎オッペンハイマー
○哀れなるものたち
△キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
アメリカン・フィクション
バービー
マエストロ その音楽と愛と
関心領域
落下の解剖学
パスト・ライブス 再会
今年は『オッペンハイマー』の年。それは揺るがないだろう。獲ってほしいのは『哀れなるものたち』だがそれはない。サプライズが起きたら面白いのは『アメリカン・フィクション』や『バービー』だが、作品BUZZは落ち着いている。