”正論”だらけの社会の中で”邪論”から生まれる新たな出会い
まちがいさがしの間違いの方に
生まれてきたよな気でいたけど
まちがいさがしの正解の方じゃ
きっと出会えなかったと思う
2019年の年末、第70回紅白歌合戦でも歌われた
菅田将暉さんの「まちがいさがし」の歌詞の冒頭です。
歌詞の意味としては、一般的に”正解”と言われるような生き方はできなかったけど、そんな”間違い”の環境だったからこそ、あなたと出会えたよ。
上記の歌詞は、そんな意味です。
(少なくとも私はそう解釈しました)
一般的に、”間違い”だと言われることに目を向けてみることで、”正しい”と言われることからは見えないものが見えてくる。そんなことを言っています。
この歌が昨年ヒットしたということは、この歌詞が、多くの人の心に響いたということでしょう。
さて、そんな中で私が話す内容
それは、”正論”と”邪論”についてです。
1.”正論”とは?
まず、”正論”について話します。
”正論”とはつまり、道理の通った論のことです。
例を挙げてみます。
「将来、あなたが良い学校に行きたいんやったら
もっと勉強しなさい。」
私は、親や学校の先生に、よくこんな事を言われて生きてきました。同じようなことを言われたことがあるという人も多いのではないでしょうか?
上記の例ですが、これは、ど”正論”です。ぐうの音も出ません。勉強しなければ良い学校に行けない。当然です。
”正論”は、論が通っているため、”正しい”ことが多いです。
2.”邪論”とは?
では、次に”邪論”とは何でしょうか?
”邪論”とは一般的に間違った論のことです。
本来、邪論が、世間一般的に注目されることはありません。
間違っていることが多いからです。
が、今回はあえて注目してみます。
例えば、先ほどの例で言うと
「将来、あなたが良い学校に行きたいんやったら
全く勉強しなくていいよ。」
これが、”邪論”です。
道理が通っていないので、意味が分かりません。
でも、この意見を聞いたときに、ふと気づくことがあると思うんですね。
それは、
勉強しなくても良い学校に行ける。
ということは、勉強以外でも良い学校へ行ける手段はあるのか。
もしかしたら、勉強しなくても例えば、スポーツや芸術の才能などで、良い学校へ行ける手段がある?
こんな考えに至るかもしれません。
さらに発展して、
いや、そもそも良い学校ってなんだ?
良い学校って偏差値が高いってことなのか?
それとも、就職率の高い学校のことなのか?
そもそも、どうして学校に行くんだ?
などと、考えが広がるかもしれません。
良い学校へ行くには勉強するしかない!
という”正論”にしか触れていなければ、この考えに辿り着いていなかったかもしれません。一般的に”間違い”であることの多い”邪論”に触れたことで、
視野・世界観が広がったと言えると思います。
3.私が”邪論”に注目した理由
今回、私がこの”邪論”に注目した理由は、
Twitterをしている人を始めとして、
世間が”正論”を求めている
そんな傾向を感じたからです。
特に、多くの人の共感を呼び、また支持される有名人やインフルエンサーと呼ばれる方の意見・考えは、”正論”が多いように感じます。(私の意見です)
どうしてこの傾向がある(ように感じる)のか?
私なりの考えですが、現代の社会は、膨大な情報が錯綜する情報社会で、将来に対して不安を感じている人が多い気がします。
(20年しか生きてない人間が、現代社会がーとか言ってます)
自分の意見・考えに自信が持てないから、有名人やインフルエンサーの
”正論”を求める人が多いのではないでしょうか?
この傾向が悪いことであるとは一切思いません。むしろ、膨大な情報の中から、取捨選択された”正しい”ことが多い”正論”が重視される傾向は、合理的であると思います。
ただ、”正論”しか求めない。”邪論”を言うやつは、社会・コミュニティから排除する。
そんな世の中だと生きにくいなぁと感じずにはいられません。
4.最後に
もし自分の意見が、”邪論”であったとしても
悲観する必要はないと思います。
まちがいさがしの間違いの世界でしか出会えない
新たな考え方に出会えるのかもしれません。
以上、普段は"正論"好き大学生の"邪論"でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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