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トレーナーたる者

随分久しぶりにnoteで筆を執ることになる。
初めて此処で記事を書いてから一年近くの月日が流れ、
それはもう色々な変化があったものだ。
とはいえ、目まぐるしく僕自身や周りの環境が変わったわけでもなく、
まあ端的に言うと精神を病んで留年したのだ。
日常のほんの些細な事象にも過剰に怯えるようになり、
ほぼ死んだような生活を送った。
我ながら笑えないことばかりだ。
そんな中でも、新たに熱中できるコンテンツに出会えたことは唯一の救いなのだろうか。
そう、ウマ娘プリティーダービー。

きっかけは去年の春まで遡る。
同高の数少ない友人から勧められたという、ありきたりな話だ。
最初の数ヶ月は大して頭を使わず遊んでいた。
そう、ただ”遊んでいた”だけなのだ。
それこそシナリオ中の目標レースを勝ち進むだけで嬉しかったし、
初めてグッドエンドに辿り着いた時の歓喜を、僕はずっと忘れないだろう。
しかし、少しずつ地力をつけ、
7月からチャンミ(毎月開催される大会)に出るようになり、
おそらく人生で初めてゲームでの明確な”勝利”と”敗北”を味わった。
初出場のキャンサー杯ではゴールド称号を獲得出来たが、
次のレオ杯ではプラチナが狙えるAグループ決勝でボロ負けしてシルバー。
恐らくその瞬間に、僕にとってこのゲームは”遊び”では無くなった。

と、こうして灰色の生活の中で唯一のモチベーションとなり、
ちゃっかりプラチナ称号も頂戴し、
今年の春にはレジェンドトレーナー(チームランクSS以上)にまで成長できた。

その間に心の病気も少しずつ回復し、
(ほぼ時間が解決したようなものだが)
ゲーム以外のことにも集中して向き合えるようになってきた。
この歳になって漸く、在るべき生活を手にしつつあるのだ。

、、、が。

本日の早朝のことだ。
これも心身共健康な人であれば気にも留めない話なのだろうが。
去年の自分に戻ってしまったかのような自己嫌悪が、
視界を遮るような強烈な不安感が、
僕に襲い掛かったのだ。

(後編)に続く。


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