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手術当日〜前十字靭帯(ACL)損傷〜

こんにちは、駿です。

入院すると、デトックスしている気分になる。
ベッドの上でぐうたらしているのは間違いないのだが、食事は間違いなくクリーンになる。水をたくさん飲み、バランスの良い食事をとり、看護師さんと少しおしゃべり。
なんか長閑で、束の間の休日を過ごしている、そんな気持ち。
自分のことを少し、整理する期間かな。

手術当日!!!

硬膜外麻酔(epidural anesthesia)

通称エピ。背中に針を入れ、脊髄近くまでGO。
痛くて動いてしまう患者さんもいるようで、全身麻酔した後にやらないのはドSのお医者さんたちの趣味なのかな、とか思ったけど、理由がある。
神経損傷などの重大な合併症が起きないか、調べるためのようだ。痛みを伴うのには理由がある。
横向きになって丸まる。触られたところを突き出すようにするのがコツ。
まず背中に細い針で、痛み止めの皮下注射をする。これがなんとも言えない違和感。背中にボコッと、薬が入ってくる感じがわかる。
手で触られるとやはりぼっこりとしている。
本命の針が刺される。太いらしいが、手で押される時と感覚に大差はない。
少しずつ、慎重に針が進められているのがわかる。1mmずつ進めるそうだ。麻酔科医の手捌きたるや。
足が痺れてきて、あー、効いてるな、と感じたら終了。
針の中から細いカテーテルの管を通し、それのみを残すらしい。抜けないように、背中には4cm程度入れるようだ。

ついに全身麻酔へ

鎮痛剤のフェンタニルが静脈注射されると、血管が少しピリピリする。続いて鎮静剤のプロポフォール、筋弛緩薬のロクロニウムが注入される。
顔がピリピリして、フェンタニルが回ってるんだなと思うまでわずか数秒。
眠くなってきた、、、、、


呼びかけ

「終わりましたよ〜」
9時に始まった手術。12時を指す時計を見た気がする。3時間くらいか。
まだ麻酔でぼんやりとした意識の中、手術が終わったことを確認し、再度眠りについた。

手術日の夜

落ち着いていた。
痛みは全然なく、術後の熱が出ているくらい。
エピの時に入れたカテーテルから、痛み止めを流してくれているようだ。
痛みが強かったら押すボタンもあって、マリオのお助けアイテムみたいだ。
20分に1回くらいの頻度で押せるらしいが、幸い痛みが落ち着いていた僕には不要だった。

不動の左足

足が動かせない状態にあると、動かしたくなるのが人間の性である。
元気な右足から試す。なんとか動く。でも足先から踵にかけて、痺れがある。痛み止めのせいだろう。
さて左足。右よりも痺れは強い。

いけっ。
、、、

ビクともしない。自分の脚なのに、自分のものじゃない気までしてくる。おもろい。
動かせない代わりに、左膝にはニーブレース(ゴツい固定器具)、持続冷却器がついている。そして両ふくらはぎには、血栓防止用のフットポンプが。いたれりつくせりだ。高級マッサージ店にいるかのような手厚い対応を受けている僕の両脚ちゃんたちは、おとなしく過ごしている。

自動冷却装置(黒)、ニーブレース(白)

このままうまいこと痛みなく続けばいいな、と思いながら、麻酔のせいか、ぼんやりした意識と眠気の中で、1日を過ごした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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