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【GAFA+M】勝者総取りのIT業界をグラフで見る
現在、世界の時価総額ランキング上位の多くをGAFAに代表されるIT企業が占めています。
IT業界は他の産業に比べ地理的な制約が少なく、データなどの無形資産が重要な為、市場が寡占化しやすい傾向があることも分かっています。
今回はそうしたIT業界の性質を市場占有率の観点から整理します。
時価総額トップ10の半数がテクノロジー企業
上記は、pwcがまとめた2019年3月末時点での時価総額ランキングトップ10です。
これを見ると、「GAFA+M」や「BAT」と呼ばれるテクノロジー企業がトップ10の半数を占めていることが分かります。
ここではAmazonとAlibabaを消費財に分類していますが、両社ともにテクノロジー企業の側面も強く、実質トップ10の7割がIT企業と言っても過言ではありません。
前年度からの増加額を見ても、IT業界の巨人がどんどんパワーアップしていることが分かります。
ネット業界の市場占有度の高さ
上のグラフは、IT業界と自動車業界の寡占度を表しています。それぞれの業界の売上トップ5の企業が、市場全体の売上シェアの何パーセントを占めているか、を示しています。
IT業界では勝者と敗者の格差が鮮明になっていることが良く分かります。
売上上位5社で、全体の7割を超えるシェアを占めているからです。自動車業界が4割~5割と横ばいで推移しているのと対照的です。
ネットワーク効果が働くIT業界では、データ等の無形資産が勝敗を決する傾向にあるため、より多くのシェアを押さえた勝者が利益を総取りする力学が働きます。その結果として、市場の寡占が進むわけです。
今回は以上です。
※ このnoteは下記の記事を参考にしました。